④ 焼く
この工程にたどり着いて、やっとパンと呼べるものが出来上がる。
スイスのビーラー湖岸にあるトゥワン遺跡からは、種々のパンの断片や完全な形のパンが出土している。この遺跡の文化層は3層あって、紀元前3830~3760年の下層からは壺入りの穀物のスープ・壺入りの醗酵した粗挽きカユ・ツブガユの保存食が、紀元前3700~3600年の中層からは少し醗酵させた灰焼き・窯焼きの平焼きパンの断片が、そして紀元前3600~3500年の上層からは完全な形の5500年前の気泡の多く入ったパンが出土している。
初めてのパンは、穀物を粗く砕いて作ったガレットと呼ばれる平焼きパンだった。
原始的なパンはカユとは違ってぱりぱりしていた。
種を使わず醗酵もさせていなかったこのガレットは、初期のパンのなごりで今でもトルコ、ギリシャ、レバノンなどで作られている。
パンは、熱する設備の種類で分類できる:
・無醗酵パン-Ⅰ平鉄板――――トルティーヤ、クレープなど
Ⅱ凹面鉄板―――チャパティなど
Ⅲ凸面鉄板―――フブス、タンナワ-など
・醗酵パン――Ⅳ円筒型――――ナン
Ⅴ変形丸天井型―ピタなど
Ⅵかぶせもの(釣鐘型など)――ポガチャ
Ⅶ丸天井型―――食パン、フランスパンなど
Ⅷその他――――蒸しパン、揚げパンほか
熱し方は、熱する生地が無醗酵か醗酵かの2種類で分けられる。
この工程にたどり着いて、やっとパンと呼べるものが出来上がる。
スイスのビーラー湖岸にあるトゥワン遺跡からは、種々のパンの断片や完全な形のパンが出土している。この遺跡の文化層は3層あって、紀元前3830~3760年の下層からは壺入りの穀物のスープ・壺入りの醗酵した粗挽きカユ・ツブガユの保存食が、紀元前3700~3600年の中層からは少し醗酵させた灰焼き・窯焼きの平焼きパンの断片が、そして紀元前3600~3500年の上層からは完全な形の5500年前の気泡の多く入ったパンが出土している。
初めてのパンは、穀物を粗く砕いて作ったガレットと呼ばれる平焼きパンだった。
原始的なパンはカユとは違ってぱりぱりしていた。
種を使わず醗酵もさせていなかったこのガレットは、初期のパンのなごりで今でもトルコ、ギリシャ、レバノンなどで作られている。
パンは、熱する設備の種類で分類できる:
・無醗酵パン-Ⅰ平鉄板――――トルティーヤ、クレープなど
Ⅱ凹面鉄板―――チャパティなど
Ⅲ凸面鉄板―――フブス、タンナワ-など
・醗酵パン――Ⅳ円筒型――――ナン
Ⅴ変形丸天井型―ピタなど
Ⅵかぶせもの(釣鐘型など)――ポガチャ
Ⅶ丸天井型―――食パン、フランスパンなど
Ⅷその他――――蒸しパン、揚げパンほか
熱し方は、熱する生地が無醗酵か醗酵かの2種類で分けられる。