このところ松本清朝の原作を映画化したものを鑑賞している。今回は『疑惑』1982年公開の野村芳太郎監督作品。富山新港岸壁で乗用車が転落し、夫が死亡し妻が生き残る事件が起こる、夫には多額の生命保険がかけられており、しかもその妻は前科のある女だったため、保険金殺人事件と警察は判断し起訴される。疑いの強い事件だけに弁護士がなかなかつかないなか、岩下志麻扮する女性弁護士が国選弁護人となり、ついに妻の無実をはらすのだが・・・。ちょっとして法定ミステリーの感じ。
葉室麟の『紫匂う』を読んだ。名古屋への旅の帰りに、持参した小説（『海賊と呼ばれた男』）を読み終えてしまい、上野駅構内の書店で何かないかと探していたら、葉室輪の新刊の文庫本があったの購入、二戸までの列車の中で半分ほど読み、家に帰って翌朝までに読み終えてしまった。寡黙で実直な夫と平穏な暮らしをする主人公・澪のもとに幼馴染みの男が現れる。藩内の抗争に巻き込まれ咎を受け逃亡した身であった。夫と幼馴染みの2人の男の間でもがく澪。はたしてその結末は・・・。ところで『紫匂う』という表題には、「紫のにおへる妹を憎くあらば 人妻ゆゑに吾恋ひめやも」という大海人皇子＝後の天武天皇歌が秘められている。葉室輪らしい奥深さを持った話だ。
2月15日。おはようがんす。昨日は午前中にやり残していた雪の処理をしようと思ったら、トラクターのバッテリーあがりでエンジンが起動しない。クボタトラクターのバッテリーは狭いところにつめこまれているので、素人では対応できず結局修理屋さんに頼むことになった。機械があてにできないので、薪小屋などの屋根の雪をおろして午前中は終わり、八戸まで本を探しに行ったが、探している本はなかったので、別のものを3冊ほど購入し一風呂浴びて家に戻り、衆院予算委員会の集中審議をテレビで見た。共産党の笠井議員の質問に、防衛大臣はしばし答弁不能に。ウソとごまかしの安倍政権の姿が垣間見えた。
今朝は、シマホッケの焼き魚の他は野菜のメニュー。ホウレンソウの白和え、キャベツの酢の物、サラダ、タケノコの煮物などである。食物繊維が豊富で、身体が喜ぶメニューだ。