交流電流に、本来罪はない。そのメリットは、多い。交流の需要は、時代によってもっと増えていく。交流の使い方を誤ってきたことが、二酸化炭素の50%を電力業界で生み出させる原因になったのだ。分かっていながらやめられないのが、交流送電の魔力。変圧が自在にできるから。
使い勝手のよい便利な交流は、それが有害であるとされる時代になっても、残される。人類は、交流送電から離れることができない。文明は薬物依存症ならぬ、交流依存症という病に冒されている。環境に悪いことを承知の上で、交流という名の電気を今日も使い続ける。

交流の形態を生かすには、直流回路でインバーター制御にすると最適なものができる。遠距離送電する必要がなくなれば、低圧のままで無駄なく使える。高圧が必要なら、バッファの容量を大きくとるだけのこと。周波数をかえたり電圧を無段階で制御したりする装置は、身近な所でいろいろなものがたくさん使われている。
問題の本質は、長距離送電をするために、送電電圧を高くしたということにある。自家発電なら、送電する必要はない。送変電ロスを積みあげると、バカにならないほどの量に巨大化する。原発をつくったことによって、電源立地をうんと遠ざけたから。長距離送電が必要になったのは、原発を導入する政策が実施されたあとにおきたこと。
送電線の電気抵抗を減らすために高圧化し、高圧化したために需要が50%にまで減った深夜、発電所では火を燃やし続けていなければならなくなった。蒸気圧をあげるまでに、二時間の与圧行程が必要なのだ。そこで石炭火力をベース電源という位置づけにして、四六時中火を焚き続けていることを容認する仕組みが作られた。
地球を温暖化させてでも作った電気を金にする、という道を電事連各社は選んだ。
諸悪の根源は、つまり、原発。送電電圧を上げれば、電流値は下がる。電流が小さくなれば、電気抵抗を受けて熱になる割合は下る。うまい話には裏がある。一度上げた電圧を下げるには、送電線を太くして大電流に耐える仕様に変えなければならない。それが簡単にできるくらいなら、深夜電力という低廉な料金制度など導入する必要はなかった。

深夜電力料金が安いのは、余っていても発電を止められないベース電源の比率を65%に高めたから。30%を原発が占め、5%を水力が占める。残りの30%が火力の半分という構成。深夜の需要が50%なら、あとの余りはどうなっている? 一度調べておくべきだ。
資源を燃やして取り出した電気を値引きしてでも換金しておきたい、と願う切実な事情が深夜電力という料金制度を業界に生み出させた。
大量の電気を無為に捨ててしまうのは、経営者にとってはまことに忍びないことであろう。日本の電力コストを下げるには、電源種別の構成を見直すことからはじめなければならない。
国の温暖化対策費が無駄になってしまったのは、交流の欠陥を秘匿し続けてきた歴史が、そうさせたもの。国策原発の祟りは、電力会社の存立さえ危うくする。電力会社が収益の向上を望むなら、直流の分散電源を率先して進めなければならない。
リース事業へと特化すれば、経営資産の損失は生じない。資源を消費しない方法が隠されている。以前のような現金収入が確実に得られるのだから、経営は却って楽になる。交流が限界にきたのなら、直流に戻すだけのこと。エジソンは最後まで直流にこだわりつづけた。その意味を人類はこれから知る。

使い勝手のよい便利な交流は、それが有害であるとされる時代になっても、残される。人類は、交流送電から離れることができない。文明は薬物依存症ならぬ、交流依存症という病に冒されている。環境に悪いことを承知の上で、交流という名の電気を今日も使い続ける。

交流の形態を生かすには、直流回路でインバーター制御にすると最適なものができる。遠距離送電する必要がなくなれば、低圧のままで無駄なく使える。高圧が必要なら、バッファの容量を大きくとるだけのこと。周波数をかえたり電圧を無段階で制御したりする装置は、身近な所でいろいろなものがたくさん使われている。
問題の本質は、長距離送電をするために、送電電圧を高くしたということにある。自家発電なら、送電する必要はない。送変電ロスを積みあげると、バカにならないほどの量に巨大化する。原発をつくったことによって、電源立地をうんと遠ざけたから。長距離送電が必要になったのは、原発を導入する政策が実施されたあとにおきたこと。
送電線の電気抵抗を減らすために高圧化し、高圧化したために需要が50%にまで減った深夜、発電所では火を燃やし続けていなければならなくなった。蒸気圧をあげるまでに、二時間の与圧行程が必要なのだ。そこで石炭火力をベース電源という位置づけにして、四六時中火を焚き続けていることを容認する仕組みが作られた。
地球を温暖化させてでも作った電気を金にする、という道を電事連各社は選んだ。

諸悪の根源は、つまり、原発。送電電圧を上げれば、電流値は下がる。電流が小さくなれば、電気抵抗を受けて熱になる割合は下る。うまい話には裏がある。一度上げた電圧を下げるには、送電線を太くして大電流に耐える仕様に変えなければならない。それが簡単にできるくらいなら、深夜電力という低廉な料金制度など導入する必要はなかった。

深夜電力料金が安いのは、余っていても発電を止められないベース電源の比率を65%に高めたから。30%を原発が占め、5%を水力が占める。残りの30%が火力の半分という構成。深夜の需要が50%なら、あとの余りはどうなっている? 一度調べておくべきだ。
資源を燃やして取り出した電気を値引きしてでも換金しておきたい、と願う切実な事情が深夜電力という料金制度を業界に生み出させた。
大量の電気を無為に捨ててしまうのは、経営者にとってはまことに忍びないことであろう。日本の電力コストを下げるには、電源種別の構成を見直すことからはじめなければならない。
国の温暖化対策費が無駄になってしまったのは、交流の欠陥を秘匿し続けてきた歴史が、そうさせたもの。国策原発の祟りは、電力会社の存立さえ危うくする。電力会社が収益の向上を望むなら、直流の分散電源を率先して進めなければならない。
リース事業へと特化すれば、経営資産の損失は生じない。資源を消費しない方法が隠されている。以前のような現金収入が確実に得られるのだから、経営は却って楽になる。交流が限界にきたのなら、直流に戻すだけのこと。エジソンは最後まで直流にこだわりつづけた。その意味を人類はこれから知る。
