中爺通信

酒と音楽をこよなく愛します。

若波(純米大吟醸)

2021-03-01 22:18:00 | お酒の話(県外)
 最近は、日本酒のラベルもずいぶんとオシャレになりました。これもシンプルです。贈り物にぴったりですね。

 というわけで、またまた良いものを頂きました。福岡の銘酒「若波」の最高グレード。…なんだか、皆様が下さる気遣いのお酒のグレードが上がってきていて、恐縮するばかりです。酒のことばかり言っているせいだとは思いますが、決して要求しているわけではありませんので。

 とはいえ、こういう、知らなくて美味しそうな酒を貰うと、喜びを隠せない。

 海外では、プレゼントは貰ったらすぐに包みを開けて、リアクションするのが礼儀なのは知っていますが、私は日本人。日頃は、丁重にお礼を述べ、後で開けて後日にその感想を伝えるのが流儀です。

 それが酒となると…。「今、開けて見てもよろしいでしょうか」と断るのももどかしく、確認せずにはいられない。…だって、急いで冷やすべきかもしれないし。

 ということで、開栓(…これはその場ではありませんもちろん)。

 九州の酒なので、予想はしていましたが、それを上回るフワッとした香りと甘み。「吟醸香」というものはよく果実に喩えられますが、やはり北国の酒は「リンゴ」や「梨」、南国の酒は「バナナ」や「マスカット」を思わせるものが多い。…私は果物は嫌いなのですが、吟醸香は大好き。良い加減なものです。

 この若波は「バナナ」系ですね。熟れた感じがフワッと広がる。

 しかし、味は透明度が高い。酸味はほとんど無いものの、甘さがベタつくこともなく、キュッと締まった後味。「ほろ苦さ」のようなものが残ります。これがまた、次のひと口を誘うのです。

 九州の空気を思い出しました。演奏旅行で訪れた時が懐かしい。また行ける日が来るのを楽しみにしつつ、久しぶりの南国の風を堪能しました。
コメント
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