『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

四季折々652  八王子まつり

2015-08-23 09:06:46 | まち歩き

今年の八王子まつりは猛暑の中、8月7日、8日、9日の3日間行われた。最終日の夜にのぞいてみた。

西放射線ユーロードの入り口。

お囃子。

横山町3丁目の会所。

山車八幡大辻合わせ。

八日・横山辻の山車勢ぞろい。

お疲れ様でした。 

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読書感想179  燃えよ剣

2015-08-19 22:25:03 | 小説(日本)

読書感想179  燃えよ剣

著者      司馬遼太郎

生没年     1923年~1996年

出身地     大阪市

出版年     1964年

出版社     (株)新潮社   新潮文庫

 

☆感想☆☆☆

 新撰組の鬼の副長、土方歳三を主人公にした歴史小説。この小説の出版を機に冷酷無比な敵役、土方歳三のイメージが男の中の男、最後まで戦って死んだ武士らしい武士と一転したという。こういう歴史小説を読むときにいつも思うのは、どこまでが事実でどこからが作家の創作なのかという点だ。創作なのではと思ったところは、土方歳三の女性関係だ。京都で恋人としてお雪という武家の後家が出てきたり、故郷で名家の女たちと関係をもっていくところだ。上昇志向から名家の女を求めたとあるが、どうだろうか。強い武士になりたいという気持ちはあったと思うが、その鬱憤のように名家の女を求めただろうか。また、八王子の千人同心たちが通う剣術道場との争いや決闘は実際にあったとは思えない。なぜなら千人同心と新撰組は良好な関係にあるからだ。千人同心の子弟がかなり新撰組に参加しているし、豪農である土方家も千人同心と無縁の家でもないだろう。

土方歳三の本領は負け戦の中に現れてくる。現場の指揮官として鳥羽伏見の戦いから函館戦争まで戦い抜く。薩長には義がないという一点で刀を下ろさない。負け戦の中で、指揮官としての卓越した手腕を見せる。宇都宮城を奪ったり、宮古湾の軍艦を奪おうとしたり、軍事的な才能がどんどん進化していく感じだ。土方歳三は軍人としての才能を生かす場が負け戦の中にしかなかったのが、かえすがえすも惜しい。この小説の中に描かれている以上に幕府に忠誠を尽くすという一点がぶれず、目的に集中した人のような気がする。 

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読書感想178  光圀伝

2015-08-14 21:09:22 | 小説(日本)

読書感想178  光圀伝

著者      冲方丁

生年      1977年

出身地     岐阜県

出版年月    2012年8月

出版社     (株)KADOKAWA  角川文庫

 

☆感想☆☆☆

 水戸黄門様こと徳川光圀のことを描いた小説。前作の「天地明察」と同じ時代。それで出てくる人もかぶってくる。代表的な人物が保科正之。4代将軍家綱を補佐した名宰相。保科正之も水戸光圀もともに徳川家康の孫にあたる。それぞれタイプは違うが、二人とも戦国時代の武断政治から文治政治に大きく舵を切った時代の推進者だ。明暦の大火で江戸城の天守閣も消失したときに、戦国時代は終わったとしてそれを再建せずに、江戸の町の復興に資金を集中した保科正之。一方、光圀は詩歌で天下をとろうという野心を持ち、朝廷との絆を深めて、伯父の徳川義直の志を引き継いで日本の歴史書を編纂しようとする。将軍家綱が儒家の林家に命じて編纂させた幕府の意向に合わせた「本朝通鑑」に対して、光圀は徹底して資料に基づく比較検討を主眼にして「人倫を明示せんとする史書」を目指す。新たな革新的な学問を作り出そうとしている。

 そうした文化的な面だけではなく、光圀は武断的な面もある。ずいぶんお手打ちをしている。水戸領内の賊や謀反に近い企てをした家臣など自らの手で討ち果たしている。あえて殺すことで自ら手を汚す覚悟を見せている。荒っぽい戦国の気風が生きている中で育ち、子供時代の父親から受けた教育もすさまじい。10歳になるかならない子供に刑死した人の生首を真夜中に運ばせたりするのだ。ことにあたって死を覚悟するというのが父親の薫陶だ。このへんは現代の私たちには理解を超えた世界だ。

 一方、兄を差し置いて水戸藩の世子になったことを申し訳なく思って、光圀は自分の後継者として兄の息子を据える。これは、単に儒教的な倫理観で行った行為ではなく、兄思いの心情からだというのが伝わってくる。

 葬式を仏式から儒式に変えている。江戸時代の初期には、仏教というのは宗教としては役割を終えていたのだろうか。

 徳川家の殿様の中で人柄の伝わっている数少ない一人だ。

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四季折々651  猛暑の小山内裏公園3

2015-08-10 19:42:09 | まち歩き

花壇や野菜畑はボランティアの手でよく栽培されている。

サトイモと赤シソ。

生姜。夏の日差しに弱いのかな?

マリーゴールドやサルビアなど、元気いっぱい。

松葉ボタン。

暑さにへばったヒマワリ。人みたい。

コスモス。もう立秋。

キバナコスモス。どこにもある野草かな?

ダリア。

「背より高きダリアの花を剪り下す」(篠原温亭1872年~1926年) 

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