『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

そぞろ歩き韓国286  岡信孝展3

2012-10-31 18:28:56 | まち歩き

岡信孝展には、岡信孝のクレヨン画と、岡信孝が韓国の東国大学に寄贈した古い韓国画も展示されている。

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岡信孝のクレヨン画「永観堂」。京都で描いたもの。

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岡信孝のクレヨン画「北円堂」。奈良で描いたもの。

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「虎八図」。韓国の古い絵。

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「虎八図」。韓国の絵のモチーフに虎が多いそうだ。

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「鶯と蓮図」。19世紀の韓国画。










そぞろ歩き韓国285  お昼ご飯

2012-10-30 17:13:24 | まち歩き

仕事の関係で遅いお昼ご飯を食べる。ブランチではなくランチサパーとでもいうものになる。そんなお昼ご飯のいくつか。

12000
パジョン。12,000ウォン(約840円)。

日本のお好み焼きのようなもの。中にイカやエビ、たこ、ねぎが入っている。辛くない料理。おいしい。

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純肉ネギ鶏特選。17,000ウォン(約1,190円)。

ネギと鶏肉の甘辛煮。いくら食べても減らない!最後は持ち帰りにしてもらった。味はまあまあ。

13000
神戸弁当。13,000ウォン(約910円)。牛肉とメンチカツとコロッケがのったようなもの。普通の日本の安い牛丼のほうがおいしい。

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ローストチキン。14,500ウォン(約1,015円)。

皮がパリッとしていておいしい。粗塩を付けて食べる。


そぞろ歩き韓国284  麺類

2012-10-29 20:23:01 | まち歩き

ソウルで食べた麺類。

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海老ワンタン。5,000ウォン(約350円)。さっぱりしたワンタン麺でニラが入っている。

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イカとか蛸とか海鮮物が入っているチャンポン。

7,000ウォン(約490円)。

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フライドシーフードヌードル。10,000ウォン(約700円)。ベトナムの甘辛い、きしめんのような焼きそば。

5000
ジャジャンメン。5,000ウォン(約350円)。辛くないが少し油っぽい。

8000

日本の豚骨ラーメン。8,000ウォン(約560円)。おいしい。







翻訳4  別れの前後を振り返って

2012-10-28 23:36:07 | 翻訳

 


「朴賛浩の力が太平洋を越えて私の所まで伝わってくるみたいだわ。」<o:p></o:p>

 

彼はテレビニュースの中の朴賛浩をまじまじと観察した。<o:p></o:p>

 

「うまいことはうまいけど・・・何というか、深遠な魂の重みがちょっと足りない感じだ。力だけ見せるというか。それにひきかえ、朴セリには力と魂がバランスよく混じり合っているようだ。」<o:p></o:p>

 

「力があればこそ、この複雑な世の中を直通バスのようにまっすぐに行くことができるのよ! そうでなければ市内バスのようにお客が待つすべてのバス停にとまらなければならないじゃないの。それがどんなに疲れるかわかる? 朴セリの原動力もやはり力から出てくるのよ。あの太い足を見て。」<o:p></o:p>

 

彼女は小さい池から歩いて出てくる朴セリの太いふくらはぎを指差した。彼と彼女はまるで互いの性を取り換えて味方しているようだった。彼は彼女の指摘が同じ女として朴セリを侮辱していることに気付いた。裸足で小さい池に入ってボールを打って出てくる朴セリの姿に全国民が目頭を濡らして拍手を送らなかったかな。当然彼の反撃が必要な時だった。<o:p></o:p>

 

「しかし野球場で腹が立ってテコンドーの2段蹴りをしようとしたことは、まったく許す事はできないよ。僕が顔から火が出るほど恥ずかしいし。いつまでも力だけでやって行くというのが話になるかい?<o:p></o:p>

 

「自分の胸に石ころが飛んで来るのにじっとやられてばかりいなさいというの? それが深遠な魂を備えた者の処世術かい?」<o:p></o:p>

 

彼と彼女はしばらく激昂した語気で狭いベッドの上で互いの世界観を攻撃したり防御したりしてから、結局互いに背を向けて横たわった。しかし二人とも簡単に眠りに付けなかった。彼はやはりどんな人が、想像することさえ難しいお金を稼いでいる朴セリの夫になるのかなと気になって、ため息をついた。希望だって。朴セリと朴チャンホは決して彼と彼女の希望の対象になれなかった。彼は唇をかんでひそかに泣いた。このような週末の深夜、彼女は体を回して彼のうなじを涙で濡らしながら言った。<o:p></o:p>

 

「私は貧乏生活は本当に嫌。」<o:p></o:p>

 

バラ色の未来を約束することが空しい公約のように感じられたので、彼は寝返りを打って何も言わずに彼女を力一杯抱き締めた。その場は…抱き締めてやる力しかなかった。部屋は暗かった。<o:p></o:p>

 

 「きっかり2時間あればいい。最後に贈り物があるんだ。」<o:p></o:p>

 

「贈り物?」<o:p></o:p>

 

互いに別れを決めてから15日ぐらい過ぎて彼は彼女に電話を掛けた。15日間彼はとてもゆっくりと引っ越し荷物を送り、塾講師生活を整理した。その15日間も絶えず彼女の裸が浮かんだけれど、努めて消してしまった。対象さえはっきりしない憎悪が込み上げる時も、沈黙を誓約した神父のように歯を食いしばった。4年間の恋愛が声にもならない呻きに変わり、歯の隙間からすり抜けて行ってしまったけれど、どこもホームレスがむしろを敷いている4号線の明洞駅を出てくる彼女を見たとたん彼はすぐに微笑を作ってみせた。<o:p></o:p>

 

「なぜ贈り物を?」<o:p></o:p>

 

「今まで一度も満足な贈り物ができなかったじゃないか。すまなくて、だから気にしないでくれ。」<o:p></o:p>

 

「お金はあるの?」<o:p></o:p>

 

彼はうなずいて明洞の町へ彼女を連れて行った。20世紀が終わって行く明洞の夜の街は活気に満ちて見えた。彼は彼女の首に首飾りをかけてやった。初めは高すぎると遠慮していた彼女も、宝石売り場の華やかな照明に次第に酔って来たのか3番目の売り場で初めて笑った。<o:p></o:p>

 

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読書感想34    スティーブ・ジョブズⅠ、Ⅱ

2012-10-28 23:25:27 | 時事・歴史書

 


 

著者       ウォルター・アイザックソン<o:p></o:p>

 

出版社      講談社(電子書籍)<o:p></o:p>

 

出版年      2011<o:p></o:p>

 

価格       1995円(税込)Ⅰ、Ⅱとも同価格<o:p></o:p>

 

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感想<o:p></o:p>

 

 2011年に亡くなったスティーブ・ジョブズの伝記である。生前スティーブ・ジョブズに頼まれ、ジョブズの全面的な協力の下に出来上がった伝記である。癌にかかり余命がわずかだと悟ったジョブズが父親をよく知らない子供たちのために伝記を遺そうと考えたのだ。ジョブスは1955年に生まれ、サンフランシスコからパロアルトを通りサンノゼに至る70キロのシリコンバレーと呼ばれる軍需工場や研究所の集まる地域で生涯をおくっている。IT関連のベンチャー企業が生まれた一帯であり、アップルもその一翼を担っている。<o:p></o:p>

 

 ジョブズを支えた環境は日本にはないものだ。そのうちの一つはガレージ文化である。この地域では普通の民家にあるガレージが大きくて、機械いじりの好きな人たちはそこで中古自動車やラジオや通信機を組み立てたりしている。ジョブズも機械工だった養父に子供のころからガレージで車や機械についての手ほどきを受けた。地元の会社もエンジニアが興味深い話や実験を見せるクラブを運営して高校生への理系教育をおこなったり、中高校生をアルバイトさせたりしている。また地域でコンピューター同好会のような集まりがあって情報交換をしたり作品を見せ合ったりする。機械いじりの趣味や理系教育を応援する環境ができているのだ。こうした中で個人のガレージで創業したベンチャー企業が生まれてくる。ヒューレット・パッカード社やアップル社がそうである。<o:p></o:p>

 

 次は小学校時代の飛び級である。小学校時代にいたずらばかりしていたジョブズに特別に数学の特訓をしてくれた教師がいる。才能があると見込んだ生徒に目をかけて、キャンディーと小遣いという飴で勉強させる。そして飛び級をさせる。日本では公平が建て前なので特別に目をかけることも飛び級もない。才能を大事にするというアメリカ式の教育の良さがある。<o:p></o:p>

 

 三つ目はヒッピーもどきで汚いジョブスに才能の萌芽を見て、仕事をさせてくれる会社があるということである。ヒッピーであろうが禅宗であろうが思想信条に構わないという懐の深い、自由な人達がいるのである。独創的な会社や作品はこうした土壌から生まれる。<o:p></o:p>

 

 また、ジョブズが実父とは知らずに何回か会っていたというのも不思議というよりも、こういう直観力というか洞察力のある人にはありうる話だ。互いに無意識で求め合っていてわずかの情報を手掛かりに集まったのだ。単なる偶然とは思えない。<o:p></o:p>

 

 ジョブズが日本好きで穴子寿司がお気に入りというのもおもしろい。<o:p></o:p>

 

アップル製品を使ったこともない究極のIT音痴なのでこの本を読んで少しは時代に追いつきたいと思っている。<o:p></o:p>

 

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