県予選決勝以来の流経柏です。全国大会も予想通り、ここまで勝ち上がってきました。前日の駒場とはうって変わって快晴で暖かな国立競技場です。
流経柏は序盤からプレスがよくかかっていて相手を全く自由にさせませんでした。大量点に目を奪われがちですが、その根底を支える運動量とプレスは圧巻。
前日の準々決勝では津工業の奔放で創造性ある攻撃が面白かったわけですが、その津の良い部分は流経柏に完全に封じられました。津は攻撃の時に数的優位を作れず、期待の8番・松葉も自由にプレーさせてもらえませんでした。力関係で言うと流経柏の方が少なくとも2枚は上手。強さを見せつける試合内容でした。
4点取った大前ですが小さいながらも体の使い方が巧い。途中まで1列後ろでゲームメイクに徹していましたが、チャンスとみるやしっかりゴール前にポジション取りしているのは見事な嗅覚。
これで流経柏は2冠に王手。自分が見た中で、高松宮杯決勝ではコンパクトなプレッシングサッカーで良さを前面に出してきましたが、千葉予選決勝では決勝では市船の良さを消すという両極端なスタイルを見せてきました。藤枝東との決勝ではどちらの顔を見せるのかも注目したいところ。決勝は流経柏を応援したいと思います。