「西の谷緑地公園」を美しく!

「公園都市水戸」の街造りを考える人達と協働したいと思っています。

ランス美術館コレクション 風景画のはじまり展

2022年02月10日 19時17分26秒 | 美術館
ランス美術館コレクション 風景画のはじまり展
コローから印象派へ@茨城県近代美術館 
2月9日(水)~3月27日(日)





入り口の白梅が見頃だが、
新型コロナウイルス感染症の影響により「偕楽園開園180年記念 第126回水戸の梅まつり」の期間やイベントに変更に加え大雪警報などもあって、本日(10日)は来館者も少ない。



ランスという街に行ったことがないが、パリから東北東部に130㌔でシャンパンの本場・シャンパーニュ地方の中心地、数多くの有名なシャンパン・メゾンが拠点とし、地下には総延長120キロに及ぶワイン貯蔵庫・カーヴが縦横に張り巡らされているというから、吞兵衛にとっては憧れの地。

歴代フランス国王の戴冠式が行われたノートルダム大聖堂は世界遺産、写真を見てもパリのノートルダム寺院によく似ている。
フジタ礼拝堂 - 画家・藤田嗣治が自ら設計・内装した礼拝堂で自身が葬られていることはテレビ番組でも何度も紹介されているので、フジタのファンとして訪ねたいと思っていた地でもある。

「ランス美術館」のコレクションは地元の蒐集家からの作品寄贈。
特に、主要なシャンパン・メゾン、ポメリー社の経営者アンリ・ヴァニエ(1832-1907)が遺贈したコレクションがその中核となっている。
欧米の酒蔵は美術館や文化活動に力を入れている会社が多いように思う。





『17世紀以降、フランスの風景画は神話や物語が伴う理想的風景として表現され、アトリエの中で合成・再構成された架空の自然が描かれました。
しかしながら、19世紀に入ると、持ち運びが容易なチューブ入り絵具の発明によって、アトリエの外での制作が容易になります。
鉄道網の発達も相まって、画家たちは様々な場所に赴いてリアルな風景に向き合い、明るい光の下で観取した自然の瑞々しさや力強さ、輝きを生き生きと表現するようになりました。

本展では、コローの師であるアシル=エトナ・ミシャロン(1796-1822)、ジャン=ヴィクトール・ベルタン(1767-1842)の理想化から写実へ向かう風景画を皮切りに、手つかずの自然のありのままの姿を捉えたギュスターヴ・クールベ(1819-1877)、田舎や郊外の田園風景に惹かれたバルビゾン派、旅の記憶に叙情を交えて描いたコローなど珠玉の作品を紹介します。そして、戸外制作の先駆者の一人であり、水と大気と光の変化を画面に定着しようとしたウジェーヌ・ブーダン(1824-1898)から、風景を輝かしい色彩によって光そのものとして表現するにいたるクロード・モネ(1840-1926)ら印象派への道筋をたどります。』(「風景画のはじまり」の展覧会のチラシより)

第1章 コローと19世紀風景画の先駆者たち
第2章 バルビゾン派
第3章 画家=版画家の誕生
第4章 ウジェーヌ・ブーダン
第5章 印象主義の展開



茨城県近代美術館が所蔵するクロード・モネ(1840-1926)《ポール=ドモワの洞窟》(1886年)と同じ時期に同じ場所(ブルターニュ地方のベリール)を描いた《ベリールの岩礁》(1886年)が並列展示されている。
この2作品に限り撮影が許可されている。



《ベリールの岩礁》(1886年)



《ポール=ドモワの洞窟》(1886年)
1Fに常設されており見慣れた作品だが、並置されると改めて見直す。

これらは、モネが後に展開することになる、同じモティーフを異なる季節や時間帯、気象条件のもと、様々に変化する光の効果を追究して何点も描く「連作」の試みにつながっていく。
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