元ライターの小説家への道

僕もまだ本気を出していません。

刺青殺人事件を読んだ

2004年10月24日 18時25分43秒 | アレコレ鑑賞
新潟で地震があった。先月の今ごろ新潟に行っているだけに、他人事じゃないな~ワンワン!と思った。

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 高木彬光の「刺青殺人事件」(しせいさつじんじけん)を読んだ。双子の姉妹と長兄に彫られた大蛇と蛙、蛞蝓の刺青が引き起こす殺人事件の謎を、名探偵神津恭介が解き明かす本格派ミステリー。僕は島田荘司の「占星術殺人事件」が1番好きなのだが、もし占星術~を読む前だったら刺青~がナンバー1になっていたかもしれない。占星術~を読んでから、僕はミステリーの読み方が変わってしまった。純粋に作品を楽しむのではなく「ここでこのトリックを入れるということは、いまは関係ないように見せているけど、後々ポイントになるんだろうな~」とか、一読者としてミステリーの謎解きを作者が与えられた材料を使って行うのではなく、作者の意図を感じながら行ってしまっている。だもんで、刺青殺人事件のキーになるミステリーがすぐに分かってしまった。というわけで占星術~の前に読んでいたら、ナンバー1になっていたかもしれない。

 あと謎を解く探偵神津恭介が僕好みの人ではなかったのが難点かな。神津恭介は頭脳明晰で話題も豊富。みんなに慕われる良いヤツなんだけど、僕は逆にそういう優等生タイプはあまり好きじゃない。やっぱ島田荘司作品の御手洗潔のように、頭はとてつもなく良いが性格に問題アリの方に惹かれる。まぁリアルに友達になりたいのは神津恭介だけど。
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