中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

雅山流「黒女神」

2022-12-14 22:59:00 | お酒の話し(山形県)
 メリークリスマス!

 には、ちょっと早いですが山響ストリングスの「和装でクリスマス」公演が終了。コロナで減らした客席を久しぶりに元に戻してのコンサートでしたが、おかげさまで完売の盛況。ありがとうございました!

 おつかれさま!ということで、珍しい見た目の酒を。

 山形の銘酒「雅山流」の変わり種。その名も「禁断の黒女神」。

 瓶の見た目からして毒々しい。ピンクとは。…もちろんフィルムが貼ってあるだけで、酒は普通に無色透明です。

 ラベルには「ガングロ」(今でも通じるのでしょうか)のギャルのイラスト。これが「黒女神」ということか。

 どういう酒かといえば、山形の「雪女神」をつかった酒なのですが、意図的にルール違反をしているということです。

 「雪女神」は高級酒用に開発された酒米。だから大吟醸でないと、その名を使ってはいけないことになっている。だから高くなる。

 そこを敢えて驚きの「精米歩合70%」!大吟醸でも吟醸でもない。まさに、おきて破り。ルール違反なのです。

 だったら「雪女神」と書かなければいい。だから黒女神。

 ふざけた感じですが、味は…驚きの旨さ。

 予想をはるかに超えて、米のふくよかな旨みがありつつ、雑味がなく柔らかい。70%とは思えない。逆に「雪女神」の良さが、普通の酒よりも充分に感じられます。「山田錦を超えた」というのは、ハッタリではなかったことが、これで本当だとわかりました。

 「ブランド化」のために決めた「しばり」なのでしょうが、それで高価になり過ぎて飲む人が少なくなってしまっては仕方がない。こういう試みは素晴らしいと思います。

 多少、格式を捨てても「親しみやすさ」を前面に出し、まずは多くの人に触れて、その良さを知ってもらうことの大切さは、私たちが日頃いちばん痛感していることでもあるので。

 「女神」を堪能しました。

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