今朝は薄氷が張り、冬に戻った一日でした。
ちょうど一月前に緊急入院した義父が、今日無事退院しました。
私は仕事の都合でどうしても中抜けできなくて、
夕方自宅に食べたいと言っていた桜餅を持ってゆきました。
はやり、自宅に戻った義父には安堵(あんど)の表情が自然と出ています。
私とは直接血のつながりがあるわけではないのですが、
このような和やかな様子を見ると我がことのように安心しました。
正直言うと、元気な時の義父は、勝ち気でちょっと私はひいてしまうのですが、
大病を患った後の義父は、逆に妙にしおらしく、
それはまたそれで、子供としては寂しいものです。
明日もまた冷え込むようです。
また、病院に逆戻りなんて事にならないように
義父には養生してもらいたいと思います。
さて、写真は昨日と同じミシンです。
実は私が突然、裁縫を始めたのは、一つはいつもどおりの思いつきですが、
もう一つはこの義父と関係があります。
義父は六〇歳まで、腕の立つ洋服職人として生計を立てていました。
私には義父が作ってくれた価格に直すと10~30万円くらいの
オーダーものの背広やジャケットが、10着ほどあります。
一人芝居で有名な「イッセー尾形」にも、
舞台衣装の「いかにもサラリーマンが着るような背広」という注文で
納品したことがあるのです。
ただ、洋服の○山などの時代の流れに抗しきれず廃業しました。
もう、10年以上も昔の話です。
私がミシンを突然踏み始めたのには、
そんな義父のバリバリ元気だった頃をしのびたいという
センチメンタルな気持ちも少しはあるのです。
(まあ、そのうちにあきるでしょうけど)
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