古今東西 赤ちゃんが生まれても十分な母乳の量は確保されていたわけではありません。
結婚しても子供に恵まれないカップルがいるように、自然界はパーフエクトではないようです。
ママたちは神頼みも含めて、あらゆる知恵で母乳の増進を図りました。
日本では古くから中国から伝来した東洋医学により、乳房や体のマッサージが有効とされてきました。そして現在もそれは否定されていません。
現代の乳房マッサージの理論と方法を確立したのは視力障害のあるマッサージ師の加藤裕康氏です。
彼は、「うっ滞乳排除による乳管開通がなされれば、乳腺組織がおのずと活性化して母乳の分泌が促進される」と述べました。
私はこの理論に矛盾がないので、正しいと思っています。
ところが。昭和50年頃から助産師会が推薦する桶谷そとみ氏の理論「乳房の基底部剥離すれば、母乳良好になる」が台頭して、
その理論が現在も助産師会の主張になっています。
私と同業のマッサージ師による母乳の仕事はほそぼそと継続されています。
ところが、母乳マッサージは助産師の専売特許であるので、マッサージ師がしてはいけない との風評があちこちから聞こえてきます。
マッサージ師として聞き逃すことはできません。
助産師にとって、、母乳マッサージというドル箱に執着するのもわかります。
ですが、法的には、明治の時代から、マッサージ師の専売特許なのです。
最後に、母乳を出すために、マッサージ師でも助産師でもどちらでもいいのではないかと思います。
(ただ、基底部剥離という理論には賛成できません。)
お互いに切磋琢磨し、母乳の普及に役に立てたいですね!!