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Winding Road

スポーツやら音楽やらいろいろと。

2009J2第32節 横浜×仙台

2009-08-06 | ベガルタ仙台

酷い試合だった。甲府戦よりも酷い。大ブーイングが出て然るべき内容。こんなところで負けている場合ではないんだが夏場はやっぱり耐え時なんだろうか。

攻撃の形は悪くないんだけど歯車が噛み合っていない。前の欲しいタイミングと後ろの出すタイミングがズレている。深い位置でダラダラ横パスを回すなら一気にFWまで縦パスを入れてから前で溜めて良い。前線は結構良い動きでパスを貰おうとしているがそこにシンプルに出てこない。サーレスのキープ力や平瀬のスペースで受ける動き出しをもっと使わないと。

ボランチでの組み立てが厳しい。効果的な配球・ゲームメイクが出来ていない。ボランチ+CB間での効果の低い横パス交換が多すぎてイライラした。梁・関口を生かすためのレジスタが居れば理想だけど無い物ねだりしても仕方ないので現有戦力でやってもらうしかない。斉藤のパートナーが固まれば良いのだが。

後半に関しては前半よりは目覚めた感じでチャンスは作っていた。菅井のポスト直撃や関口のフカした左足など惜しいシーンも多かった。しかし時間の経過と共に疲労で足が止まり、終盤のパワープレーではせっかく中原が競り勝っているのに誰もセカンドを拾えず。横浜だってキーマンの八角が負傷交代しヨンデが退場したので終盤苦しいのは一緒。

平日にも関わらずC自由だけはギッシリ埋まった。先着2500名に配布のバナナは相手が仙台以外だったら余ったんじゃないか。横浜は客が少ない。カズ一人で集客する地方と違って関東は実にリアルな数字。

水曜のアウェーでここまで集客するアウェーはそうそうない。しかもお客さん気分で来ているのではなく皆今年に懸けている。今年ダメなら先はない。夏に弱いのは毎年恒例とか、年に数回は最低の試合を見せるとか、そういう芸当はもういらないんですよ。次は1ヶ月後の西ヶ丘に行ける予定なのでその時までに何か変わっていて欲しいと思います。

2009J2第30節 甲府×仙台

2009-07-27 | ベガルタ仙台

内容云々ではなくて結果が欲しかった。直接対決で勝つのが昇格するチーム。アウェーで暑くて内容が悪かろうが勝たなくてはならない。

早い時間に先制されたので基本的にボール保持はできましたが前でタメが作れずボールの収まりが悪かった。サーレスの連携不足もあってか、良い時の仙台に見られる攻撃の連動性が感じられなかった。梁のプレーエリアが常に低い位置だったのが仙台の攻撃が上手くいっていない証拠。それでもチャンス自体は作れていましたが相手GKの荻の好セーブにも阻まれた。

ある程度メンバーを固定するなかで梁・関口あたりに疲労の色を感じる。彼らは主軸で外せない存在だけどどこかでリフレッシュも必要。関口にキレている時の躍動感は感じなかった。1対1を仕掛けてもなかなか抜けなかった。

水曜に味スタで見た通りの印象の甲府。相手を圧倒する事はないけれど要所を締めて隙をつくスタイル。アタッキングサードでの守備が堅くシュートまで持ち込む前に奪われてはカウンターを狙われた。一度カウンターが発動するとドリブルの巧いマラニョンに技術のある森田・片桐らが絡むから危険な場面を作られる。

また甲府はサイドの守備が手堅く変則的な5バックや6バックの陣形をとるためサイドで数的優位を作らせない。1対1でも負けないですし、対面の相手は絶対抜かせない気迫を感じた。それと気の効いた顔の出し方をして攻守に渡って仙台を苦しめたのが藤田。そこにいるから邪魔だと思う位置には必ず金髪が居た。

仙台はFWの駒は豊富になってきたけれど軸や組み合わせが明確に定まっていない。多分主軸は中島だろうけれどそれで本当に良いのか。ひとまず中原はサブに置く方が良い。サーレスは懐が深くてキープできるしテクニックもあるから面白い存在になると思う。途中から入ったソアレスは前への推進力が生きていた。

何だかんだ言ってもただただ悔しい。直接対決の負けなんてあり得ない。ヤマハでのあの貴重な経験を糧にすれば勝てるはず。04年の川崎と08年の広島が圧倒的に勝ち進んだ根底にあったのは前年の屈辱。仙台も同じ事が出来ると思っている。だから言う。あのヤマハの悔しさを忘れずにもう一度立て直して昇格に向かって突き進んで欲しい。

とんだ災難のアウェー

2009-07-27 | ベガルタ仙台
何とか小瀬から帰還。悔しいわ電車ストップで疲れるわでクタクタ。満員のスタジアムでロスタイムに決勝点を叩き込まれてご丁寧に小瀬劇場を演出。相変わらず扇谷にはイライラ。この人は過去の負の遺産が大きすぎて名前を聞くのもイヤだ。

試合終了して挨拶だけ見届けてから、ホームが喜んでいる間にさっさと撤収してシャトルバスが順調に甲府駅に辿り着いた所まではよかった。これで最終あずさに間に合うと思っていたのに人身事故で1時間も待ちぼうけ食らった。22時頃運転再開した中央線で何とか帰ってきた次第。

アクシデントには参った。一時は帰れないかと思ったくらい。どうにかこうにか電車が動いてくれて助かったが、しかし本当に疲れた。。。

2009J2第21節 福岡×仙台

2009-06-14 | ベガルタ仙台

内容的に悪くはないんだけど相手の戦略にハマったような負け方。ただせめて引き分けには持ち込まないといけない。暑さはあまり言い訳にならない。それが影響したような試合運びではなかったから。条件は相手も同じ。見ているこっちはあまりに蒸し暑くてバテましたが。

前半は潰し合いで動きがなく、後半に入ってから仙台の方がセカンドボールを拾い始めたので後はゴールで仕留めるだけだと見ていたんですがそこに落とし穴がありました。まんまとカウンターを食らうと数的不利になり失点。暑い日なんてだいたいロースコアになるものだし、福岡のやっているサッカーがさほど悪くない事を考えても先制されたのは非常に痛かった。

先制された時点で劣性を挽回するためのオプションをベンチワークに頼れなかった。だってあの控えメンバーは逃げ切りありきのメンツでしょう。千葉・富田と二人のボランチを入れて攻撃的なのは中原一人ではキツい。しかも消去法で中原の1TOPにせざるを得ないのは苦しい。誰だって暑くて走れなくなるんだから動き回れる西山あたりを控えに入れておくべきだったと思う。テグは守備がどうのと言うけれど、最も決定率の高いソアレスを最後までピッチに残さない選択は個人的には解せない。

ボールは支配できていたけれどタテに入れるパスは少なく、また戦況打開のチャレンジパスを狙った時に選手間の距離が離れていてパスが届かずカットされる場面もしばしば。あとは前が空いたらとりあえず打ってみる思い切りの良さが足りなかった。

長いシーズンだから負ける事もあるけれど桜・湘南を追いかける立場ならば今は目の前の勝ち点3を積み重ねて上にプレッシャーをかけていきたい。3位で昇格で良いなんて思いませんよ。何故今年の仙台にここまで必死になるのか、飛行機の中で考えたのですが、それはやっぱり2年連続であと一歩届かず終わった所を見てきたから。3度目はない。今年こそは。

2009J2第18節 水戸×仙台

2009-05-31 | ベガルタ仙台

格の違いを見せ付けた上での横綱相撲。仙台にも強豪の風格が付いてきたと言う感じの内容。ここまで磐石な試合運びを見せてくれるとは期待以上。欲を言えばもう2,3点取っておきたかったところ。

ホームの水戸は積極的に前に出ようとする。対する仙台はどっしり構えてそれを受け止めて吸収する。そして水戸が隙を見せればすかさずカウンター発動と絵に描いたような試合展開。自分達からアクションを起こしていないので見ていて面白いとは言い難いけれど、こういう安定感のある戦い方が出来るようになった仙台は進歩している。これなら取りこぼしは減ってくるでしょう。

水戸は攻守のバランスが悪くビルドアップでイージーミスを繰り返したところを仙台に速攻で狙われる悪循環。それに加えて運動量まで負けていては厳しい。上背のある高崎がもっと生きれば面白いんだろうけど。実際序盤戦は健闘していましたし。荒田不在が手痛いのでしょう。

ソアレスが2ヶ月前に見た時よりも驚くほど進化していた。中の人が変わったのか、と思うくらい。スピードがあってドリブルで抜いていけるし周りも使える。平瀬のポストと組んでお互いの良さが引き出されている。本当にビックリしました。原始人が現代人に進化したようだった。

交代の遅さは気になった。4点目が入った時点で永井→千葉・関口→西山にして良かったと思う。梁と関口は絶対的な存在になってきたけどそこに手を加えても良いような気がする。これが鹿島の場合だとオリベイラが巧いタイミングで選手を入れ替えるんだけど、テグはやっぱりこの二人と心中くらいの覚悟で臨んでるのかな。

最近はJ2に行く度に大量点試合に遭遇しているわけですが応援している側のチームが大量点で勝つ試合は久々だったので爽快だった。試合中は雨も降らず、笠松グルメも堪能させていただいて楽しかった。いつの間にか笠松にも緩衝地帯が出来てアウェー側が隔離されるようになりましたが、アウェー側の売店にもALTOさんが入っているおかげでパエリアが食べられて良かったです。まさに素晴しきJ1中断期間。

2009J2第6節 東京V×仙台

2009-04-06 | ベガルタ仙台

これまでの得点力不足が嘘のような内容で味スタ初勝利は完勝。久々に仙台のスッキリする勝ちを見ました。今年は宮スタと味スタの初勝利に出くわして早くも得した気分。

前半はまたも攻めながら得点できずにアンラッキーな失点を許し、更には朴が負傷退場と散々。それでも前半のうちに同点にしたのが大きかった。またセットプレーからエリゼウ様々かとも思いましたがひとまず良い時間に追い付けました。

後半は完全に仙台のための45分。連動性のある攻撃が甦り小気味良くパスが回る。ようやく流れの中から得点したと思ったら3点目も入った。梁が左サイドの高い位置でボールを持てるときはそれだけ仙台が良いリズムで攻撃できている証拠。ボランチのバランスも良くFWも平瀬が中央で体を張って基点を作っていました。たまのピンチも林が大黒との1対1を防ぐ。

ヴェルディのサッカーは一から作り直して構築しているのか、戦術が薄っぺらなのかわかりませんが仙台の内容の良さを差し引いても良い部分が見られなかった。攻撃面は大黒頼みでしかなかった。さすがにJ2レベルでは大黒の個人能力は抜きん出ていますがそれを生かす中盤がいないのが泣き所。あれではエリゼウ・広大の二人でどうにかなる。大黒が宝の持ち腐れになるのは勿体無い。

中島が決めた時はサポの喜び度合いが違っていて、何というか柳沢が鹿島時代に大事な場面でゴールした時に相通じるものがあった。愛されてるなあと。そういう存在にまで成長したのを嬉しく思う。

実は岡山在籍時に仙台の勝利を一度も見ることが出来なかったので、シャンゼリゼのタオルぶんぶん回しに一度も遭遇した事がなかったんですがここでようやくそれに出くわしました。岡山の残した遺産を受け継いで継承しているのは大切です。そうやってビールケースとトラメガから始めた川崎は今ではすっかりトラメガ文化が根付いたのだから。オカのまいた種を絶やしてはいかん。

天気も良くて試合内容も良くて大変良い週末でした。関東でここまで気持ち良い仙台の試合を見たのも久々でした。

2009J2第5節 湘南×仙台

2009-03-30 | ベガルタ仙台

いつか見た光景。攻めているのに点が取れずセットプレーで失点する。あとはガッチリ守られて野澤には巧みに時間稼ぎされて。そんな反町のチームに気付いたら負けてた。思い起こすはJ2時代の川崎×新潟。端的に言ってそういう試合展開。当時を覚えているだけに同じような仙台の負け方が残念。

先週に比べて仙台の内容は悪くなかった。守備陣はセットプレーとカウンター以外はピンチを招いていない。富田の位置でボール奪取してすぐ梁に渡して攻撃に転じる切替もまずまず。ソアレスは鳥栖戦に比べれば良くなっていた印象。一週間でこれだけ変わるんだから更にフィットすればもっと進化しそう。

左サイドは朴が入って活性化された。突破力がありオーバーラップした時のプレー選択の引き出しを多く持っているようなので今後がかなり楽しみ。また体格が良くてガッツもありそうなので闘魂も注入してもらいたい。

ゴール欠乏症はFWだけのせいではないけれど中島にはもう少しシュートを打ってもらいたいし中原をせめてベンチには入れて欲しい。あとは全体的にバイタルエリアでのプレー選択が消極的で人任せ。あのゾーンに入ったら俺が決めるんだという意気込みで思い切りやらないと。去年とほぼ同じメンバーとスタイルでやって5試合で2点はやや深刻。

湘南は守備面の意思統一が徹底されていた。ジャーン・村松・田村の後ろのセンターラインを中心に素早い寄せで人とスペースを消してきた。そこからカウンターに転じるとアジエルは怖いわけでその武器が前にいるのは相手からしたら嫌。

ロケットスタートを命題に掲げながら5試合で勝ち点7は少ない。攻撃はきっかけ一つだろうけれど今後も湘南のようなスタイルに苦戦するようだと上位進出は遠退く。何だかんだと言ってきたけど本当に言いたいのは一つだけ。あのヤマハを忘れるんじゃねえぞ。

2009J2第3節 仙台×鳥栖

2009-03-22 | ベガルタ仙台

ホーム開幕戦にしては地元のサポにとって消化不良な内容だったと思われますが結果は紛れもなく仙台勝利。内容が伴わなくても勝ち点3を積み上げる事が大事。去年の入替戦で1点が足りなかった悔しさはきっと誰も忘れていない。ならば最後まで1点を守り切ったのをヨシとせねばなるまい。

今年の仙台は守り重視なのでしょうか。相手ボールになった時は前から取りに行くよりは素早く引いて守備陣形を整える場面が目立ちました。故にボール奪取の位置が低い。それが顕著になりすぎてラスト15分は完全に押し込まれたわけです。しかしJ2を勝ち抜く為には守る事は非常に重要。守備の中心はエリゼウ。この補強は大当たり。昨年まではCBが脆弱でミス絡みによるつまらない失点もありましたが、そういった無駄な失点は減少しそう。

ただしFWが決定力を持つチームとの対戦になったらこうはいかないから、最終ラインの守りだけでなく高い位置でボールを奪うとか、常にポゼッショし続けるといった戦い方を見せて欲しい。通り一遍等では相手が的を絞りやすくなる。

攻撃面では康平が体を張ってポスト役をこなしていたのが印象的。彼のポテンシャルの高さについては鹿島時代から見てきて可能性を感じていましたから与えられたチャンスをモノにして欲しい。しかしFWにボールが入っても中盤の押し上げが遅いため潰される場面もしばしば。関口がPA内でドリブルを仕掛けたり、梁が2列目から飛び出してシュートを打つ場面などはほとんど無く。

新助っ人・ソアレスはあれだけでは正直よく分からない。個人的な感想としてはダニーロおじさんの来日当初を見ている感じ。なので徐々に慣らしていけば良さそうな気はする。

常に中位以上には位置する鳥栖から躍動感が感じられなかった。藤田の抜けた穴は大きい。それはJ1の開幕戦を見ただけに充分感じる。しかしFW陣がきっかけを掴み歯車が噛み合えば怖い存在になる。島田とFWの連携が合ってくれば点を取り始めるだろう。

3試合で2得点は確かに少ないけれどきっかけ一つで点を取り出せば良い。それよりも今年のJ2を勝ち抜くだけでなく、その先を見越したアクションサッカーが見たい。今年は本気で期待してますから。次は来週平塚行きます。

宮スタ探訪

2009-03-21 | ベガルタ仙台

宮城スタジアムに行ってきました。これにて02年W杯開催10会場全制覇しました。かつベガルタの宮スタ初勝利を目撃。

このスタジアムは高台の山の上にあって自然が広がっていて周囲の開放感はありました。トラックがある割には見やすさもまずまず。しかし確かにいびつな形をしていてコンコースに屋根がない箇所があったりトイレも少なかった。

噂のアクセス面も仙台から利府に行くのに岩切で乗り換えたんですが、岩切も利府も駅が小さすぎて大規模な興行に対応していない。利府駅で電車を降りるだけでも面倒だった。自動改札機が3台か4台程度では捌ききれないのは当然。

行きは利府からバスで10分程度。大した渋滞は無かった。帰りは岩切まで高速で歩いたら40分位で着いた。帰り道は下り坂なので楽でした。バスは駅を降りたら次々と来たので大して待たずに乗れました。

しかし努力と改善を重ねて、しかも本日の観客数が16000程度でそれなりにマシなインフラだった事を考えると、これが改善前で満員だった頃の事を考えると恐ろしい。しかもそんな場所でまともな屋根も無い中、大雨のトルコ戦に敗れて日本がワールドカップで敗退したスタジアムとなれば悪名高くなるのも致し方無しか。

心なしか場外に配置されたボランティアの人数は多く感じられました。ユアスタが使えるまでは嫌でもホームとして付き合っていかなければならないこの宮スタを真のホームにしようとするベガルタの心意気が感じられて、それに対して応援したくなった。確かにこのスタジアムと上手に付き合わないと今年は戦えない。試合の話は次項へ。

フェアプレーとノーサイド

2008-12-15 | ベガルタ仙台
入替戦の試合後、一瞬の静寂の後、黄金色に染まったアウェー側スタンドから沸き起こった『ベガルタ仙台』コールと『顔上げろ』コール。多くの選手がピッチに突っ伏し号泣していた。それは仙台だけでなく試合中は小憎らしいばかりの存在感を見せていた川口能活も同じ。あれだけの経験を積んだ川口までもがあれだけの状態になる事が激戦を物語っていました。

そのような生きるか死ぬかのサバイバルをつい数分前まで繰り広げていた両チームが、試合後は互いの健闘を称えあったのは激しさの中にもノーサイドの精神があってそれがまた良かったです。まず磐田から『ベガルタ仙台』コールがあって、それに呼応するように仙台側から『ジュビロ磐田』コールが。結果が逆だったらこういうエール交換はなかっただろうと穿った見方もしてしまいますが、激闘の末の潔さが残りました。

去年の西京極に続いて今年も2年連続で昇格を逃すところを見ると完全に情がわく。こうなったら仙台が上がるまで見届けてやろうと。来年は関東開催も増えるから少しは行ける回数増えるだろうか。そんな事を考えながら行きに5時間かけてきた道を帰りは新幹線でほんの1時間半で戻ってきました。

J1J2入替戦 磐田×仙台

2008-12-14 | ベガルタ仙台

惜しかった、この悔しさをバネに来年こそは、というのが本来だけど毎年あと一歩のところまで来て昇格の壁に阻まれる無念さは何とも言えない。特に目の前で昇格の夢が潰える現場の雰囲気は、優勝を逃がした時のそれよりも断然重苦しい。仙台に拍手を送るけれど(実際現場で拍手したけど)敢えて「よくやった」というフレーズは使いたくないです。

気持ちの面では差があったように思えません。磐田の残留に懸ける意地、仙台の昇格への思い、その双方がぶつかり合った。磐田ベンチで戦っていた中山・名波と同じくらいピッチ外の岡山・由紀彦も戦っていた。それが試合後に同じくこの試合を最後に仙台を去る磯崎と彼らの号泣から伝わってくる。岡山が試合前にサポを煽ると勝つイメージがあったのですが、そう甘くはありませんでした。
(03年10月4日の川崎×新潟、06年6月10日の柏×東京Vなど)

個人能力でJ1とJ2の差を感じました。1対1の勝負で磐田に劣っていました。個人で通用したのは関口・梁あたりでしょうか。唯一、磐田も左ストッパーの岡田だけは穴で、それをサイドに釣りだして関口や中島が1対1を仕掛けた時は抜けましたが、前田のキープするボールを全く奪えずにかわされる仙台ディフェンスにレベルの差を痛感しました。

J2では感じたことの無いプレッシャーを体感しながらプレーしていたのでしょう。それが繋がらないミスパス、苦し紛れの楔をFWに行き渡る前でカットされて通らないパス。精度の低いロングパスは受け手の意図と全く合わない、といった歯車の噛み合わなさを生み出しました。連動性あるパスワークは鳴りを潜め、磐田の包囲網に包まれていました。

しかしチームとしての組織力に目を向ければ決して劣っていませんでした。仙台が築き上げてきたスタイル。そしてクラブに関わる者が一丸となって共闘した絆。それは間違いではない。しかしあと一歩足りなかった。それは小さな差に見えて凄く大きい。ストーブリーグらしい噂のある梁や菅井には是非来期も残ってもらいたいと思う。勿論彼らの選手個人としての発展を考えれば一概にそうも言えないけれど、個人的な意見では残って欲しい。

磐田はJ1との対戦に比べて組し易かった面はあるだろうけれど、追い込まれた状況下で結果を出すのはさすが腐っても元名門と呼ばれるだけの事はありました。先月、カシマスタジアムで勝ち点1を奪うためにプライドをかなぐり捨てて徹底的に専守防衛した彼らの姿はまだ記憶に残っているだけに、この試合における先日とのパフォーマンスの落差は強烈に感じました。

やれるんだという手ごたえと足りないものが見えた課題。ロスタイムの反撃ではこちらも思わず絶叫せずにいられなかった。それくらい熱いものを感じました。その熱さ、気持ちを1年間継続すれば来期はきっと光が見えるでしょう。来年こそは歓喜の瞬間を迎える事を影ながら願っています。

入替戦ドキュメント~試合前まで~

2008-12-13 | ベガルタ仙台
ヤマハスタジアムから帰還。悔しいですね。絶対的な個人能力の差を痛感したから、これは昇格しても来年苦労すると思いましたが、掴み取った千載一遇のチャンスをモノにして奇跡を起こして欲しかった。立見もフリーゾーンも関係無く立って声出しだったのでそれに従って応援しましたが、最後のCKの『仙台レッツゴー』は鹿島の時でも出さない位の馬鹿デカイ声で叫んだ。あの場に居たら叫ばずにはいられなかったから。

今まで幾多の試合を見てきました。そこにはJ1優勝・J2優勝・J2昇格・J2残留など。しかし唯一目の当たりにしていない現場が降格とJ1昇格、そして入替戦。今年は最初で最後の入替戦に行くことに。とりあえず発売日の10時に取りに行けばチケットは確保できるだろうと楽観していて、実際に先週日曜に札幌のコンビニで端末操作したら抑えられたのですが、あとで相当な争奪戦になっていたことを知りました。

先日、当blogにて『磐田は残って欲しいが、入替戦で仙台と当たったら微妙』という旨の事を記したら本当にそのカードになってしまい決まった時は少し嘆いたのが本音。ですが対戦が決まってしまえばそんな気持ちは微塵もなく、しかもどことなく世間の風潮が磐田寄りに感じたこともあり、完全な仙台応援モードに突入。

行きは18きっぷで東海道線をのらりくらりと移動。鈍行で東海地方に遠征するたびに途中の清水で降りたくなる、ここで試合なら楽なのにと。決戦の地、磐田からバスで移動しヤマスタ着。14:50頃、ベンチ外の岡山が現れ仙台サポを煽る。磐田側は選手が挨拶に登場し双方とも戦闘モードが高まっていく。そしてキックオフ。

2008J2第43節 横浜FC×仙台

2008-11-24 | ベガルタ仙台

昇格を争うチーム独特の充実感とプレッシャーを感じる仙台の戦いでした。勝てなかったけれど最後に勝ち点1を拾ったのは大きいと言える。中原のゴールは当日も記した通り、ニッパツ全体のホームのような雰囲気と共に、去年と同じ悔しさを味わいたくない意地が生んだような気がします。実は試合中に去年の西京極がチラッと頭をよぎったんですね。

勝利が絶対条件の仙台は立ち上がりから積極的。しかし序盤の攻勢を終えた辺りから徐々に気合いが空回りしていく。対する横浜は仙台の気合いをいなすように前線に長いボールを入れてくる。それも穴としてターゲットを定めた磯崎・岡山のところへと徹底して。入ったボールは灘波が泥臭く追いかけていき、マイボールに出来なくても前線からのファーストディフェンスをサボらず続けました。こうする事で仙台はビルドアップに時間が掛かり、その間に横浜は守備陣形を整えるためなかなか繋いで崩す展開に持ち込むことが出来ない。

先制点はやはり岡山のつまらないミスから。御給のシュートは林が良く防ぎましたが根占に詰められ失点。仙台は試合全体を通してCBの脆さというか岡山の脆さが出てしまった。岡山好きとしては残念だったけれどそれが現実。ボランチは千葉がカバーして斉藤が展開してというバランスが悪くなかっただけに、最終ラインの安定感が欲しかった。

後半の立ち上がりでいきなり追いついたのは良かった。関口が右サイドで縦に仕掛けてエリゼウをかわしたところで勝負有。そういえば先月同じ場所で見た愛媛戦でも同じように左で江後が仕掛けて大木が得点したことがあった。そのとき抜かれたのもエリゼウ。しかし彼の存在は大きい。この試合でもゴールラインを割りそうなボールを寸前で2回も掻き出していますから、エリゼウ一人で実質2点防いだ事になります。

さあここからという状況なのにまたも失点を許す仙台。何故ゴール前で根占がドフリーなのか。その後は倒れまくって散々時間を稼ぎ倒す横浜にイライラの連続。プレーオンではなくアウトオブプレーで時間を使われるとイライラは増す。関口は競り合いで戸川に食って掛かるなど、やっぱり仙台の気合いが空回りしている。言うなれば仙台の自作自演状態。

しかしロスタイム。ゴール前で粘った途中出場の中原が左足で蹴り込み土壇場で同点。何とか勝ち点1を拾い最悪の事態は免れる結果に。落ち着いて自分達のサッカーをすれば勝てない相手ではなかったけれど、そこに目に見えない重圧や負荷要素があったのでしょう。しかし終わったことは変えられない。前を向いて次です。試合後、挨拶に回る選手達に対し仙台サポは皆口々に『4連勝しよう』と言っていた。選手もサポーターも肝が据わっている、既に覚悟は出来ている。今年はやる年なんだと。12/13は予定空けて待ってます。

共闘すること

2008-11-22 | ベガルタ仙台
予定通り、横浜から移動し只今大分前泊中。濃い連休の一日目が終わろうとしています。

ニッパツの雰囲気は凄まじかった。9000人の観客のうち5000人は確実にベガサポでしょう。あの空間はニッパツという名のユアスタと化していた。緩衝地帯なんて全く無意味でしたね。大事な時期に選手もサポも皆戦ってましたよ。あの雰囲気が時間稼ぎで勝ちを拾おうとした都並横浜に対し、土壇場で一発食らわしたんじゃないかと真剣に思います。勝ち点3取れなかったのは仙台にとって痛いけれど、まだまだやれる手応えは感じました。試合自体の感想はまた帰ってから。

あの仙台のやるしかない気迫と必死な雰囲気は見習う部分があった。思えば我々も去年のラスト2節はああいうテンションを持続したまま戦い続けたわけで、それを取り戻すのは今しかない。

大きくも充実した疲労感が残る一日。今日はこれにてゆっくり休むとします。

Jサテライトリーグ 大宮×仙台

2008-09-16 | ベガルタ仙台

トップの試合も暫く見れていない状況でサテながら久しぶりの仙台。サテライトにしてはなかなか面子は揃っています。ベンチ入り含めて前日の熊本遠征に参加したメンバーがこの大宮での試合に3人しか居なくて、それでも見劣りしないメンバーが揃っているから、仙台の選手層はなかなか厚いと思います。

序盤は流れをつかめない大宮を攻め込む仙台ペース。しかし前半の半ば過ぎから徐々に大宮も攻めだし、前半は互いに1点ずつ取り合う展開。後半は暑さで消耗しミスも目立ったところで、カウンターの応酬のような形でどちらもチャンスを作るもののゴールを奪えず、結局1対1のドロー。なかなか見応えがあって面白い試合でした。

中島と中原の2TOPは思えば今季序盤のトップでのスタメンそのまま。それが今はサテとは何とも言えぬ。それだけ平瀬やナジソンが良いという事なんだろうけど。中原には外に開くんじゃなくて中央で勝負して欲しい。「中原、そこじゃないだろ」と思うことは何度かあった。

中島は思い切りの良いシュートで先制点を奪うなど、なかなか良い動きをみせシュートもそれなりに打っていました。何とかこれをきっかけにして欲しい。しかしロスタイムのビッグチャンスに自分で打たずにパスを選択したシーンは頂けない。中島がああいうプレーをするたびに、「そういう所は先輩(京都の人)の真似しなくていいの(苦笑)」と思う自分がいる(笑) 実際あそこはシュートして欲しかったですよ。

飛弾も西山もサテとは勿体無いと思うけれど、関口やリャンがレギュラーを張っている状況ではそれも仕方ないのか。西山は縦に積極的に仕掛けていたけれど、ドリブル一辺倒が相手に読まれて抜けない場面が目立つ。

飛弾は逆サイドの三澤が目立っていた分、控えていたのか消えていたのか、個人的にはもっと見たかった。飛弾にはとても期待しているんですね。それは今から3~4年前に将来はトップ下か憲剛のポジションに入って川崎の未来を牽引していくだろうと言われていたあの頃の飛弾を知っているから。だからもっとやれるだろうという思いは強い。

終盤は3-4-3にして勝ちへの執念を見せる姿勢は見ているこちらの気合も入りました。仙台の戦い方としては良い面もありましたし課題もあり、充実したゲームになったことでしょう。これをトップに繋げていって欲しいですね。気付けば山形の尻尾が見えつつあるポジションまで来ているので実りの秋としてもらいたい。