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没後 55 年 藤田嗣治展 FOUJITA in Paris & Villiers-le-Bâcle

2023年10月23日 21時17分21秒 | 美術館
没後 55 年 藤田嗣治展
FOUJITA in Paris & Villiers-le-Bâcle
会期:2023 年 9 月 30 日(土)‐12 月 17 日(日)
@笠間日動美術館






藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886~1968年)の没後55年展が30日、茨城県笠間市の笠間日動美術館で開幕されている。
代名詞と言われる乳白色の女性像や、極細の線描で表現した作品などの他に、第二次大戦当時に描かれたポスター(後に戦争に協力したとして非難されることになった)など、希少な作品を含め63点が展示されている。



藤田は、後に陸軍軍医総監となる藤田嗣章の次男として東京で生まれた。
東京美術学校を卒業後、1913年に渡仏。パリでは、透明感あふれる乳白色で肌を描いた画面や、面相筆による繊細な線を用いた独自の画風を確立し、「パリ派」の画家の一人として活躍した。
日本人の画家でパリにおいて存在を認められた数少ない画家の一人で、戦後はフランスに帰化し、レオナール・フジタと改名した。
私の尊敬する故・山上鎭夫さんの母方の従兄ということで、山上さん宛の藤田からの絵入りの手紙、何通かを見せて頂き、話を伺ったことを思い出す。
山上さんの父親も津山藩の藩医の家系で軍医であった。

本展は、藤田の名品所蔵で知られる平野政吉コレクションをはじめ、各地の美術館や個人から、藤田が20年代前後と50年代にフランスで描いた作品を軸に構成されている。
今まで目にする機会がなかった作品も沢山あるので、再度、足を運ぶ必要のある展覧会だ。



第1章 藤田の5人の妻たち
創作のインスピレーションを与えた女神たち

第2章 ポートレート女性を描く
二つのフランス滞在時期を中心とした女性像

第3章 ポートレート時代を描く
藤田の眼で捉えた同時代の人々



藤田の発案により、パリと同様に展覧会・会場には入場料を払う。
という形式を日本で初めて取り入れた。
藤田嗣治(中央)と長谷川仁、林子 1934年 銀座日動画廊にて
(笠間日動美術館)

「猫」1929年絹本墨画(軽井沢安東美術館蔵)
藤田は小学時代からの学友である水戸徳川家13代当主徳川圀順(くにゆき・1886~1969)が1929年に公爵の爵位を授けられた記念に贈った作品が特別に展示されている。



第4章 動物
終生の友である猫やユニークな動物たち



第5章 子供たち
愛情をこめて描かれた絵の中の子供たち

第6章 異国趣味
異邦人・藤田に求められたジャポニスムとシノワズリ



第7章 メゾン=アトリエ・フジタ

1960 年 エソンヌ県ヴィリエ=ル=バクルの一軒家を購入し、住居兼アトリエとして人生最後の 8 年間を妻とともに過ごす。

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