Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

日米野球、ならぬアメリカジャパンベースボールの感想

2006-11-08 | 野球
観戦してから時間が経ちましたが、現場で見たからには感じることもあったので記録しておきます。

試合は2日とも、当日券で売れ残っていた中で一番安い指定席Cという2階席で見ました。値段は3000円。興行だから普段より高いです。翌週のアジアシリーズなら同じ席に半額で座れると思うと、バカらしく思える価格設定です。サッカーだと夏に欧州の強豪が来日してJクラブと親善試合(またの名は金儲けツアー)しますが、それの野球版といった位置付けでした。

場内の雰囲気はアメリカンナイズされた空間でした。日本の球場で試合してるのにDJが外国人で英語のみでしたから。回の間にはビジョンを使って飛行機レースしたり城島をネタにアメリカンジョークで盛り上げたりと本場の空気を持ち込もうとする主催者側の意図が感じられます。ただここは日本なのでハッキリ言ってノリがわかりません。多分アメリカ人は投球の間合いに流れる効果音やファンファーレに反応するんでしょうけど、シャイで反応の仕方をつかめていない日本人はノーリアクション。だから必然的に手拍子で合わせられる『ダン、ダン、ダダダン、ダダダダ、ダダン』が増えたのかと思いました。それのおかげで3日は泣きそうになりましたけど(笑) しかもリズムに合わせてチアスティックを打ち鳴らす人が多いから耳が痛かった。

日米野球だからアメリカ的雰囲気を演出しようとするのは理解できますが、日本でやっている大会なのだから日本的な雰囲気も大事にしていいのでは、と思いました。ラッパと太鼓で音頭を取ってメガホンを叩く日本の観戦スタイルも立派な文化です。そんな風にいつもと違う空気感だからでしょうか、客層も普段は球場に来なそうな感じの人が多くて、いつもと違う感じがしました。西武ドームや千葉マリンに行くと感じる、好きで野球を見に来た人達の集まりという感じではありませんでした。ただ、何だかんだで試合自体はそこそこ面白かった東京ドームの二日間でした。