「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ご近所、されど外国」

2013年10月23日 | おせっかい


                     

またまた中学校時代の仲間が11人集まった。
このたびは、飲むでもない、歌うでもない、どちらかと言えば硬派の集まりであった。顔ぶれは変わらないのに、不思議な話ではある。
飲んだのは、錦帯橋空港での待ち合わせ時間調整のコーヒーくらいなもの。食べたのは海上自衛隊員と同じ釜の飯、実費370円のお昼定食である。防衛省発行の領収証書が手許に残された。

何をしたのか??
岩国自衛隊父兄会会長という肩書を持った男が同級生の仲間にいる。そんな彼の肝煎りで海上自衛隊岩国航空基地隊の見学に行こうという話をまとめた。
人数を募り、住所・氏名・生年月日・身分証明の内容など、苦労して日本語とローマ字に書き分け、先方規定の狭い限られた書面にしたためて、あらかじめ提出しておいた。

当日は、自衛隊チャーターのマイクロバスで、集合場所の錦帯橋空港までの送り迎えなど、実に懇切丁寧。
バスには、偉いお方が1名付きっ切りで、説明やお世話を頂く。
時間の関係で基地内の行動は先ず昼食の検分から。地元岩国出身の21歳など若い隊員男女4人を同席させ、おしゃべりをしながらの昼食。これも実にありがたかった。隊員の実の声を少しではあるが聞かせてもらった。

次いで、東郷平八郎直筆の書簡や、山本五十六を囲む記念写真。さらには「ニイタカヤマノボレ」の暗号電文の控えなど、貴重な資料が保管されている資料館見学。
そしていよいよ現在運用されている航空機の見学。大きな声では言えないが、装備や飛行距離、速度など世界に1機しかない掃海ヘリなどを触らせもらい、内部をのぞかせてもらった。

救難飛行艇は、沖縄から北海道まで、あらゆる場所を守備範囲に入れて、日夜国民の安全を見守っているとのことであった。
それがどうした?だからどうなの? 別に何がどうということではないが、我が国を守る最先端のほんの一部ではあるが、身を以て体験するチャンスを得たということ。そして、何かしら背筋が伸びる緊張感に襲われた。

ところが、自衛隊基地は言わずと知れた米軍岩国基地内にある。そこは外国である。
わが町、塀を一枚隔てた隣村であってもそこは日本ではない。日本人が、ましてや我々一般人が勝手に出入りできる場所ではない。事前の許可や、身分をすべて証明できるものを所持し、エスコーターというお迎えか知人の存在が要る。やれややこしやややこしや・・・。

沖縄の無念さを改めて識る思いと、この存在をがまんすることが、我が国の安全と平和を維持するという現実を直視するしかない。基地は返せ、アメリカは帰れ、軍隊を持つな、丸腰で平和を唱えろ、本当にできるのかな。

コメント (4)
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