こ と の 端

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空 前 絶 後

2008-09-15 06:27:57 | Weblog
かつてない最大のチャンスが

この日本にこようとしている

しかし 

政治指導者たちは 馬耳東風の趣

最後の得難い機会であるということを 

承知しているものは 未だでてきていない


慣れ親しんできたアメリカの方だけに 相変わらず顔を向けたまま

安穏な暮らしを貪っている

国と国民がどれほどの被害を その国によって被っているのか

という事実を思うことなく

単純に尾を振って

愛相を振りまいているというのが この国の歴史的な実態 

己の姿というものが まったく見えていないのが日本の特徴なのだ

国の活力が 短期間で衰えた訳である


市場でカネが回っていた

あの

バブルの最盛期の状態を思い起こすことができるなら

国内市場で回るべき資本を 悉く持ち去っていった

この外資の行っている振る舞いのもつその意味を

察知することは容易であろう


景気の拡大期は戦後最長という記録を残しておきながら

国民はその預託に与ることが まったくできなかった

政府が呼び込んできた外資が計上した収益を

アメリカ本国へとただ持ち去らせるまま 放置している

対策がなかった ということはできない

このとき 制御された円安が少しだけすすみ

そのあとで 再投資の波が

円高を改めて誘導するというサイクルが このところ繰り返されている


経済評論家でこの事実に言及したものは いなかった

外資導入を国益に叶う とする者ばかりで構成されている

一時的な外資による流動性の増加は 円高を進めるという結果を生み出す

このため

ドル安を進めて ドル建ての資産価値を貶める

という力が常にはたらくようになってしまった

ドル資産を処分すれば すなわち 損失が確定するという塩梅


為替介入したケースでは 大量のドルを得てそれで米国債を買い続けている

その結果が 100兆円を超える規模の外貨準備高となったのだ

この数値は 政府の愚かさの程度を示すための最適な指標となっている


ドル資本がやってくると その国は確実に貧しくなるのだ

ドルは常に過剰に供給されているため

通貨価値を維持するためには ダブついている分を

速やかに回収してやらなければならない


ドルの過剰流動性を無害化する明確な目的をもって 

ドル資本は市場で余ったドルを手段として活用し

外国の資産を積極的に買収するようになっていった

その結果

ドル売り外貨買いが 横行するようになったのだった

ドルが値下がりしているうちは ドル建ての債券が市場で売却されることはない

ドル安政策がもたらすこのような恩恵を 米政権は享受してきた


ドルの価値を強くするのは 簡単なことである 

流通しているドルの量を圧縮し 新規のドル需要を創出したうえで

それに応じなければ通貨価値は高くなる

ドルの供給量が少なくなれば 外貨の価値は自動的に低下する

アメリカは ドル高でもドル安でも 任意に演出することができる国なのだ


この特権のあることには触れずに 為替市場でおきていることを

ファンダメンタルズの結果であるとしてきたのが 米政府のとってきた手口

全ての国で通貨価値を制御しようとすることを アメリカは好まない

不自然な動きを察知すると

たちまち

為替操作国の烙印を押すという圧力をかけて 制圧に乗り出す

自分のやっていることを 棚に上げて

 
ドルを基軸通貨として定めている限り アメリカの経済優位性は揺るがない

だが

通貨価値を裏付けている石油資源に依存する必要がなくなると

この状況は 反転する


世界を指導してきたアメリカは

軍事力の拡充はおろか 国内経済を維持することも困難な国になるのだ

あたらしいエネルギー資源を開発した国は アメリカを従える能力をもつ

資源を消費しないエネルギーシステムであるのなら その効果は極大化する



この壮大なチャンスを みすみす見逃すという手はあるまい
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