Winding Road

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試合をコントロールする主審

2006-04-06 | フットボール全般
つくづく思うのが、フットボールにおけるレフェリーの役割は重要だということ。スピーディーで展開が速い試合中は、審判も人間だからミスもありますけど、なるべく円滑にリードして欲しいなと日頃から思います。レフェリーを料理で例えるならば、味付けになると思います。素晴しい食材を用意して、手順通りに調理しても、調味料の配分やさじ加減を間違えたら、料理は不味くなってしまいますから。味付け一つで、どうにでも変われる。サッカーの試合でも、主審のコントロール一つで素晴しい試合にも、荒れた試合にも成り変ってしまうものです。

2日の川崎×千葉における穴沢主審はスパイスの効いた風味あるジャッジを見せてくれ、試合をスピード感あるものに演出してくれました。ジェレミー・ウォーカー氏も絶賛していますが、とにかく目を引いたのは、流す事の上手さです。ファールを受けた側がボールを保持し続けた場合は、極力アドバンテージをみて試合の流れを止めませんでした。これによって早い攻撃を得意とする両チームの良さが出て、試合がスピーディーに進みました。きっと第三者から見たら攻撃的な面白い試合だったのではないでしょうか。

一方で1日の神戸×仙台における池田主審は、試合をややビターの効きすぎた渋いものにしてしまいました。率直な感想から申しますと、彼は典型的なJ2クオリティの審判でした。何年も前からJ2の試合を見慣れている者からすると、よくJ2にありがちな、判定基準が曖昧で意味不明ジャッジが多いなと感じました。それが原因と思われますが、試合中に神戸側ゴール裏から何か物が投げ込まれる事がありました。何があっても物投げ行為はいけない事です。

たった2日でこうも違う主審の姿を見たので、審判の役割を再考させられました。昨今、審判の問題がクローズアップされがちですが、そんな事は本来あってはならないし、あって欲しくないです。個人的には、判断基準をハッキリし毅然とした態度で試合を裁き、なるべく試合の流れを止めず、ラグビーのようにアドバンテージを取って欲しいと思います。そんなゲームコントロールをすれば、選手達も観客も、審判に疑問を感じる事無く、安心して試合に集中できるはずです。