「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「強い!and猛烈!」

2013年10月24日 | ニュース・世相

             

言葉の使い方の難しさは、今に始まったことではないが、今夜改めてその一端に触れた。
日本列島に大雨警報や、注意報を出させている元凶の台風二つ。

一つは「強い台風27号」。日本列島に沿うように、太平洋上を北上するという。
今一つは「猛烈な台風28号」。こちらは日本列島からは、やや離れた太平洋上を、同じく北上するという。
NHKニュース担当アナウンサーや、気象予報士の皆さんが、異口同音に述べている、「強い台風」と「猛烈な台風」という言葉の持つ意味合いについて考えてみたい。

「強い台風27号」は、中心付近の気圧が965ヘクトパスカル。中心付近の最大風速35m。瞬間最大風速50m。
「猛烈な台風28号」は、中心付近の気圧が905ヘクトパスカル。中心付近の最大風速60m。瞬間最大風速85m。
「強い台風」と「猛烈な台風」とではこれほどの違いがあるということ。

これら、気圧の差とか、最大風速の違いなどは、実際に両方を同時に体験しないことには分かりにくい、というご意見もあろうかと思う。だからといって、実感として肌で感じて、これが「強い台風」、こちらが「猛烈な台風」と区別できるのか、そんなことは人間にはできはしない。
第一、風速50mだの85mなどという風は、体感などする前に、人間など吹っ飛ばされて見る影もないのだろう。

ということは、早い話が「強い」も「猛烈」も、我々人間の体や生命を一瞬にして奪い去る威力を持っているということ。つまり、怖い怖い大敵であるということになる。
理屈を述べる前に、安全な場所へ早めの避難、早めの生命保全の策を練ることは欠かせない。

「強い」と「猛烈」の言葉の使い分けには、これほどに大きな分岐点があり、大切な要素があるということを知った上で、反省も込めて、言葉の持つ意味を吟味しながら、正しく使いこなさなければ、と思うのだが・・・。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横幅を広げる

一行の文字数を増やしたい