母乳コンサルタントの日記

ママさんたちへ、母乳とマッサージ

母乳コンサルタントとして(2)

2011-10-22 11:35:57 | インポート

母乳コンサルタント として (2)

赤ちゃんの抱き方は、大仏さまポーズがいいと先のブログで述べました。

写真を添付するといい―との指摘を受けました。

私の著書「母乳の修理屋さん」にはイラストはのせてあります。

昔からの自然のだっこポーズですので・・・

さて、このポーズを可能にする条件を述べますが、どうと云う事はありません。

乳頭(乳輪も含む)が赤ちゃん好みの長さと柔らかさがあれば、このポーズは可能なのです。(乳頭が短くて、硬いのを赤ちゃんは嫌います。)

ところが、ママの乳頭と乳輪は十人十色です。そして、出産後1週間には乳房の多くは激し変化をおこすのです。このことは、私のHPや、「母乳の修理屋さん」にイラスト入りで説明してあります。

一言でいいますと、飲みにくい乳頭と、飲みにくい時期があるのです。それを、多くのママは、出産後1週間に経験することになるのです。赤ちゃんの出現で、混乱状態にあるママには、重い課題なのです。飲みにくい時期とは、乳房が以上に張れ上がるために乳頭が乳房にもぐりこんでしまって、硬くなるので、赤ちゃんの舌にからみつけないのです。乳頭が赤ちゃんの舌と上顎の間に納まっていなければ、母乳を吸い出せないのです。

この時期には、ママと赤ちゃんは産院にいることが多いのですから、当然に助産師の指導を受けることになります。

この生理的な乳房の変化に対する正しい指導法が、助産師には無いように思うのです。

助産師会のマッサージの理論は桶谷式が主流ですが、基底部剥離と称する基本の論理からは、解決法はみつかりません。

そんな難しい理論や、手技を必要とするのではありません。

私は自分でできる解決法をB&Bマッサージと称してすすめています。

くわしくは、私のHPや、「母乳の修理屋さん」に記してあります。

また、日本母性衛生学会誌の20117月号に掲載されました。

タイトルは「改めて、母乳マッサージとは。 母乳マッサージの歴史を通して考察するす。

もし、ご希望なら、コピーを進呈します。

それはさて置いて

先日、このモデルのようなママと赤ちゃんの経験をしました。

出生時 女子、体重2500g 出産後2週間目。

   乳頭がぶどうの実のように大きいので、小さい口に納まらないことと、

   赤ちゃんの舌の伸びが小さいので、赤ちゃんがママの乳頭を拒否する。

指導&実技

  自己B&Bマッサージを教えて、自分で乳頭と乳輪の乳汁を排出させる。すると、乳頭付近が柔らかく伸びてくる。

今度は、抱き方の工夫。大仏様ポーズを時間をかけて教える。

最後は、赤ちゃんのくわえさせかた、

赤ちゃんは哺乳瓶のゴムになれているから、飲みにくいママの乳頭をきらいます。

それからが、ママとの根気比べになるのです。

2時間くらい(休み、休みですが)ぐらいでママの右の乳頭から飲めるようになりました。

左は、トライしていません。ママに自己搾乳をしてもらいます。

赤ちゃんにあまりハードルを高くした指導は、赤ちゃんの拒否にあいます。すると

赤ちゃんは抱かれただけで、授乳を拒否します。

赤ちゃんに本当に拒否されたら、本当に困ります。


母乳コンサルタントとして

2011-10-11 15:13:09 | インポート

コンサルタントとして

いつ頃からでしょう。首を押えての抱き方や、フットボール式の抱き方がママたちに定着したのは・・・。新生児や、一部の赤ちゃんには、この方法が必要の時もありますが、3か月や、56カ月の赤ちゃんまで、この方法は?首をひねりたくなります。

授乳には不自然なポーズなのです。

1年に及ぶ長い期間、1日6~7回で30分の継続の授乳を、そのポーズで快適に授乳できるのでしょうか?

膝の上に台になるマットをおいても、ママの姿勢は前かかみになり、ママは長い間、不自然な姿勢を強いられることになるのです。

授乳で一番楽な姿勢が必要なのです。いわゆる大仏さまポーズです。ママが姿勢を正して、腋を閉じて、肘をお腹の前で折った姿勢、(ママの手の長さが赤ちゃんの授乳向きにできている。)そのママの肘に赤ちゃんの頭が乗っかるなら、横抱きにしてママは片手で赤ちゃんを支えられます。そして、赤ちゃんの口が、ママの乳頭の先端にふれる位置に移動するだけです。ただ赤ちゃんの体重が極端に小さい場合や、ママの乳房や乳頭の形が、赤ちゃんに適応できないことはあります。

十人十色の乳房と、赤ちゃんも十人十色で、その組み合わせは多数なのですから、抱き方で苦労していられることはわかります。

私が不思議に思うのは、授乳経験のある助産師さんも、首をおさえる抱き方で授乳をしたのでしょうか?

授乳は全てのママにとって快適であり、至福の時間であるはずです。

そうでないと、母乳継続が苦痛になります。

人間の誕生以来、授乳の姿勢は何億年もこの姿勢でありました。肘の中に抱きこむのは、子にとって安全であり、ママの手の長さ、肘の位置も授乳に最も適しているのです。

赤ちゃんは、首を手で押さえられて、無理やりにのませられるのを、最も嫌います。

(赤ちゃんを観察してみてください。首や頭をおさえられると、多くは首を振ってイヤイヤをします。)

赤ちゃんは生を受けた時から、自由意思で吸飲する本能をそなえています。

飲まなかったら、死んでしまうのですから。泣くことと、飲むことは、赤ちゃんが生きていく上での最大の自由意思なのです。その意思を尊重しなければならないのです。

助産師さんが、この頃流行の首を押えての飲ませ方を普及させたのは、新生児に授乳させるには、この方法が手っ取り早くて、助産師さんには楽なのでしょう。

私に言わせますと、自分たちの手抜きによる発案でなかろうか?と思うことがあります。

乳頭が短かかつたり、硬かったりして赤ちゃんの口に納まらないことは、新生児のときには多いのですから、助産師さんには最大の知識と知恵と研鑽と謙虚さを求めます。

大仏様ポーズを可能にする条件について、次に記します。


リラックス

2011-10-03 10:04:35 | インポート

リラックス

私が考案しました「B&B母乳マッサージ」の基本的な理念は、乳房をリラックスさせるにあるのです。

改めてここで、その内容を説明することはいたしません。私のHPを再度読んで頂きましょう。

乳房をいたわるように、愛するように、時には愛撫という表現も使用します。

すると、乳房全体が弛緩して、リラックスするのです。乳汁の流れがスムーズになりますので、うっ滞が解除されます。後は、赤ちゃんの吸引が正常なら母乳の再生産は継続されます。

ところで、私は乳房に直接にアタックする、すなわち手技でのリラックスを述べてきました。ところが、乳房のリラックスは他の方法でもあるのをしりました。それは、服用するハーブ系の飲み物なのです。

昨年ロンドン在住の日本人のママが里帰りした際に、母乳マッサージをしてあげたのですが、その時に、英国人が愛用している母乳促進のお茶として、米国産のハーブ系のお茶を1箱頂きました。今春には、米国のサンデイゴ在住のママも同じお茶を服用していることを知りました。英国や米国では、母乳促進の飲み物として、一般に普及しているようです。

それで、私は、パッケージに書かれている効能書きを翻訳してみました。

Traditional Medicinals

Organic

Mother’s Helper

Nursing Tea

With Anise and Fennel

Pharmacopoeial Grade Herbs

Anise(アニス)20%やfennel(フェンネル)32%などを主とした約8種類のハーブ系の植物で

素晴らしい、母乳促進のお茶を製造しているのです。

私が云いたかったことは、母乳促進に乳房(全身も含む)をリラックスさせることが必要なのです、それにはマッサージとともに、服用するお茶も効果があります。

お試しください。