コインには、どれも表と裏があります。物事にはいい面と悪い面があります。タイトルの訳ですね。
ネット上に「いまだ根強い母乳信仰」として、「カンガルーケアと完全母乳で赤ちゃんが危ない」の著者久保田先生のコメントがありました。
「出産直後の母親は母乳はにじむ程度しか生産されないのが一般的で、1週間かけて、出るようになるのです。
その間完全母乳主義の産院や助産院では、糖水や人工乳を一切与えないケースがあります。
それは日本の赤ちゃんは出生直後から飢餓状態に置かれ、脳に障害を遺す危険のある重症黄疸や脱水、低血糖状態のリスクが高まっています。生後3週間で赤ちゃんの体重が10~15%も減っても大丈夫としている病院もありますが、そんなに体重が減った赤ちゃんは飢餓状態と考えた方がいいのです。
それも日本に行き過ぎた「母乳信仰」が強いのは、WHOの「母乳育児を成功させるための10カ条」のプロパガンダが偉大すぎるからです。
10カ条とは以下になります。
1母乳育児の方針をすべての医療にかかわつている人に、常にしらせること。
2、全ての医療従事者に母乳いくじをするために必要な知識と技術を教えること。
3、全ての妊婦に母乳育児の良い点とその方法をよく知らせること。
4、母親が分娩後、30分以内に母乳を飲ませられるように指導すること。
5、母親に授乳の指導を十分にし、もし、赤ちゃんから離れることがあっても母乳の分泌を維持する方法を教えること。
6、医学的な必要がないのに母乳以外のもの、水分、糖水、人工乳をあたえないこと。
7、母子同室にする。赤ちゃんと母親が一日中24時間、一緒にいられるようにすること。
8、あかちゃんが欲しがるときに、ほしがるままの 授乳を進めること。
9、母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりをあたえないこと。
10、母乳育児のための支援グループを作りを援助し、退院する母親に、このようなグループを紹介すること。以上です。」
さすがWHO!!。私も母乳を進めているひとりですので、正しいことを記していると思いました。ですが、それに批判的な方がいるのですね。
コインの片面です。ひっくり返した片面コインの意見は私の見解になります。
母乳とミルクの栄養学的、衛生面では優劣はないようです。(アレルギーでは未解決ですが)。
赤ちゃんにとって唯一の糧の地位をミルクに譲らざるにえなかったことは、母乳の生産は一様に生産されるのではなく、不公平さがあるのです。そして、苦労が多く、煩わしさがあります。母親も楽な方を望みます。
また、女性が社会で働くのが一般的になっていることから、ミルクの必要性は高まりました。時代の潮流と思います。この流れはいましばらく、ミルクの供給を可能にできる時代が続く限りミルクに軍配があがります。
ただ、災害や、経済的な理由でミルクのストップすることがないことを切に祈ります。
母親になると、わが子に自分の乳を与えたい本能があります。男性先生が言う「母乳信仰」とは違うのです。最善の愛ですね!惜しみなく与えたくなるのです。それを暖かく援助してあげれる論理がほしいのです。
最後に乳房側からのお願い
乳房は授乳のための器官です。男性の憧れのあの美しい乳房は、授乳を何世紀にわたって中止したなら・・・退化の法則で、変化せざるをえません。赤ちゃんが生まれても乳房に変化が起きなくなるのです。母乳を生産する機能が退化するのです。
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