勝敗は兵家の常│花便り 2020-06-11 | アート・文化 「勝敗は兵家のつね。人の成敗みな時ありです。------時来れば自ら開き、時を得なければいかにもがいてもだめです。長い人生に処するには、得意な時もにも得意に驕らず、絶望の淵にのぞんでも滅失に墜ちいらず、---------そこに動ぜず溺れず、出処進退、悠々たることが、難しいのではございますまいか」 関羽は、しきりと、言葉をつづけた。ひとり玄徳の落胆を励ますばかりでなく、敗滅の底にある将士に対して、ここが大事と思うからであった。 (孔明の巻(三国志演義・第三十一回)│吉川英治著「三国志」) « 風に靡くもの│花便り | トップ | 窮寇には迫ること勿かれ│花便り »