中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

八海山(大吟醸)

2014-07-10 21:28:47 | お酒の話(県外)
 Let's dope! (一緒にドーピングしましょう)。

 
 ということで、ついに真打ち登場。いわずと知れた新潟の銘酒「八海山」の大吟醸です。先月の「さくらんぼコンサート」を聴きに来てくれた親戚からの差し入れで、八海山の中でも最高レベル、山田錦40%精米。まさに「鉄板」の一品です。

 「端麗辛口」・・・いわゆる「すっきりしてて飲みやす~い」系の代表格である八海山は、私の日本酒バカの「はじめの一歩」でした。オールドとかリザーブをがぶがぶ飲んで調子に乗っていた学生時代、たまに入った「ちゃんとした居酒屋」で適当に注文したら出てきた酒。

 口にしたとたん、スッと跡形もなく消える感覚に、まず驚く。日本酒のイメージが変わりました。こんなに爽やかな、ほのかな酒があったとは・・・。それまでは安チェーン居酒屋のコンパで飲んだセメダイン風味の日本酒しか知らなかったわけですから、当然といえば当然。

 
 それから時は流れて・・・山形の酒を片っ端から飲んで、すっかり舌が肥えてしまった最近では、本場新潟で飲む八海山も今一つ感動が無い。「あれっ、こんなもんだっけ・・・」などと増長も甚だしい。私のせいではなく、山形の酒が安くて旨すぎるのです。

 ところが・・・さすがは大吟醸。今回、久しぶりに、昔の感動が甦りました。

 ひと口飲んだ瞬間、魚沼の美しい田園を見下ろす八海山から吹いてくる心地よい風に包まれる。
・・・これこれ、この味。VIVA、新潟!

 「ああ・・・空気がおいしい」という時の、味覚とは違う、解放されるような心地よさ。「スキンケアクリーム」のCMのように、心のささくれが「つるつる」になってゆく(使用感は、あくまで個人の感想です)。


 昔の感動を、ふたたび堪能しました。

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