Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

日本×チリ

2008-01-27 | フットボール全般
初陣という事でこんなもんかなというところ。選手達が約束事に縛られて個性を出し切れていませんでした。これがスタートラインだから、ここからは上に上っていくだけです。

全体的にパスを出す事を意識しすぎていたように感じられました。前が空いているならもっとドリブルで仕掛けてもよい。それから中盤と前線の距離が遠くボールの収まりどころがありませんでした。FWに楔を入れてもフォローが入る前に潰されて終わり。本当なら2列目から山岸が前に絡んで、空いたスペースを憲剛や遠藤が狙う展開が作れれば理想的でしたが。攻撃の「形」という意味で一番良かったのは、前半に真ん中でパス交換して巻がシュート寸前に倒されたシーン。



大久保・羽生を投入した辺りから動きに変化が生まれて流れが変わってきました。それまではイマイチらしさが見られなかった憲剛もウラを狙うタイプの選手が入ったことで、生き生きとパスを出し始め、それが中盤と前線の間の連動性を生んでいました。

まさか篤人がスタメンでくるとは思わなかったから、驚きと同時に嬉しいやら不安やら。視点はもはや我が息子状態。思わず視線は右サイド中心に。そのプレーからは硬さと遠慮が感じられました。チリの左サイドが厄介者だったこともあるけど、思い切った上がりが見られず無難なプレーに終始していた。結果として経験不足を露呈しましたが、ハタチの篤人はこれから経験を積んでいくわけですからここが始まり。ひとまずはお疲れ様。ただ去年の11月辺りからコンディションは低下しているし、他の誰よりもオフは少ないから、ここらで休ませてもらいたい。

新監督の初戦にしては37000人"しか"入っていないという見解があるようだけれど、ゴールデンタイムでのTV興業を意識するあまり、極寒の1月にナイターを開催するのがそもそも間違っている。まずはこの点を改正してもらいたい。どんなに防寒しても限界はあります。ただ約2週間試合が無かったため、現場で観るフットボールは良いと改めて実感しました。こうやって1月末から試合が見られるのはありがたい。