怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

徳育の現状把握

2007-03-28 22:50:11 | 教育
「教育に三育あり」=「知育」「徳育」「体育」なり。

この記事における「充実」の中身が心配だ。
委員の中から「修身」を引き合いに出して、共通理解でき、絶対的な意味合いを持つ「徳育」=「道徳的価値観」を目指すようなことを言っているものがいる。

その人が元教員であるということがにわかに信じられないのだが、現行の道徳教育の正当な評価なしに突き進むところが「教育暴走族」=「教育再生会議」だ。

おそらく「充実」は時数増とかではないと思う。

にほんブログ村 教育ブログへ

「心のノート」の問題もそうだが、如何に形式張ったものを学校に強いて行くのかという点が文科省の方針にならなければいいなと思う。

小中学校で「徳育」の充実を 再生会議が一致(共同通信) - goo ニュース2007年3月27日(火)21:42
 政府の教育再生会議は27日午後、有識者の中核メンバーでつくる「運営委員会」を都内で開き、小中学校で道徳教育(徳育)を充実させる必要性があるとの認識で一致した。5月に予定する第2次報告の柱の一つとする方針だ。29日には首相官邸で、第1次報告後初めて安倍首相が出席する総会を開き、第2次報告に向けた今後の議論の方向性について協議する。

教育活動と教育事務

2007-03-28 22:41:03 | 教育
そういう言葉分けでいいのかわからないけれど、最近頭から離れないカテゴライズ。

学力テストのために学習対策を立てて実行する。
これは「教育事務」。

児童の実態に即して、課題設定や授業計画に変化をつけてやっていく。
これは「教育活動」。

管理職から、他の地域で「英語活動」をやっているからウチもやる。
そのための計画をマネでいいから作りなさい。
これは「教育事務」。

地域のコミュニティ内に手話のサークルがある。
保護者にも関わりの深い人がいる。
教員に手話活動をしていたり、学ぼうとしていたりする人がいる。
連絡をとってみよう。うまくプロデュースできるなら、総合的な学習の時間に組み入れてみよう。
これは「教育活動」。

少人数習熟度別だが、担当教員当たりの児童数に極端な偏りが出るのは周りから見ておかしいかもしれない。
クラスの人数は机の数以上に増えると移動が煩雑だ。
だから、クラス分けの時に、人数を制限しよう。
これは「事務」的な考え方。

どの子を中心にクラス編制をし、より個別に対応できるよう人数や習熟度わけをすべきか考えよう。
これが「教育活動」的な考え方。

にほんブログ村 教育ブログへ

事務も結果的に出て来るし、必要なものもあるのかもしれないが、それが主ではならないと思う。

教育活動を中心にすると、教員間の連携をとるため、密に打ち合わせやコミュニケーションをとらないとならない。

今、時間はないのが現場。

東京都は10年次研修で振り替えですね

2007-03-28 07:22:52 | 教育
中教審の答申を受けてということなのだろう。

1.内実の伴うもの。効果のあるもの。
2.実効性の伴うもの。
3.他の機関に無用な負担を強いるものでないこと。

これが課題となるだろう。

また、お役所主義で、単純にやりました程度の研修では、賛成している国民も、そういった無駄な時間を強いられる教員もなっとくしないだろう。
また、これにより異様に儲かる機関や身動きの取れなくなる機関が出れば、それはそれで問題になるだろう。

相当見通しのない決定だと私は思うので、よく経過を見て行きたい。

にほんブログ村 教育ブログへ

教員免許法改正案を閣議決定、30日に3法案提出へ(読売新聞) - goo ニュース2007年3月27日(火)23:09
 政府は27日、教育改革関連3法案のうち、教員免許更新制を2009年4月から導入するための教員免許法改正案を持ち回り閣議で決定した。
 学校教育法改正案と地方教育行政法改正案を合わせ、30日に国会提出する予定だ。

 公明党は27日の政調役員会で教員免許法改正案を了承したが、同日午後の文部科学部会では、残る2法案の了承を見送った。地方教育行政法改正案に盛り込まれた、私立学校への教委の関与に、「私立学校の独自性を損なう恐れがある」などと異論が出たためだ。この影響で学校教育法改正案の了承も遅れている。

 公明党は、28日に改めて部会を開く予定で、29日の与党の会合では最終的に了承される見通しだ。

プロ意識

2007-03-28 07:12:10 | 教育
3月から新規採用者が配属される学校に来ていい事になった。

いい加減なもので、どういう処遇をすべきか決まっていない。
いきおい、学習ボランティア的な扱いで学校に入る感じがせいぜいだろう。

実は、現任校にもそういう人がやってきた。

教育実習生か?と思えるような感じである。
「子どもと一緒に生活する」はそうであるが、子ども達に、「実は4月から先生として来る人なんだよ」とはいわず、学生ボランティア扱いなので、教師の心得的なものを指導するわけではない。
つまりは「お客様」。
ひどいのは授業時間が終わると帰ってしまう。(管理職がアホだから帰してしまう。)

にほんブログ村 教育ブログへ

ようやく春休みに入り、ゆっくり話をした。

「4月からどうするべきか?」という差し迫った話題を中心にすることになった。
が、具体的に話したくても生活時程で動いているわけでなし、授業を見せれるわけではなし、私などは異動前で、見せたい書籍群をしまってしまってやりにくい。

教室での経験が教育実習だけでは心もとないだろうから3月から来ているのに、ぜんぜんメリットを生かせていない制度だと思った。

いろいろ話してみるが、メモをとるわけではないし、きっと何とかなるとでも思っているのだろうか?
「もう自分で苦労してください」としかいいようがない気分になってきた。

でも、自分を振り返ってみて、仕方ないことなのかもしれないとも感じた。

校内のOJTがまったく機能しない中、初任を迎え、適当に過ごしたために次の学年で大ダメージをくらったあの経験。

自分の今があるのは、そこで辞めずに、血反吐を吐く想いで自助、自学、自力だけを頼りに再起をしたという自信だ。

思い直して、その初任者になるであろう人には自分のプロとしてのこだわりはどこにあり、今どこを努力しているのかを具体的に話しておいた。

土台教員の仕事を全て教えるなんてことは無理なのかもしれない。
あとはその人が考えるべき問題なのだろう。

まず一歩の労災認定

2007-03-28 06:53:45 | 教育
拙ブログ「まず人と金が必要」(2/25)で述べた記事の続編だ。

厚生労働省は、この件だけの対応に終わらず、現在の(少なくとも小児科)医者のおかれている状況について早急に調査と実態の公表、そしてどういう対応策を講じて行かなければいけないかを考えるべきだろう。
こういうことは繰り返してはならない。

前エントリにも書いたが、同時に、飛行機の整備士もそうすべきだろう。

記事が気になる人は、早く政治を変える方向で動くべきだし、自分の労働条件を振り返り、それを改善していく具体的な方策をあきらめずに考えることである。
だれも自分を救ってはくれないのだから。(今回の厚生労働省でさえである)

にほんブログ村 教育ブログへ

小児科医の過労自殺訴訟、厚労省が控訴断念 労災認定へ(朝日新聞) - goo ニュース2007年3月28日(水)06:16
 東京都内の民間病院に勤めていた小児科医、中原利郎さん(当時44)の自殺の労災認定を巡る訴訟で厚生労働省は27日、労災を認めなかった新宿労働基準監督署長の決定を取り消した東京地裁判決を受け入れ、控訴を断念する方針を固めた。宿直勤務が月8回に及ぶなど、判決が認めた過重労働による心的負担の大きさを覆すのは難しいと判断した。

 判決によると、中原医師が勤めていた立正佼成会付属佼成病院の小児科では医師の転職や退職が相次ぎ、中原医師の99年3月の勤務は宿直8回、休日出勤6回、24時間以上の連続勤務が7回で、休日は2日。宿直勤務も「疲労を回復し得る程度の睡眠を確保することは困難」として、「業務は精神疾患を発症させ得る程度の危険性を内在していた」と結論づけた。