母乳コンサルタント として (2)
赤ちゃんの抱き方は、大仏さまポーズがいいと先のブログで述べました。
写真を添付するといい―との指摘を受けました。
私の著書「母乳の修理屋さん」にはイラストはのせてあります。
昔からの自然のだっこポーズですので・・・
さて、このポーズを可能にする条件を述べますが、どうと云う事はありません。
乳頭(乳輪も含む)が赤ちゃん好みの長さと柔らかさがあれば、このポーズは可能なのです。(乳頭が短くて、硬いのを赤ちゃんは嫌います。)
ところが、ママの乳頭と乳輪は十人十色です。そして、出産後1週間には乳房の多くは激し変化をおこすのです。このことは、私のHPや、「母乳の修理屋さん」にイラスト入りで説明してあります。
一言でいいますと、飲みにくい乳頭と、飲みにくい時期があるのです。それを、多くのママは、出産後1週間に経験することになるのです。赤ちゃんの出現で、混乱状態にあるママには、重い課題なのです。飲みにくい時期とは、乳房が以上に張れ上がるために乳頭が乳房にもぐりこんでしまって、硬くなるので、赤ちゃんの舌にからみつけないのです。乳頭が赤ちゃんの舌と上顎の間に納まっていなければ、母乳を吸い出せないのです。
この時期には、ママと赤ちゃんは産院にいることが多いのですから、当然に助産師の指導を受けることになります。
この生理的な乳房の変化に対する正しい指導法が、助産師には無いように思うのです。
助産師会のマッサージの理論は桶谷式が主流ですが、基底部剥離と称する基本の論理からは、解決法はみつかりません。
そんな難しい理論や、手技を必要とするのではありません。
私は自分でできる解決法をB&Bマッサージと称してすすめています。
くわしくは、私のHPや、「母乳の修理屋さん」に記してあります。
また、日本母性衛生学会誌の2011、7月号に掲載されました。
タイトルは「改めて、母乳マッサージとは。 母乳マッサージの歴史を通して考察するす。
もし、ご希望なら、コピーを進呈します。
それはさて置いて
先日、このモデルのようなママと赤ちゃんの経験をしました。
出生時 女子、体重2500g 出産後2週間目。
乳頭がぶどうの実のように大きいので、小さい口に納まらないことと、
赤ちゃんの舌の伸びが小さいので、赤ちゃんがママの乳頭を拒否する。
指導&実技
自己B&Bマッサージを教えて、自分で乳頭と乳輪の乳汁を排出させる。すると、乳頭付近が柔らかく伸びてくる。
今度は、抱き方の工夫。大仏様ポーズを時間をかけて教える。
最後は、赤ちゃんのくわえさせかた、
赤ちゃんは哺乳瓶のゴムになれているから、飲みにくいママの乳頭をきらいます。
それからが、ママとの根気比べになるのです。
2時間くらい(休み、休みですが)ぐらいでママの右の乳頭から飲めるようになりました。
左は、トライしていません。ママに自己搾乳をしてもらいます。
赤ちゃんにあまりハードルを高くした指導は、赤ちゃんの拒否にあいます。すると
赤ちゃんは抱かれただけで、授乳を拒否します。
赤ちゃんに本当に拒否されたら、本当に困ります。