Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

J2第10節 柏レイソル×モンテディオ山形

2006-04-19 | Jリーグ
柏駅からレイソルロードを歩いて、日立柏サッカー場へ。日立台はピッチが近く、臨場感があって何度来てもいいところです。平日夜ということもあって、全体的には観客少なめでしたが、ゴール裏の柏サポは相変わらず迫力のある男声と独特の雰囲気で、スタジアムを熱くさせました。またアウェーの山形サポも人数は少なかったですけど、いつも通りのリズミカルな応援が心地よかったです。試合前の柏のメンバー紹介で、山形サポから一番ブーイングを受けたのは石崎監督。かつて山形を指揮していましたからね。山形は元川崎の木村と匠が先発で林がリザーブ。対する柏は岡山・巌が先発で監督がノブリン。しかもこの日の主審は今村。妙な偶然の一致から、試合前は03年の川崎×新潟@雨の等々力の忌わしい記憶を思い出してしまいました。そうこうしているうちに選手入場。

立ち上がりからいきなり先手を取ったのは、前節初勝利を挙げたばかりの山形。開始4分、右サイドでレアンドロが縦パスに抜け出すと、一人前線に上がっていた財前にマイナスの折り返し。このボールに財前がダイレクトで合わせて山形があっさり先制。その後も山形ペースで試合が進む。豊富な運動量でリズム良く攻撃を仕掛けていきます。中盤で基点となった永井にしっかりとボールが収まり、そこから細かいパスを繋ぎ、また状況によっては効果的なロングパスを使って、攻撃を作っていきました。更に前線ではレアンドロがキープしてタメを作るので、両サイドから佐々木や本橋が次々と上がってきて、攻撃の厚みが増していく。このレアンドロのデキが秀逸でした。

何とか流れを変えたい柏にビッグチャンスが訪れたのは19分。相手のミスから奪ったボールをディエゴが持ち込みGKと1対1。しかしこの決定機を決められず。しかもその直後に北嶋が負傷退場。柏にとっては負の連鎖が続いてしまいました。更に39分には佐々木のパスからレアンドロが持ち込み山形2点目。きっちりと追加点を挙げました。

後半は何とか反撃しようと必死な柏。しかし選手達のプレーからは焦りが感じられ、空回りして雑なプレーが目立っていました。また動きに連動性が無く、一人一人がバラバラにプレーしている印象が強く残りました。それとポジショニングが適当なのか流動的なのかは分りませんが、中盤に人が居らず、全体がツーラインになっていて、パスを繋げず単純にロングボールを蹴ってしまう場面も目立ちました。これでは全くゴールの予感はしません。
3点目も山形。レオナルドの強烈ミドルでした。柏も永井俊太のFKから岡山が頭で合わせて1点返すもそこまで。山形が柏に3-1で会心の勝利を収めました。

柏は前半戦の連勝街道から一転しこれで3連敗。今が耐え時になると思います。しかし長丁場のJ2ではこういう時期も必ずあるものです。苦しい時期を乗り越えれば、また視界は開けるはず。今はしっかりと踏ん張って、まずは連敗をストップする事が重要になってくると思います。

一方の山形は組織力の高さを武器に素晴しいサッカーを展開していました。本当に序盤戦に全く勝てなかったのでしょうか。それが嘘のようなデキでした。さて次節はホームでの、みちのくダービー。仙台もヴェルディに勝った事だし、この試合は目の離せない一戦となりそうです。