元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を観た。

2021年04月04日 22時47分38秒 | アレコレ鑑賞

「有吉 笑み浮かべ「幸せです」」

 このニュースにアップされていた有吉の顔がすごい幸せそうな良い笑顔だった。

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 若松孝二監督「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を観た。反体制サイドから見たあさま山荘までの経緯を描いた作品。この間、観た「突入せよ! あさま山荘事件」は体制サイドの「連合赤軍のやつらは仕方ねぇなぁ」的な軽さを感じたのだが、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」はガッチガチ。人が狂っていく様を見せられた気がする。

 作品の中で「総括!」とか言って反省を促すシーンが何度か出てくる。これが怖い。総括は意味的に反省のような言葉だと思うのだが、下っ端が口にした総括は「違う!」とリーダーに恫喝され、何度総括を口にしても、それも違うあれも違う。結局、総括ってなんなのよ。リーダーの気分次第じゃないの?次第に総括がなっていないと殴られリンチされ殺されていく。多数いる下っ端が一斉に声をあげれば、リーダーを殺すことも可能なのに、できない恐怖。それがうまく描かれていたと思う。

 また彼らは成り行きであさま山荘に閉じこもったこと。あさま山荘事件が始まってから、徹底して体制側である警官たちの顔を映さなかったのも良かった。一番驚いたのはエンドロール間際のあさま山荘のその後に関して。この手の話は1972年で終わったと思っていたのだが、メンバーたちが2002年までゴタゴタやっていたらしい。

 1972年に彼らがやっていたことは彼らにとっての幸運が重なったとしても、革命には程遠いと感じた。その後、ビルや飛行機を爆破したようだが、それでも革命には結びつかないだろう。けど彼らは2002年までなにかをしようとしていた。方法を変えようとは思わなかったのだろうか。

 

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