こ と の 端

散文でロジックを
環境 経済 エネルギー 電気 教育 などの "E" に関するちょっと気になったこと

不 明 の 解

2020-10-18 09:57:57 | Weblog
自然にできたものではない

人工的につくられた水

を大量に生み出しているのは

天然ガスを燃やして得た

熱の置き土産

地球を温暖化へと導いた温室効果

はこの熱が生み出したもの


メタンを中軸とするすべて

の炭化水素系地下資源

が燃焼の酸化作用で

炭素Cが酸素O2と結びつき

CO2となり

同時に

四つの水素Hも酸素O2を取り込んで

H2OをCO2の二倍に増やしている

地下資源を燃やしている発電所が

大気中に休みなく吐き出している

二つの温室効果ガスのそれぞれは

燃焼炉の熱の作用を受け

液体は気化してガスとなり

大気中へと吐き出されてゆく


これら複合した状態の温室効果ガス

のうち空気より軽い水蒸気は

上昇してやがて雲となり

空気より重いCO2は

地表と海面へと向かって

沈み込む

海面に着水したCO2は

保持していた熱を海水へと移し

自らは水和して炭酸化する

貝殻やサンゴなどの石灰質は

CO2だったものが変化して

残されたものが海中に漂う

かつてメタンだった化合物の

遺産

長い時間を経て鍾乳石となったり

カルスト台地の石灰岩となったり

して今に残されている


CO2がもつ温室効果は

海水表面で熱交換した瞬間に失われ

飽和水蒸気となって

別の温室効果ガスとなる

上空へとそれが

熱を運び上げてゆく


温室効果ガスで主要なものは

二種類だけに絞られる

量的に最も多くなっているのが

ガス化した水

を意味する蒸気とそれが生む

白い雲と見えない湿度


その大気中の濃度は

平均で60%以上ある

とされている

もう一つある別の温室効果ガス

となっているCO2の濃度は

約0,04%

となっている


%は百分比のことであり

ppmは百万分比のことである

400ppmとはつまり

0,04%のことである

これほどまでに希薄なガスが

地球全域に温室効果を与えている

としてきた国連の認識は

フェイクニュース以外のなにものでも

ないのだ


世界中の知識人たちのすべて

がこの偽情報を真に受けてしまい

すっかり信じ込んでいる

というありさま

質量計算で比重の違い

を確認していたのであれば

このように愚かな錯誤など

生じるはずのないことだった


問題は

たったの0,0004%しかない

CO2がどうして

地球規模の温室効果を与えることが

できているのか

というその点に集約できる

そして

CO2そのものには

雨を降らせる能力がそもそも

根源的に欠けている

というその事実


気候変動は温暖化を中心とした

降水量の異常な増加と

風水害の急増という変化

となっていつか必ず訪れる


その機序となったあたりの年代が

1980年頃のこと

この時すでにCO2の温室効果が

温暖化の原因であるとして

世界中が問題視するようになっていた

そこで化石資源の中でも

炭素より水素の含有率が高くなっている

天然ガスの特性

が温暖化防止にとって有効なのだ

とする認識が俄かに高まったことから

石油より天然ガスを多く消費する

という傾斜がこの頃に起きたのだった


爾来前例のない規模の降水量をもつ

大量の雨

が世界各地で降り続くようになったのだ

洪水の被害報告が

次第に多くみられるようになったのは

天然ガスの消費量の増加と

関っているということなのだ


要するに水素系資源の酸化物

が人口の水を地球へと与え

温暖化で溶けた液体の水より

はるかに多くの人造の水

が液体となって海洋に吸収された

のみならず

海面水位の上昇をも

俄かに高めるようになっていた

という経過の事実が記録にある


都市ガスを燃やすと

青い炎が目に映る

この青く燃えているのが

水素の炎であったのだ

炭素は燃えると赤い炎となり

煤を残滓として

ガスの火口付近に残す


炭素は燃えると赤くなり

水素は燃えると青くなる

炭素は煤を残してCO2となり

水素は蒸気となって雲へと変わる

水素ガスを燃やして

冷たい金属に炎を当てると

凝結して液体の水となって残される

そのまま放置しておけば

熱を抱いた水蒸気となって上昇し

空の上でまとまって雲へと変わる


上空の寒気と触れ合うと

氷の粒となって凝固し

重さを得て降下する際

溶かされて液体の水となる

これが雨となって地表へと舞い戻る


ガス化した水である蒸気が

増えるようになったときから

異常気象が顕在化した


水蒸気がもつ温室効果を

世の知識人たちは

おしなべて失念してしまっている

そのために温室効果ガスが

CO2だけだと

すっかり思い込んでしまったようだ


メタンそのものにも

高い温室効果能力はあるのだが

比率が低いということで

気候変動にはそれほど関わっていない

と思われている


このため量的に最大の温室効果ガス

となっている水蒸気の有害性が

こうしていつしか捨象されてしまい

CO2だけを目の敵にする

という強いバイアスのかかった

正しくない認識がこうして

世界中で共有される時代となった


CO2の温室効果は

量的にも

そして質的にも

それほど有害なものではない

ということが見えてくるだろう


CO2排出削減努力が

無駄に終わっていながらも

たった0,0004%でしかない

CO2の温室効果は

濃度が多少上がったとしても

その影響力は多寡が知れている


本当に有害な温室効果ガスとは

水蒸気以外にはありえない


水は無害だと思われているのだが

その解釈が気候変動を

気候危機へと変えたのだ

原因物質をCO2だと

文明が見誤っているからだった


人工の水を

大量に作り出している

最大の因子

とは火力発電と原子力発電などの

発電事業社の燃焼炉

炭化水素でできている地下資源

を燃やした熱で蒸気を生み出し

更に圧力をかけることで

高温の蒸気を

発電タービンへと

休むことなく

四六時中吹き付けていなければならない

この交流電源に固有の制約が

熱水蒸気を間断なく

吐き出し続けさせている


交流電源は周波数変動を

許容することが一切できない

ものであるからだ

乱れた周波数をもつ交流電流は

使い物にならないだけでなく

さまざまな不具合の原因となり

発電しても送電することが

できなくなってしまう

という事情に強く制約されているからだ


このため再生可能エネルギーを

大量に増設したところで

蒸気発電で動いている交流電源

の稼働率を減らすことが

まったくできなくなっていた


このため再生可能エネルギーへのシフト

を急いでいながら

CO2排出量を減らすことが

1ppmたりともできていなかった

この事情が京都議定書を

パリ協定へと変更させた

たった一つのその理由


人口が密集した地域では

天然ガスを燃やす機会が高くなる

ガス化した水である蒸気

の密度はその周辺で高められ

空気より軽い蒸気が

熱を上空へと運び上げている

この蒸気は気化熱を奪って

地表を冷やし

反対に上空を温める

熱はエネルギー保存則に従うからだ


大都市周辺で燃やされたガスの火が

人工の水を合成して炉の熱で

気体の水である蒸気を

空の上で大量につくりだす


このため大都市の上空を通過する

偏西風の吹く東側の地域では

大量の雨が長期間降り続く

ようになっている


今年の梅雨前線は

長江流域で停滞するようになっていて

中央アジアの上空で

人工的に作られた大量の気体の水

である蒸気をそこで集約することとなり

厚みを増した雲を

偏西風に乗せて

長江流域で停滞させ

大量の雨を長期間降らせた

ということができるだろう


中央アジアには

多くの天然ガスの産出国が犇めきあい

大量のガスを惜しみなく消費

できる環境が予てから整備されている

この条件が最大の貯水量を誇る

三峡ダムを決壊させる瀬戸際

にまで今年追い込んでいた


気候危機を生み出したのは

人工的に生み出された

大量の気体の水以外に

考えられないことなのだ


蒸気は上昇する過程で

位置エネルギーを身に宿す

それが水力発電で電気エネルギーとなり

エネルギー転換されずに

水流のままとなったとき

破壊エネルギーとなって

下流域で顕在化して作用する


気候変動とは

要するにエネルギーが遷移する

その過程で引き起こされた

未知の変化のことなのだ
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 続 く 錯 誤 | トップ | 問 題 の 質 »

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事