Winding Road

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ACL第1節 東京ヴェルディ×蔚山現代

2006-03-09 | Jリーグ
率直な感想として、これがアジアの公式戦だと実感しました。

実力的に見れば、蔚山現代の方が格上だから、一方的な試合になるのかと思いきや、思いのほかヴェルディが健闘していたので、なかなか見ていて面白かったです。特に廣山がよかった。ただヴェルディの残念なところは、決定力が無さ過ぎ。シュートが全く枠に飛ばないのは如何なものか。

前半は蔚山のシュートがポストに当たるなど、ヴェルディにツキがあったので、後半へ期待を抱かせてくれましたが、後半12分にDFのつまらないミスで先制を許す。この時点で7割方勝負ありといった感じがしました。その後、今度は崩されてダメ押しの2点目を献上。これでジ・エンド。あとは淡々と試合を進める蔚山が、難なく逃げ切ってアウェーでの勝ち点3を獲得。終わってみれば、順当な結果となりました。

蔚山は、ズル賢く老獪で、巧みに且つ何気なく時間稼ぎをしていた。アウェーであることを多分に意識しているんだろうけど、試合運びが上手いし、アウェーの戦い方に慣れている。時間稼ぎなんかは見ていて腹は立ちましたけど、見習うところもあるなあとも思ったりしました。
それに比べると、日本のクラブは実力はあるんだけれども、いろいろな面での経験不足や、良くも悪くも戦い方が真面目すぎる面があると感じました。これは今回対戦したヴェルディだけではなく、どのクラブにも当てはまる事だと思います。実力+αの部分を身につけないと、ACLでJクラブが勝ち抜くのは相当厳しいと感じました。それ以外にも日程などでのサッカー界全体のバックアップも必要ですけど。
あとはACLに対する世間の関心の低さを何とかしないと。5万人入る国立に4000人ちょっとでは寂しいですよ。それでもゴール裏のコアサポの数は、4日の開幕戦と比べても、そんなに減っていなかったように感じられたので、ライト層にもっと関心を持ってもらわなければならないでしょう。