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実家の近くにある「サレジオ教会」は都内では有名な結婚式の名所です。僕が中学生の頃には、松田聖子がそこで結婚式を挙げました。その日は平日でしたから学校にいましたが、授業中も学校の上空をヘリコプターがブンブン飛んでました。松田聖子の熱烈なファンだった数学の教師が「ったく、うるさいなぁっ!」と窓の外を憎々しげに見上げていたのを覚えています。
その教会の正面にある「目黒駅行き」のバス停をよく利用するのですが、バスを待つ間に教会の扉が開いて、新郎新婦がライスシャワーを浴びる光景を目にすることがよくありました。ウエディングドレスを着て幸せそうにしている新婦は、確かに輝いて見えるものです。実際にその周囲が明るく見えるほどです。「バスのやつ、また遅れやがって!」と不機嫌に腕時計を見ていた我々も、思わずあたたかい表情になります。
昨日は山形Qで結婚披露宴にでかけてきました。演奏もしましたが、BGMのお仕事ではなく、珍しく出席してきたのです。新婦は、だちゅ女史の後輩で、家にヴァイオリンを習いに来ているフリーのヴァイオリニストで、そのつながりで山形Q定期の受付などを手伝ってくれています。会社の跡取りとなる新郎の関係で、かなり人数の多い、盛大な披露宴でしたが、華やかな衣装に身を包んだ新婦はやはり輝いていて、宴の主役でした。練習不足で家にやって来て、ぎこちなく楽器を弾いている姿とはえらい違いで、感動しました。幸せそうな花嫁というのは圧倒的に主役です。
ということで、結婚式というものはやはり女性のためのものです。自分の結婚式における自分のことを思い出しましたが、式が終わってみんなを送り出して、タキシードを脱ぐために着替えの部屋に入って独りになった時の「やっと終わった!」という安堵感しか覚えていません。
ケーキ入刀などもしましたが、アルバムのための撮影のポーズ作りで苦労した記憶しかありません。
「はい新郎様、左の手は新婦様の腰のあたりにお願いします。はぁいそうです。あと右のつま先はもう少しこちらに向けていただいて…ああっ、ちょっと行き過ぎました。はいOKです。それではカメラの方を見て…新郎様リラックス!また表情が硬くなってしまいました…」
全てが終わって式場を後にするため、ハイヤー(日産のプレジデント)に乗り込んでそのドアが高級な音をたてて「バタムッ」と閉まった時の解放感は忘れられない。その日初めてのリラックスを味わいました。車が音も無く滑り出した時に、「かどで」の喜びを感じました。
…おっとっと、愚痴みたいな回想になってしまいましたが、要するに結婚式において、新郎はどうでもいいんです。花嫁が幸せならそれで。いつまでもお幸せに。
その教会の正面にある「目黒駅行き」のバス停をよく利用するのですが、バスを待つ間に教会の扉が開いて、新郎新婦がライスシャワーを浴びる光景を目にすることがよくありました。ウエディングドレスを着て幸せそうにしている新婦は、確かに輝いて見えるものです。実際にその周囲が明るく見えるほどです。「バスのやつ、また遅れやがって!」と不機嫌に腕時計を見ていた我々も、思わずあたたかい表情になります。
昨日は山形Qで結婚披露宴にでかけてきました。演奏もしましたが、BGMのお仕事ではなく、珍しく出席してきたのです。新婦は、だちゅ女史の後輩で、家にヴァイオリンを習いに来ているフリーのヴァイオリニストで、そのつながりで山形Q定期の受付などを手伝ってくれています。会社の跡取りとなる新郎の関係で、かなり人数の多い、盛大な披露宴でしたが、華やかな衣装に身を包んだ新婦はやはり輝いていて、宴の主役でした。練習不足で家にやって来て、ぎこちなく楽器を弾いている姿とはえらい違いで、感動しました。幸せそうな花嫁というのは圧倒的に主役です。
ということで、結婚式というものはやはり女性のためのものです。自分の結婚式における自分のことを思い出しましたが、式が終わってみんなを送り出して、タキシードを脱ぐために着替えの部屋に入って独りになった時の「やっと終わった!」という安堵感しか覚えていません。
ケーキ入刀などもしましたが、アルバムのための撮影のポーズ作りで苦労した記憶しかありません。
「はい新郎様、左の手は新婦様の腰のあたりにお願いします。はぁいそうです。あと右のつま先はもう少しこちらに向けていただいて…ああっ、ちょっと行き過ぎました。はいOKです。それではカメラの方を見て…新郎様リラックス!また表情が硬くなってしまいました…」
全てが終わって式場を後にするため、ハイヤー(日産のプレジデント)に乗り込んでそのドアが高級な音をたてて「バタムッ」と閉まった時の解放感は忘れられない。その日初めてのリラックスを味わいました。車が音も無く滑り出した時に、「かどで」の喜びを感じました。
…おっとっと、愚痴みたいな回想になってしまいましたが、要するに結婚式において、新郎はどうでもいいんです。花嫁が幸せならそれで。いつまでもお幸せに。
(今思えば、先輩達が恐れていた中爺さんとそんなふうに話をしていたんですね、私は。)
私自身は、そういう「愛の誓い」の場面で、大勢の人に注目されるのは、何とも照れくさくて苦手です。
女性もある程度、自分の”可愛いさ”に自信がないと、結婚式なんて・・・・という疑問もわきますが、いつの世も、ウェディングドレスは女性の憧れですよね。しかし、「タキシードを脱ぐ為に着替えの部屋に・・・・」のくだりからは、男心を少しだけ垣間見る事ができた気がします。なんともいえない「渋さ」が文章から滲み出ていますね~。ちょっとシビれました。
確かに私も弟のタキシード姿よりも彼女のウェディング姿の方が楽しみだったりします。
主役は女の子だけど、エスコートをしたり、新郎挨拶のある男性は大変ですね。あ、中爺さんは挨拶くらいはお得意でしたね。
でもあんなにどこにしようか悩んだ結婚指輪、
夫はしていますが私は2年以上してないなぁ。
それから随分と歳をとった今だから思うけど、結婚式はもちろん女の子のためだけど、それは女の子の親(特に父親)のためでもあるでしょう。父親にとっては娘は絶対に可愛いんだから、「自分の可愛さに自信がない」などとは言わせない。ましてや相手の男の意向なんて知ったこっちゃない。
やや熱が入りましたが、要するに新郎は黙って言われるがままにしている他はないということです。
我が家も僕だけが結婚指輪を常につけています。飼い犬の鑑札みたいなものですね。だから飼い主はつけなくて良いんじゃないでしょうか。