電気は最良のエネルギー

今年も半年が過ぎた。景気は更なる低迷をつづけている。原油高騰の影響で、物価は終わりの見えないインフレに呑み込まれつつある。所得が伸びずにものの値段が上がる一方の経済環境で、これ以上インフレが悪化したらどうなるか。考えるまでなく分ること。

明日のわが身に降りかかってくる火の粉が見えている時に、尻に火が付くのをただ待っている。イブカシイ、かぎり。

温暖化は止まらずに、これからも悪化の一途をたどる。環境コストが上乗せされたら、最悪の状況に陥る。対策をいま講じなければ、衰弱を早める。逡巡は、いのちとり。

これから、世界は不穏な空気に包まれる。あらゆる国で、暴動がおきるだろう。原油価格が下がるとする理由は、ない。上がる理由は、ゴマンとある。経済と環境は、これからもシンクロして劣化する。


ところが


エネルギー資源を消費しない最高の方法が用意されている。それが超伝導応用技術。太陽電池パネル一枚が生み出す小さな電流で、放置しておいても勝手に増殖する。十分な電流密度に達したら、発電設備は外してしまう。電流密度は発電機を取り除いてもどんどん増加する。放置しておくだけで電流は余るほど増えるのだ。これが、超伝導電源のもつとりわけ優れたメリット。


原油の需要が下がれば、状況は一変する。化石燃料以外に有望なエネルギー資源はない、と今のところ信じられている。水素資源は高すぎて、とても手が出ない。環境に与える影響は、石油以上に深刻なものがある。核は、問・題・外。


消費する電気は、超電導電源が生む磁場からとりだす誘導された側の二次電流から得る。電源の電流はそのまま保たれる。超電導は電気抵抗がゼロの世界。だから、減ることがない。研究者の間では、永久電流という呼び名で通用している。


超伝導のもう一つの特徴は、外部磁場を排除するという能力。これは、派生させた誘導電流が生む磁場の影響を受けない、ということ。相互誘導がおきないから、逆起電力そのものが生じない。利息だけで生活するような優雅な電化生活が、超電導応用技術の行き着くべき到達点。


温暖化を防止するための会議をやっている暇があるのなら、超電導電源をどんどん増やしてしまった方が話は早い。


エネルギー資源を購入する必要がなくなるのだから、原油の需要は相応に減る。環境は回復するし、インフレは消える。わずかな違いが巨大な差となって現れてくる。それが、超伝導という現象のユイショタダシイ活用法。


やっていることは、電信柱に乗っているトランスと同じ。知識は活かして使うもの。