木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)



おはようございます。

強くはないけど、しとしとと雨が降る続いています。

伊豆山中にいても、作業はできないので、昨夜の内に磐田に帰ってきました。

さて、昨日は10時40分に自分の仕事を終えると、帰宅したら

新調のワークマン作業着に着替えると、新東名に飛び乗ります。

午後の訓練校の実技に間に合いたいからです。

車中で朝作ったサンドウィッチを食べながら、昼食を済ませ、

12時40分に韮山に到着。

午後は待望の道具を使っての実習です。

今日も、地元の工務店の棟梁二人が講師につきます。

72✖100✖1300mmのヒノキ角材に墨付けし、作業用の馬を作ります。

先週引いた、実寸大の図面を見ながら、角材に墨付け。

2年生、3年生の先輩は墨壺を使っています、

(いいね、大工らしくて!)

私はシャーペンで漬けていきますが、線がダブって見えます。

車にメガネを取りに行きます。

他の生徒の1人が、1mの定規で墨付けをしていると、

先生から「大工はすべて尺金で墨付けしてください。」との指摘。

私ももちろん、自分の作業では、1m定規を使いますが、

郷に入っては郷に従え、しっかり尺金の基本を覚えたいと思います。

ものすごく単純な馬なのに、墨付けして、講師の親方にチェックしてもらうと

2か所ほど、図面の墨を付け間違いています。

ようやく、OKをもらいます。

生徒は10人、もう何人ものこぎりを挽き始めています。

これも普段なら、工房の横切り盤で作業を進めるのですが、

レザーソー(替え刃式のこぎり)1本、手で引いて、ノミで刻みます。

私たちは今日の作業では、カンナ掛けまで行きませんが、

何か取材の人が来ていて、そのために先生がカンナを挽いています。

いいね、かっこいい!

私が台の欠きこみをノミで終えると、講師の先生が

「お、この欠きこみ間違っているよ!センターじゃなくて両サイドに欠き込みだよ。」

あちゃー、こんな単純な勘違いをしてしまうとは!!!

「先生どうしますか。埋め木をすれば、何とかなるでしょうか?」

「いいよ、いいよ、もう1本予備のがあるから。」

情けない、墨付けのミスはみんなけっこうしているのですが、

加工の段階でのミスは私だけのようです。

ただ、実はそんなに落ち込んでいませんと言うか、むしろ面白いです。

申し訳なく思いつつも、新しい角材に墨付けしていると、

先生が回ってきて「山本さん、けっこう作業慣れているようだね。

ノミもちゃんと使い込んで、研いであって、やる気あるね。

でもね、ちょっとこの裏見て、ここかすんでいるでしょう。

もう少し、裏押しがちゃんとできるともっと切れるよ。」

私たちが磐田に家を建てて、今年で30年、私の木工歴もこの時がスタートです。

このノミも30年のキャリアを経ています。

それを少しでもほめてもらえると(?)64歳の新入生はうれしいのです。

そのノミを私が墨付けのやり直し作業をしている間に

先生が研ぎ直してくれました。

問題の裏押しは、この先端の部分です。

さすが、先生、親方、師匠! 

訓練校に入って良かったと思います。

これからレベルアップするぞ!強く思うのでした。

雨なので、伊豆の山荘には戻らず、磐田に直帰。

その帰り、8時過ぎに袋井の「麺虎」寄ります。

麺の触感は相変わらずダメですけど、

このコテコテの豚骨スープがおいしく思えるようになりました。

暇な日曜日ですが、雨でバイクに乗れません。

来週は通院1回、1泊2日の検査入院を控えているので、

ジロ=デ=イタリアを流しながら、のんびり資料作りをします。

皆様もよい日曜日をお過ごしください。

 

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )