夏満開の岩湧の森 その2
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初夏の花桔梗も まだまだたくさん山頂の南斜面に咲いています。
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咲きだした葉場山火口(はばやまぼくち)の向こうには 大阪府最高峰の南葛城山が霞んで見えています。
葉場山とは村落の共同草刈り場、芝刈り場の意味で 火口(ぼくち)とはこの花が終わると綿毛をたくさん
まとうので それを集めて火打石の火口(ぼくち)として使ったところから来ているそうです。
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屁糞(へくそ)カズラも咲きだしました。下品この上ない名前ですね。
屁と糞を合わせたような臭いだそうです。しかし花を嗅いでもにおいはありません。
実をすりつぶすと臭いそうですが やってみる気はありません。
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初夏の花 河原撫子(かわらなでしこ)もまだまだ咲いています。
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大和撫子といわれるように日本におなじみの花ですね。撫し子とは 愛しい子、愛撫したくなるほど
愛しい子を現すそうです。
しかしよく見ると変わった花弁ですね。
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山頂付近の小雁皮(こがんぴ)も咲きだしました。
同じ沈丁花科の雁皮(がんぴ)は大きくなり 樹皮は和紙の材料に使われますが
この小雁皮は 草のように小さく 和紙の材料にもなりません。
花が似ているだけです。役に立たないところから犬雁皮と呼ぶ地方もあるそうです。
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さあ下山しよう。いつも正面に見える金剛葛城の峰々も全く見えません。
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ダイトレから岩湧の道に入り 展望デッキまで降りてくると あたり一面の姥百合です。
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地味な花が大半ですが 中には色付きの奴もいます。
花が終わるころには 葉も落ちる つまり女としての見ごろが終わるころには歯も落ちる
というなんとも女性に失礼な名前です。こんな失礼な名前よく考え着きますね。
先ほどのヘクソカズラや継子の尻ぬぐい、犬の金玉などと並ぶ山野草下品な名前ベストファイブだと思います。
どんな下品な奴がつけたのか 知りたいですね。
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行者の道に入ると水辺には 大根草が咲いています。
根元の葉が大根に似ているそうですが そんな葉は見当たりません。
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行者の道の水辺にはイワタバコの花が咲き始めています。
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まだまだ蕾が多く 咲き始めの感じです。
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岩煙草の名前の由来は タバコの葉に似ているからだそうですがこれは納得できます。
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これは昔徳之島のタバコ畑で見た煙草の花と葉です。葉が似ています。
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岩湧寺まで降りてきたら もう秋海棠が咲き始めています。
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ずいぶん気の早いやつらですね。昔はお盆過ぎに咲いていたと思いますが。
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ピンクの花が多いのですが
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白っぽいやつもいます。真っ白なやつも寺の境内にいますが まだ咲いていませんでした。
芭蕉が「秋海棠 スイカの色に 咲きにけり」と呼んだそうですが江戸時代にはすでに
和国に入っていた帰化植物だそうで、ベゴニヤの仲間です。我が家の庭にもベゴニヤが
ありますが そっくりな花です。
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蛍袋も山道のあちこちで咲いています。この花も花期がながいですね。
梅雨のはじめから咲いていますが ホタルが実際に入ったのを夜見てみたいものです。
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