木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)




今日は天気予報通り、午前は冷たい雨、
3時過ぎから曇りの肌寒い一日でした。
さて、写真は木材の継ぎ手の一種
「追入蟻継ぎ」(おいれありつぎ)です。
土台と大引き(おびき)や軒(のき)と桁(けた)など
角材同士を直角に継ぐ時に使われる継ぎ手です。
受け手の木材の一部を削り込むことを「追入れ」といい
三角形の頭を「蟻」といいます。
写真は「メス」の部分で、これに直角に「オス」の蟻を作ります。
比較的単純で丈夫な継ぎ手なので、プレカットでも
多用される方法です。
しかし、手で刻むとなると結構大変で、
写真の刻みを完成させるには、墨付け、ノミでの軽い「けがき」
ルータでできるとこまでのかき込み、ノミでの最終的な仕上げとなり
最低でも20分かかります。
でも、こういう仕事をやっているといかにも
木と遊んでいるという気持ちになり楽しいものです。
オスを刻んで、やがては伊豆の山荘の玄関とデッキの
土台と大引きになります。

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