こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

裸 の 王 様

2012-02-19 08:21:42 | Weblog
電気は増やして使うもの

という理解が一般化する時代は

遠からず

この地上へとやってくる

地下資源には限りというものがあるため

それを掘りだしてくることができなくなる

という限界領域は日ごとに近づいてくる

資源枯渇という問題に

文明はいずれにしろ

直面せざるを得なくなる


限りある地下資源に頼らずに

必要な電力を生み出せるようにするためには

少ない電力を

何らかの方法で

増やすことが

できるようにしてやればよい

その方法は比較的簡単に

みつかる

足元に埋まっている秘密の鍵を

人類が逸早く発見するには

エネルギーに対して抱いている旧弊な理解を

総点検する機会をもつ

というのが重要なこととなる

その変化が起きるのは明日

だったとしても

決しておかしくはない


電気を増やして使う時代が地表へと訪れたとき

その最初のエネルギーが

自然界にあるものであるのなら

エネルギーコストはゼロ以外にはならない

電力増殖システムを組むための導入コストは必要だが

その後の運用コストはかからない


電気はそのとき

ふんだんに使える

ありふれたものへと

一瞬で変貌する

どんなに電気を使ったとしても

環境を汚染する有害物質は

まったく出ない

地下資源を燃やす必要がないからだ


照明などを消す習慣がなくなると

国全体が不夜城となり

光害は著しく増える

照明灯のスイッチが自動的に落ちると

そんなことは問題ではなくなる

自動制御にするのは簡単にできる


冬に雪下ろしをする必要も消える

屋根に所定の電流が流れるようにしておけば

そこを熱源にして

降った雪を

積もる前に

屋根が雨へと変えるだろう

そのために求められる最初の電力は

20ワット程度のものでよい

小さな蓄電デバイスに備蓄してある電荷を

小川のような電流にするだけのこと

出力を何倍にも増やして使うシステムを組み込むと

冬の重労働は過去の語りぐさ


一次電源を最小の自然エネルギーとし

二次電源を小型の蓄電デバイスとする

三次電源は開発済の高性能発電機

四次電源に誘導デバイスを配置する


それぞれの段階ごとに

増幅効果が独立した状態で引き出せる

これを複合的に運用すると

電力を限りなく増殖していくことが

できるようになる

電気はこの段階で

消費者の都合で

制限なく

いくらでも使えるものへと変化する


電気エネルギーを得るには

地下資源などまったく必要がなかった

ということを知るのに多くの時間はかからない

電気を増やす方法に気づいていたのなら

原発が登場する余地は

はじめから無かった

ということになる


火力発電の存在理由は根拠を失い

水力発電やその他の施設も

必要性がなかった

という事実を国民は近い将来知るはずだ


そのときパラダイムの転換がおき

世の中の仕組みは大きく変わる

その影響は真っ先に経済へと及び

基軸通貨の重要性は希釈され

同時に環境汚染物質の排出も減る方向へと転じる

温暖化現象が止まるのだから

気候は元の温和な条件を

時の経過とともに

取り戻す


電力が不足することは一切なく

たとえ自動車用の鉛蓄電池一台しかなくても

家庭で使う程度の電力の全てが

十分に賄えるようにする方法が隠されている

電気を増やして使うことが当たり前の時代になると

広域停電などが起きるはずもなく

エネルギー資源に執着するその理由も

消えてなくなる


発想を転換することができないと

地下資源の確保に腐心していなければならず

そのために軍事予算を増やし続ける

という現在の不毛な状態が

未来では更に先鋭化する

という実に粗末な結果を生む


問題の本質はエネルギー効率が低いシステムを採用した

というその点にあるのだ

未解決の課題を突破するには

合理的なエネルギー創出法を編み出すか

または

そこにあるエネルギーを

増やしてやるための工夫をすればよい

二者択一の局面で

文明がどの道を選択するかによって

惑星の未来が決まる


既存のエネルギーには

これ以上の合理化をする余地が残されていない

そのために温暖化という現象が生み出されていた

原発はその選択を誤ったことが生んだ

象徴的な存在事物

それは生命の存続を保証されなくする

という条件と引き換えに得たものだった


残された方法は

電力を増幅し

それを増殖させていく

というシステムの採用以外に

ない

ことここに至れば

執着をかなぐり捨てることに

さしたる困難はなかろう


コストを抑制することができないシステムは

経済条件をより一層悪化させる

自然エネルギーは運用面に限定すれば

若干ながら有効なものではあるのだが

安定性という点では

解決することができない巨大な壁に阻まれる

導入コストにも限界となる点が設けられている


電力増殖系を将来のエネルギーモデルとして採用すると

既述した四種類の電源を

それぞれに意味を持つ階層に配置し

連携をとらせることにより

エネルギーコストをゼロにまで引き下げる

文明は最も合理的なシステムを

速やかに選び取るべき局面へと到達した


その他の方法はすべて

有害な経過と結末とを

文明へと与えるものとなる

生命はその結果として

淘汰へと向かう道をひた走るようになった

選択可能な方法は

たった一つしかない

ということなのだ


真実が一つなら

解もひとつだけである

認識における不健全性の関与が

壮大な迷いを生みだしている

真実を直視することができる目をもつ者は

王さまは裸だ

とその場で叫ぶ

それを止めることは

誰にもデキナイ



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