中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

ミュージック・パートナー

2023-06-17 23:25:00 | 山形交響楽団
 バボラーク氏の指揮での山響定期の初日が終了。さすがは世界一のホルン奏者。「一度は聴いてみたい」という人も多いはず。そのせいか、チケットは早々と完売。満席のお客様に感謝。

 さて、今年から山響の「ミュージック・パートナー」というポストに就任してもらうことになったバボラーク氏。そのホルンの技量が世界一なのは誰しもが認めるところですが、指揮はどうなのか。

 山響の指揮台に登場するのはコロナ前以来です。数年のブランクがあったせいか(?)、格段に素晴らしくなっています。

 氏の表現したい音楽が、前よりもよく伝わる。恐れずに、あえて僭越な言い方をすれば、進化がすごい。

 一般的によくある、往年の名プレーヤーが指揮に転向して振る棒と、明らかに違う。そこはやはり、「往年の」ではなく「現役の」若さの成せる業なのでしょう。

 ということで、ホルンの協奏曲が素晴らしいのは当たり前なのですが、メインの「スラヴ舞曲」が良かった。アンコール・ピースのような楽しい曲ばかりなのですが、弾くのは異常に難しい曲集です。それを、オーケストラに無理をさせることなく、歌ごころに溢れた音楽にする。

 良い指揮者だと思います。

 明日も、そして来週の「さくらんぼコンサート」も、きっと良いコンサートになると思います。

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