Winding Road

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ナビスコ決勝 鹿島アントラーズ×ジェフ千葉

2006-11-06 | 鹿島アントラーズ
試合自体は決して悪いものではありませんでした。負けを重ねた10月の淡白な姿はそこには無く、チームは気持ちが入っていました。精一杯の試合は出来ていました。ただ残念ながら相手のほうが上だった。認めたくないですけどそれは事実です。

トータルで振り返ると、千葉の時間帯の方が長かったですが、鹿島にもチャンスはありました。特に後半の半ば過ぎは惜しいシーンが続いて、ゴールが徐々に近づいてきました。結果的にはそこで決め切れなかったのが痛かった。終盤は走力で勝る千葉に力負けした形になりましたが、千葉の運動量の豊富さを考えればある意味走り負けも仕方ない。むしろ足が止まった時間帯までにリードを奪っていれば理想的でした。ただ鹿島も限界までよく戦いました。ツートップの二人もよく走り体を張っていた、その代償に75分で足が止まってしまいましたが。すぽるとで意気込みを語っていた柳沢の気合、そして意地とプライドが伝わってきました。

守備もまずまず良かった。守備陣はセンターバックの2枚岩が頑丈で、どれだけサイドでやられても中で防波堤を張り相手を自由にしなかった、サイドも相手のサイドチェンジに揺さ振られながらも深井や野沢までもがカバーに回って持ち堪えていました。

水野のゴールはクロスでもドリブルでもなくシュートを選択する意外性と思い切りの良さがゴールを呼び込みました。定石通りにクロスだったらクリアできていたでしょうから、そこで虚をつくシュートを、それも逆のサイドネットに突き刺した水野を褒めるしかない。好セーブを連発していた曽ケ端でもあれは仕方ない。

最もガッカリしたのは先制された時点でガックリして勝負を諦めてしまった事。メンタルの弱さが情けなかった。そして案の定、続けざまに2点目を許してジエンド。そんな姿は見たくない。逆境を跳ね返して点を奪い返す姿が見たかった。それが「奇跡を起こせ」のチャント通りに奇跡を起こして、タイトルを取り続けてきた時の鹿島だったから。相馬さんは、フォローを加えながら記事を書いてくれてるけど、本心ではどう思ったんだろう。相馬さんが現役バリバリだった頃は1点取られてシュンとするようなチームじゃなかった。

試合後のことはあまりよく覚えてません。少なくとも表彰式はほとんど下を向いていました。相手の歓喜は見たくないし、自分達の準優勝だって見て嬉しくは無い。表彰式後は選手がゴール裏に挨拶に来ましたけど、周りの反応はマチマチでしたね。拍手する人が大半でしたけどブーイングする人も居たり。自分は無言で静観していましたけど、結果が全てだから拍手は出来なかった。

スタンド各所に挨拶したのは深井だけで、その深井に拍手が送られましたけど、それが普通の姿勢なのだから、むしろゴール裏の一箇所に頭下げて、さっさと去っていく他の選手の態度が失礼すぎないかと思いました。

話は脱線しますけど、先日TVに新庄が出ててファンについて語っていたんですが、その中で印象的だったのが、『球場に足を運んでくれる人はお客ではなくファンなんです。お客さんという呼び方は嫌い、だってお客さんはただ金を払ってくる人。ファンは自分達のプレーが楽しみで期待してチケットを買ってくれる人。だから球場に来てくれる人はファンなんです』と、大体こういった趣旨の事を言っていました。試合後の選手の態度と新庄の理論を重ねると、深井以外の選手はスタジアムに来る人をただの客だと思っていると受け取られても仕方ない態度だと感じました。それならそれでいいですけど、お客さんが払ったチケット代が選手の年俸の一部になっていることは忘れないで欲しいな。

この先にも色々と思うところもあって、ちょっと書き足りない位なんですけど、それについて綴ってるとまた長文になるのでそれはまた後日。天皇杯ホンダ戦のあとにでもまた続きを書きます。というわけでひとまず以上。