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残雪の大山 その4
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ガリガリと大きな音を立てて、滑っていくスキーヤーたち。
恐ろしい音が元谷に響き渡る。
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この人は次のターンで失敗して、転倒した。
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猛烈なスピードで滑落していく。スキーの板は外れて先行して落下している。
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上下、前後に回転しながらスピードを上げて滑落していく。
「大変なことが起こった」と思った瞬間、その人は大きくバウンドして
雪の塊にぶつかって止まった。しばらくは動かなかったが
時間をかけて仲間が近づいていくと、なにやら話が出来ているようだ。
遠いので聞こえないが。とりあえず命があって よかったよかった。
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リュックを6合目避難小屋において、天気がいいので
外でお弁当を食べる。北壁がきれいだ。
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雲が次々に湧きあがっている。お弁当を食べていても気持ちがいい。
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食後下山再開。巻き雲が流れている。
向こうは日本海だ。
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気温が低いので、樹氷はほとんど溶けないままだ。
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ボードを担いだ若者グループがやってきた。
先ほどの事故のことを話しすると 「山頂で少し待機して
氷が少し解けるのを待ちます。溶けなければまたボードを担いで
下山します」と笑った。御安全に。
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春はもうそこまで来ている。杉や檜の植林帯が全くないので 歩いても
眺めても、とても気持ちがいい。このあたりはブナの原生林だ。
根元の雪が かなり溶けている。
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無事下山して阿弥陀堂へ向かう。
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無事下山できたことを感謝してお礼する。
このあたりは日当たりがよく、雪はかなり溶けている。
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このあたりの複数のスキー場はすべてクローズだ。
閑散とした左の駐車場と右手のビジターセンター。
ブリザードとホワイトアウトに苦しめられた大山の今年の冬も終わりだ。
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