『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

四季折々403  北鎌倉散策5

2014-07-06 21:12:19 | まち歩き

建長寺に行く。建長寺は臨済宗建長寺派大本山。鎌倉五山の第一位。5代執権北条時頼が宋の蘭渓道隆を招いて建立した日本で最初の禅寺。

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建長寺。

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境内の案内図。

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入り口にある御朱印所。

ここも観光客が多い。

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三門。三解脱門の略。別名「狸の三門」。1775年に再建したときに、お寺の古狸が恩義に報いるために僧侶の姿になって住職を助けて大活躍したという言い伝えによるという。重要文化財。

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境内のアジサイ。

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アジサイ。

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梵鐘。1255年に鋳造された。国宝。

今も鳴らしているのかな?

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アジサイ。

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読書感想135  バーニング・ワイヤー

2014-07-06 02:09:05 | 小説(海外)

 



読書感想135  バーニング・ワイヤー

 

著者      ジェフリー・ディーヴァー

 

略歴      1950年シカゴ生まれ。雑誌記者や弁護士を経て世界的なベス

 

トセラー作家になる。本書はリンカーン・ライムのシリーズ

 

の第9作目。

 

出版年     2010

 

邦訳出版年   2012

 

訳者      池田真紀子

 

 

 

感想

 

 今回の凶器は電気だ。目に見えない凶器だ。金属や水のような伝導体を媒介して最短のコースを選んで地面に落ちて行く。

 

 アメリカのニューイングランド地方の変電所が次々に故障して、電力をコントロールできなくなり、一つの変電所に電力が集中し、ついにパニックが起きた。ニューヨークにある変電所の窓から、中の電線がむき出しになったケーブルが垂れ下がっていた。そばのバス停に停車していた路線バスが、爆発的な放電に襲われ、乗りこもうとしていた若者が死亡し、運転手も負傷した。

 

 犯人からニューヨークに電力を供給している電力会社に脅迫状が届く。ニューヨーク市への送電を50%削減せよ、さもなくば第二の放電殺戮を実行するという内容だった。車椅子の捜査官リンカーン・ライムと彼のチームが捜査に乗り出す。

 

プロットは巧みで、いろいろなエピソードが最後に連結され、謎が解明される。そのエピソードの中に窮地に陥る二人の捜査官の話がある。一人はFBI捜査官フレッド・デルレイとその大物情報屋ウィリアム・ブレンドのくだり。上司の命令に背いて10万ドルの報酬を先払いしたのに、ブレンドは約束を守らず、連絡を絶ってしまう。窮地に陥るデルレイ。もう一人はルーキーと呼ばれるロナルド・ブラスキー巡査。感電の恐怖から容疑者のアパートの駐車場で交通事故を起こしてしまう。駐車場に荷物をもって入ってきた人にぶつけてしまったのだ。

 

「ボーン・コレクター」や「007白紙委任状」でもそうだったが、暗いトンネルが犯行現場としてここでも活躍している。確かに暗さは恐怖を増殖する。

 

 また、電気の怖さが伝わってくる。それもあって責任感の強い電気の専門家が何も道具のない中で放電を防ごうと努力するエピソードもある。

 

 犯人と動機がちょっと唐突な感じがする。電力事情に疎いからかもしれない。

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