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茨城県近代美術館所蔵作品展

2023年01月24日 07時42分30秒 | 美術館
茨城県近代美術館所蔵作品展

美術館や博物館などのテーマを決めた特別展を観に行くことが多いが、館の収蔵品を順次公開する所蔵品展を拝見するのも楽しい。
特に、東京国立博物館の本館の展示は素晴らしく、観客も少なくぶらぶらと眺めるのも心地よい。
同様に「茨城県近代美術館」1階の所蔵作品展の会場で出合った作品はアレコレと思い出す。

展示室1
日本の近代美術と茨城の作家たち 冬から春へ
2022年12月24日~2023年4月9日
横山大観・小川芋銭・中村彝など茨城ゆかりの作家の作品を中心に、春への季節を感じさせる作品が展示された。



筑波山 横山大観 〈絹本·淡彩 昭和3年(1928)〉
紫峰にかかる月とおひさま、筑波は茨城の人にとって切り離せない存在だ。



丁卯清平 小川芋銭



湖上迷樹 小川芋銭

霞ヶ浦や牛久沼も同様で、2016年山本哲士さんに案内でされ、小川芋銭の最晩年に建てられた住まいを兼ねたアトリエ「雲魚亭」(小川芋銭記念館・牛久市城中町)を訪ねた。
河童が現れてもおかしくない風景が残されている。



老子 小杉放菴
小杉 放庵(1881年(明治14年) - 1964年(昭和39年))
明治・大正・昭和時代の洋画家・日本画家・歌人・随筆家。
「老荘思想」に漠然と憧れているが「「放庵紙」と呼ばれる特別に漉かれた和紙に渇筆で描かれた放菴ならでの書・画にはその神髄があるよう。



カルピスの包み紙のある静物 中村彝 大正12年(1923) 油彩・麻布
中村彝 明治20年〜大正13年 (1887~1924)
関東大震災の後、結核を患いながらも生き延びた彝は花を中心とした静物画を繰り返し描いた。この作品を描いた翌年、彝はその短い生涯を閉じた。



椿 須田 国太郎  昭和15年(1940)



鳩舎 脇田和 昭和42年(1967) 油彩・麻布

脇田和 明治41年~平成17年 (1908~2005)
子供や鳥を主題に、簡略化した形態と中間色の柔らかな色彩で、抒情性豊かな作品はとても楽しい。花のデッサンが彫刻家・後藤清一さんのアトリエにいつも掲げられてあった。



小渓(あるいは谷間)・木村 忠太(大正6年~昭和62年)
昭和61年(1986)・油彩・麻布
フランスに長く滞在し奔放な筆遣いによる新鮮な色彩で、大胆に対象を簡略し、自ら「魂 の印象派」 と呼ぶ光の表現を追求した。

展示室2



熊岡美彦とその時代・2022年12月24日~2023年2月12日
石岡市出身の洋画家・熊岡美彦(1889-1944)は、大正から昭和の戦前にかけて官展を舞台に活躍した。熊岡作品のほか、彼に教えを受けた洋画家たちの作品などを展示。熊岡美彦/斎藤与里/森田茂/小貫綾子/斎藤久子/小又光



「追羽子」 小又 光 昭和22年(1947) 油彩・麻布
小又 光 (大正8年~昭和53年)
日本舞踊や歌舞伎など伝統芸能を題材に、踊り手が舞台で生みだす一瞬の美を追求した。大正8年 現・茨城県常陸太田市に生まれる。 昭和8年 菊池五郎に師事。昭和16年 上京して熊岡絵画道場に学ぶ。
*「白牙会研究所」での指導を終えた土曜日の午後「一楽洞」に必ず立ち寄られ骨董談義、ご自宅に何度もお伺いしたことなどを思い出す。
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