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建窯「曜変天目( 稲葉天目)」静嘉堂文庫美術館@丸の内

2022年12月17日 09時56分15秒 | 美術館
建窯「曜変天目( 稲葉天目)」静嘉堂文庫美術館@丸の内

世田谷区岡本に在る「静嘉堂文庫」の美術展示部門が東京・丸の内の明治生命館に移転し「静嘉堂@丸の内」として新たなスタートを切った。
開館記念「響きあう名宝―曜変・琳派のかがやき―」展は2022/10/1(土)〜12/18(日)[前期]10/1~ 11/6[後期]11/10 ~ 12/1で展示替えあり。







「明治生命館」は1934年(昭和9)に竣工。
1997年(平成9)に昭和期の建造物としては初めて、国の重要文化財に指定された。



展示室はホワイエを囲むように4室が配置されている。



ホワイエにも「白玉双喜文水注」( 清時代 18~19世紀 一口 玉器)、「瑪瑙双耳瓶」(清時代 18~19世紀 一口 玉器)、「紫水晶木蓮式瓶」( 清時代 18~19世紀 一口 玉器)、有田窯 色絵花卉丸文菊形皿(古伊万里 金襴手様式・江戸時代 18世紀 二枚 磁器)が展示されてある。

本展は第1章~第4章の構成。
第1章 静嘉堂コレクションの嚆矢―岩﨑彌之助の名宝蒐集
第2章 中国文化の粋  第1部 宋~元時代 / 第2部 明~清時代
第3章 金銀かがやく琳派の美
第4章 国宝「曜変天目」を伝えゆく―岩﨑小彌太の審美眼

静嘉堂創設者の岩﨑彌之助が高輪邸の応接室に飾ったという菅原直之助の能刺繍《翁》(1907頃)のほか、茶道具で最初の蒐集品とされる《唐物茄子茶入 付藻茄子・松本茄子》(南宋〜元時代 13〜14世紀)、そして国宝《倭漢朗詠抄 太田切》(平安時代 11世紀)など、国宝7件を含んだ名宝が展示された。









好みは人それぞれだが4室の建窯「曜変天目( 稲葉天目)」茶碗が本展の白眉だ。
展示ケースに低反射ガラスを使用していることや、小さな照明器具を多方面から当てているので、深く多様な紺地をベースとした色と文様は今までの陶磁器で観たことがない。正に宇宙空間を眺めているように感じられた。
どのような写真でも再現は出来ないだろうが「ぶらぶら美術・博物館」( BS日テレ)の放映画面を写した写真を思い出の記憶に。

*静嘉堂文庫美術館の礎は、岩﨑彌之助(1851〜1908、岩崎彌太郎の弟で三菱第二代社長)とその息子・岩﨑小彌太(1879〜1945、三菱第四代社長)による父子二代のコレクション。
約20万冊におよぶ古典籍と6500件の東洋古美術品のなかには、国宝7件と重要文化財84件が含まれる。

*三菱の美術館・博物館は「東洋文庫」「三菱一号館美術館」「静嘉堂文庫美術館」の3館。

*今から20年前頃、世田谷岡本の「静嘉堂文庫美術館」を訪ねた。
二子玉川だったか、私鉄の駅から徒歩15分位で静嘉堂の門に至るが、そこから山道を登って建物まで10分くらいを歩く。岡2つはあろうと思える広大な敷地だった。昨年までは公開していたようなので、再度訪ねておけば良かったと、後悔している。

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