Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

2008J1第22節 鹿島×名古屋

2008-08-24 | 鹿島アントラーズ
呪いやジンクスといったものはいつかは終焉を迎えるわけで、去年の7月から1年以上無敗で且つ15年名古屋に勝ち続けたホームで負ける時がいつかは訪れる。一言で片付けて仕方ない、負けるべくして負けたから。

前半10分までの内容は完璧過ぎました。100点満点で120点のデキ。極端に言えばあの立ち上がりの時間帯で3点位入っていれば理想的でした。そこで1点のみに終わった直後に、相手の一本のFKでやられたのが痛かった。全体を通してみてもあの吉田の同点弾が一つのポイントになりました。その後も攻め続けましたが名古屋が落ち着きを取り戻して最初のようにはやらせてもらえず。攻めているんだけれど相手を脅かしていないという感じ。この辺り、一本で流れを止めてくる名古屋は強い。

先制点の後、87分間攻めても1点も奪えなかったのは、相手の守備陣によく粘られたのと鹿島の攻め方に工夫が足りなかったから。引いた相手を崩すにはもう一手間欲しかった。連動性が無く攻め急いでゴールの予感などしなかった。田代を投入し、そこに放るなら周りはこぼれ球を狙わないといけないのに、誰もそこに詰めていない。

名古屋のWボランチが低めのポジション取りでセカンドボールをことごとく拾われたので、サイドから上げて跳ね返された後の波状攻撃が出来なかった。その辺は小笠原などが意識していてミドルレンジからパスではなく敢えてシュートを選択して、相手DFを前におびき寄せようとしましたが、その手に名古屋守備陣が乗ってこなかったのです。

その代わりに名古屋の前線の4人は思い切った高い位置取りで攻めに転じると変則的な3TOPのような形でスピードを生かした攻めをしてきたので厄介でした。スピードの無い大岩が穴になっていた。上には強いが横に弱い鹿島のCBコンビのウィークポイントを的確に突いたピクシーの思惑通りの配置。マギヌンの代役に杉本を入れたのは当たりでしょう。

相手が引いてきた時にそれをどうやって打ち破るか、リードされた時にいかにして局面を打開していくのか、それは今季を通して継続的な課題となってしまっている。ポゼッションとシュート数で上回ってもスコア上は負けとなる試合はこれ以上増やしたくない。そろそろ逆転勝利が見たい。

ロスタイムの終わり間際に、右サイドでのスローインで時間が掛かったのはイライラした、何故そこで早く始めようとしないのか、何故誰もスローワーに寄って受けに行かないのか。そういう部分での執念を見せてもらいたい。力不足で負けた、すぐに切り替えてやっていくしかない。