こ と の 端

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揣 摩 臆 測

2009-07-04 08:38:29 | Weblog
集中的に降る雨の量 が

このところ

頓に

激しくなってきたようだ


地下街をかつて水没させたほどの降水量をもつ豪雨が

この季節になると 

毎年

きまったように九州地方にやってくる


温暖化が進んだ所為であるのなら

この時期に限らず

年間で均等に雨を降らせてもよいはずなのだが

現実はそうなっていない


集中豪雨を生み出しているものの正体は

いったい

なんだったのだのろうか


温暖化を引き起こしているその原因が

炭素系資源の燃焼にあることはよく知られている

ものの燃焼のことを 酸化という

炭素が燃えて酸化すると

二酸化炭素が二次的に生成する

その主な発生源は 燃焼炉と内燃機関


つまり


火力発電所の燃焼炉や焼却炉 

そして 自動車などのエンジンなどから

炭素系酸化物であるCO2が延々と吐き出されている


これまで温暖化が少しも止まらなかったというのは

発電所の稼働率が安定的に維持されていたこと と

自動車の販売台数の増加などに伴って

ガソリンなどの消費が世界規模で進んで行ったからだった


温暖化を止めるには
 
火力発電所を速やかに撤廃しなければならない

内燃機関を

より早く全廃しなければならない


電力と物流は

文明にとって欠かすことのできない要素

経済は 成長することを常に義務付けられている

エネルギー資源の消費なしに

経済の成長は不可能である

これが

二酸化炭素排出削減の目標設定を 

遠い未来にまで

先送りさせることとなった理由であった


燃焼による熱エネルギーを経ないで電力を取り出すものに

太陽電池がある

風力発電や水力発電などもそれに該当する

そして 

新しいところでは燃料電池


燃料電池の資源は 水素

都市ガスやプロパンガスなどから抽出する方法もあるが

加水分解というプロセスが必要なため

高温の 水を分解するための環境を

ガスの燃焼で賄っている

取り出してきた水素は

市販レベルにある固体高分子型燃料電池モデルなら

25%から30%の効率で電力へと変換されている


問題というのは ここなのだ

エネルギーとなることができなかった残りの70%の水素は

大気中の酸素分子と反応して

気体の水分子を形成するために使われる


このことは


電気エネルギーを取り出すのに

その三倍もの高い効率で

大気を湿潤化させるという意味を持つ

幸いなことに

燃料電池の普及は長期間低迷を続けている


ガス会社が昨年から売り込みに熱中しはじめているのだが

コストダウンのターゲットが見込めない中で

見切り発車してしまったため

高価格の製品を消費者に押し付けるという経過を辿ろうとしている


都市ガスは天然ガスから作られる

天然ガスは炭化水素に分類される資源である

炭素と水素の混合資源であるため

見方によっては

水素が含まれているその分だけ 

温室効果を生む炭素の割合は下がっている

これがエコだと思われているのだが

水素のもたらす湿潤化という弊害が 見落とされている

この事実は 

今のところ少しも考慮されていない

これが 文明の実情


炭素資源の燃焼による温室効果は

およそ250年かけて地球全体を温暖化させてきたのだったが

水素の酸化作用によって生じる気体の水分子は

きわめて短い期間で地表大気を大きく湿潤化させてしまうことだろう

水素を海水から取り出す場合なら

地球の持つ水の絶対量に変化はおきない

その他の水素化合物から水素を精製する方法をとるのなら

地球は緩慢に

だが 間違いなく 

水没する

湿潤化はその過程で生じる反応に過ぎない


温暖化対策で燃料電池へと電源を一斉に切り替える時代には

湿潤化による効果で

地表は一年中じめじめした環境となり

降水量は著しく増えていく


集中豪雨が年々その激しさを増すようになっているのは

炭化水素を燃やし続けてきたことが原因となって

ひきおこされたことではないだろうか

水素の酸化で生じる気体の水は

いつか どこか で 

雨となって落ちてくるものとなる


都市ガスを世界中で燃やし続けていると

気体の水がその分徐々に増えていく

日本の風上に位置する偏西風の源あたりで

天然ガスを長期大量に燃やしていると

はるか東海上にある島国に

大量の雨が降る

そんな関係が生まれつつあるのかも知れない


研究者の登場が待たれる 
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