tomatoびより

思いつくままに書いたtomatoのだらだら日記です。

月になった母

2012年09月02日 20時23分01秒 | 介護
長いようで短かった介護生活が終わりました。

8月25日(土)の午前4時に母が永眠しました。85歳でした。

いろいろありましたが、最期は穏やかに息を引き取ることができたと思います。

午前2時ごろに激しかった呼吸が静かになり、4時に突然、呼吸が止まりました。

私はしばらく母の顔を見つめていました。

どうしても、まだ息をしているように見えるのです。

スースーという呼吸音も聞こえます。

しかし、それは酸素の音でした。

それで初めて、母と私の闘いは終わったことを感じました。


29日に通夜、30日に告別式となったのですが、父のときと同じように、お別れ会にしました。

お線香をやめて、1人ずつ祭壇に花を置く形式にしました。

音楽は、父のときは童謡を流したのですが、母にはRyuさんの「おとぐすり」を流しました。

これもまた、韓国と日本の童謡ですね。

Ryuさんの優しい歌声のおかげで、とてもいいお別れ会になりました。

父のときもそうだったのですが、音楽が自然と、見事に合ってしまうのですね。

例えば、ナレーションで気仙沼のことを話したあとに、「ふるさと」が流れてきます。

また、母が眠る棺に花を入れるときに、「ゆりかごの歌」が流れました。

そのように編集したわけではないのですが、そのシーンに合った音楽が流れたんですね。

葬儀屋さんが気を利かして、「おとぐすり」の中から1曲だけ選んで、皆で静かに聞くという時間を設けてくれました。

私の希望で、通夜は「ふたり」、告別式は「パラム」(「おとぐすり」の中の曲ではありませんが)を皆で聞きました。

これがとてもうれしかったです。きっと母も喜んでくれたと思います。


告別式のあと、兄の一家と夕食を食べたのですが、帰りに空を見上げると、それはきれいな満月が出ていました。

翌日、母の友達が電話で「ねえ、昨日の月を見た?きれいな満月だったよね。お母さんは月になったんだね」と言いました。

なるほど、確かにそうだ。そうだよね。私もそんな気がしてきました。

これからは月を見るたびに、母のことを思い出すと思います。

ふたり




パラム



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8 コメント

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ご冥福をお祈りします。 (つむみ)
2012-09-03 16:16:53
tomatoさん、こんにちは。

驚きました。

ブログを拝見していると、少しずつ病状が進んでおられるように感じていましたが、
こんなに早く…とは思ってもいませんでした。

ですが、ずっと誠心誠意、お世話なさってこられたこと、
お母様はさぞ喜んでおられたことでしょう。

少し時間がたって、いろいろなことが一段落した頃、
悲しみとお疲れが出てくるのではと心配しています。

しばらくゆっくりなさってくださいね。

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驚きました (Satoyu)
2012-09-03 18:35:09
tomatoさん、こんばんは。

急な事で本当に驚きました。

心からご冥福をお祈りいたします。

これから、いろいろ大変だと思いますが、
どうか、くれぐれもお身体を大切にして下さいね。

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ありがとうございます (tomato)
2012-09-03 19:36:33
つむみさん

ありがとうございます。
母も私も限界だったので、これでよかったのだと思っています。
亡くなったあとは、来客や電話の応対に追われ、告別式のあとは、いろいろな手続きに追われています。
まだまだ落ち着きませんので、もうひと頑張りしなければなりません。
体はちょっとしんどいですね~。
だれでも通る道ですから、辛抱します。
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お疲れ様でした。 (ミルク)
2012-09-03 19:38:15
tomatoさん こんばんは。

体調はいかがですか?
緊張がほぐれて、疲れが出てきている頃でしょうか。

本当に良く、介護されていましたよね。
どうぞ ゆっくり休んで、ご自愛下さいね。

お母様のご冥福を、心からお祈りいします。
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ありがとうございます (tomato)
2012-09-03 19:39:00
Satoyuさん

ありがとうございます。
なんとかやり遂げることができましたが、ゴールはまだまだ先のようです。
もうひと頑張りしますね。
在宅医療は入院よりもいいとは思いますが、残念ながら人には勧められませんね~。
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ありがとうございます (tomato)
2012-09-03 20:12:41
ミルクさん

ありがとうございます。
まだ葬儀屋さんやお客さんも来ますし、市役所などの手続きにも追われていますので、のんびりできませんね~。
病院への挨拶もまだですし、しばらくはこんな状態が続きそうです。
でも母はすべての苦しみや不安から解放されて、本当によかったと思います。
長いようで、あっという間の日々でした。
今にきっと懐かしく思える日が来るのでしょうね。

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お母さまも (サム)
2012-09-03 21:42:44
tomatoさんも、お疲れ様でした。
短くて長い戦いでしたね。
他人は何もわからず、好き勝手なことを
言ったりやったりします。
私もそうです。
tomatoさんにもお母さまにも
無神経ななことを言ったかもしれません。
ごめんなさい。
最期は静かに旅立たれたということだけが
救いです。
気仙沼にお帰りになりたかったでしょうね。
今頃気仙沼の海をご覧になっていらっしゃるかもしれませんね。

tomatoさんはお身体の疲れがとれ
お気力が回復されるまでお辛いと
思いますが、月になったお母さまが
永遠に見守っていらっしゃいますから
どうぞ元気でお過ごしください。

立派にお母さまのお世話を
なさっていたtomatoさんは
すばらしいと思います。
誰にでも出来ることではありません。

大変な時に、私の心配までしていただいて
ありがとうございました。
お陰様で、自宅療養中です。

お元気になられたらまた、お願い致します。
お母さまのご冥福を、心からお祈り申し上げます。
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ありがとうございます (tomato)
2012-09-04 19:34:44
サムさん

ありがとうございます。
そしてサムさんは、私と母に無神経なことは何も言っていませんよ。
本当にいつも励ましてくださって、ありがとうございます。
サムさんも大変なときに、私のほうにも目を向けてくださって、本当に感謝しています。

サムさん、手術がうまくいってよかったですね。
あとはどうぞ無理をしないように気を付けてくださいね。
私もゆっくり、体の疲れをとっていきたいと思います。
これからもよろしくお願いしますね。
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