Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

J1第33節 川崎フロンターレ×鹿島アントラーズ

2006-11-27 | 鹿島アントラーズ
先日書いた通り、中立の立場で試合を見つめていましたが見応えのある内容でした。どちらかに肩入れして観ても存分に楽しめるゲームだったと思います。鹿的には緊張感のないところで相手に助けられて大勝するよりは、今はこういう試合を積み重ねる方がよっぽど価値がある気がします。

前半は鹿島ペース。外と中をバランスよく使えていた。「やればできるじゃないか」という内容。鹿島の特に良かったところは積極的な守備。中でも本山が憲剛に対して高い位置から激しくチェックをかけたことで、川崎の攻撃力を弱められた。この試合の川崎は勇介が出停で代役が飛弾だったから、右は穴になると読んでましたが確かにその通りだったのと、勇介がいなかったことを差し引いても左サイドでの新井場の積極性が目立ちました。またファビオが上手く新井場に絡んで左からチャンスを演出していました。ただ良い流れで来ていた割りにはシュートが少なかった。それでもリードして折り返せたのは上出来。野沢のループはお見事の一言。

後半始まってすぐの川崎ボールのスローイン、一瞬鹿島が集中を切らしたところで、たった一人スペースを見付け一瞬の隙を逃さなかったのが憲剛。フリーで抜け出すと冷静に流し込んで同点。やはりこの選手のセンスは素晴らしい。ここから徐々に試合の熱が温まってきて好ゲームの流れになってきました。田代の不幸な赤紙で試合が壊れるかと思いましたが、10人になってからの鹿島は一人足りない分を皆がハードワークでカバーし、逆に10人である事を感じさせない試合を見せました。一度追い付いた時は「川崎っぽい試合になってきたぞ」とある意味一人ワクワクしておりました。だって普通強豪なら2-1で終わりですもん。そこが一筋縄ではいかないのが良くも悪くも川崎らしさ。

幕切れは劇的。これまで散々ロスタイムに泣いてきたチームが、最後の最後でロスタイムのラストワンプレーに笑った。これがあと何試合か早かったら・・・とちょっとだけ思ったけど、最後にまた一つ階段を上ったのかもしれません。こういういわゆる『等々力劇場』を演じるところが 川崎の面白さでしょう。

シーズンも終わり間際ですけど、鹿島は監督がやろうとしているサッカーを、ようやく選手が体現して来た気がします。それと最近何回も言い続けてますけど、強豪相手に良い試合できるのはわかったんで、それを安定していつも継続してください。個人的には来週は磐田相手だから内容を期待できるけど、再来週の名古屋あたりが結構危ういんじゃないかと読んでますので。。でも今の状態を保てれば天皇杯は期待が持てそうです。

最後に岡田ジャスティスについて。一言言いたいのは我々観客はサッカーの試合観るために、選手のプレーを見るために金払ってスタジアムに足を運んでるんです。誰もあんたのゲームクラッシュ・メイクドラマは見たくありません。審判によって試合が試合で無くなってしまうことが一番嫌なんです。