アウトドアライフの記録 その2

「アウトドアライフの記録1」の続きです。山歩き、桜や紅葉、季節の風景、古代史の舞台、南の島を尋ねた記録です。

夏の岩湧の花々 その2 盛夏 2022盛7月~8月

2022-10-13 06:29:44 | 岩湧の森の四季の風景

その2 7月から8月

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7月半ばになると山のあちこちで姥百合(うばゆり)が咲きます。

花の見頃が終わったころ(女として見頃が終わったころ)葉が落ちる(歯が落ちる)と言うことで老女をさす

姥の字が当てられたそうです。

よくこんな下品な名前を考え着きますね。

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山アジサイは8月になっても山道のあちこちで咲いています。

暑い夏にこの花を見ると 梅雨を思い出して涼しくなるからいいですね。

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夏の花と言えば この小鬼百合です。

山のふもとの林道にもこの花が咲きますが そのほとんどが鬼百合です。花の形は同じですが

葉の付け根に黒いムカゴがあるのが鬼百合で 山頂に生える小鬼百合には ムカゴがありません。

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山頂の日当たりの良い場所に咲くこの花が風に揺れているのを見ると真夏の感じがしてきます。

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7月終わりになると山のあちこちで 山路の杜鵑(ほととぎす)です。昔はお盆のころの花だったような

気がしますが 今は7月下旬でもう咲きだします。

この花の斑点が ホトトギスの胸の斑点に似ているからだそうです。私は見たことがないので

分かりませんが。

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8月になると山頂のススキの茂みの中に咲くのが 南蛮煙管(なんばんぎせる)です。

南蛮渡来の煙管(きせる)に形がにているそうです。ススキなどの植物の根から直接栄養分をもらって生きている

寄生植物で 自らは光合成をしません。

毎年同じ場所に咲くので 見つけやすかったのですが これも年々減ってきています。

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ヤマユリです。大きくて白いのでとてもよく目立ちます。

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狐のカミソリ。山のあちこちにさきます。名前は芽吹いた頃の葉の形に由来するそうです。

それがなぜ狐なのか分かりませんが。ちなみにタヌキのカミソリと言う花もあるそうです。

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高砂百合 これは台湾原産の帰化植物です。沖縄の言葉で台湾をさすのが高砂だそうです。

繁殖力が大せいで山のあちこちに咲き、林道の路肩にも咲いています。

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蔓竜胆(つるりんどう)。蔓性のリンドウで 林の中の薄暗い場所に咲きます。

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野萓草(のかんぞう) 鮮やかなオレンジ色で咲くのでよく目立ちます。別名は忘れな草です。

ニッコウキスゲと同じ仲間だそうです。よく似ていますね。

この花が八重になったのが藪萓草(やぶかんぞう)です。

名前の由来は この美しい花を見ているとものをも忘れてしまう という故事にちなむ漢名だそうです。

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葉場山火口(はばやまぼくち) 火口(ぼくち)とは火打石をこすりこの花の綿毛に移して火を起こした

発火剤の事で 葉場山とは 昔の村落で薪や萱などの屋根ふき材料を共同で刈り取る場所を

葉場山と呼んだらしいのです。

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節黒仙翁(ふしぐろせんのお)  暗い森の中や日陰に咲きます。支那から観賞用に輸入した(仙翁)センノオ

に花が似ていて 茎の節が黒いから名づけられたそうです。

普通は花の直径は4~5センチなのですが 私が爺が岳登山口付近で見かけた奴は8センチくらいある

大きな奴でした。

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ねじり花 又は ネジバナ  文字通り花がねじれたように咲くから名前がつ付けられました。

山のあちこちに咲いていますが 我が家の前の道路側溝にも咲きます。

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釣り舟草(つりふねそう) 花の形が 帆掛け船に似ているから名づけられたそうですが 私には帆掛け船と

言うよりは ラッパにしか見えませんが。

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屁糞蔓(へくそかずら) これも素晴らしく下品な名前ですね。臭いものの代表として屁と糞ょ持ってきたようですが

花は匂いません。実をすりつぶしたときに匂うそうです。やってみる気になりませんが。

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8月になると岩湧寺周辺では この秋海棠が咲き始めます。そしてお盆過ぎには満開になり

沢山のカメラマンがやってきます。海棠の花に似て秋に咲くので この名がついたといわれますが

我が家の庭の海童はバラ科の桜でとても似ていません。我が家の庭に咲いているベゴニアにそっくりです。

この植物はベゴニアの仲間なのでしょう。

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清澄擬宝珠(きよすみぎぼうし)  房総半島の清澄山で最初に見つかったことで名前が付くそうですが

北海道から本州と広く分布しているそうです。山のあちこちで夏の終わりころに見かけます。

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おわり

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コメント
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