母乳コンサルタントの日記

ママさんたちへ、母乳とマッサージ

私の「初産の指導」

2017-05-27 15:52:36 | 日記

現在も、時々「母乳の相談」を受けます。

先日も、近所の8ヶ月の初産のママの相談です。

立派な乳房ですが、残念なことに乳頭が短いのです。

「乳頭が短いと赤ちゃんは上手に吸引することができません。

ただし、赤ちゃんの舌の長さや、吸引力があれば、授乳することはできますので、

赤ちゃんが生まれてからの指導でいきましょうね。」と告げました。

特別に乳頭を伸ばす指導はしませんでした。短い乳頭をひっぱっても乳頭は伸びないのです。

乳頭はかえって かたくちじみます。伸ばすところは乳管洞といって、

(乳輪内にある)のですが・・・・・現在赤ちゃんの体重が1700gで、

乳頭付近への刺激は早産の憂いもありますので、強いて教えませんでした。

出産する産院での初産期の扱い方と、私の指導が違うときにはママは混乱しますので

、退院を待って、私が改めて指導することにしました。

 

授乳は、赤ちゃんとママの共同作業ですので、生まれてくる赤ちゃんと対面してから、一番いい方法をおしえるつもりです。

一般論は私の著書「母乳の修理屋さん」や、HPにのべています。

ママと赤ちゃんの組み合わせは多彩です。

全員が成功するとは限りませんので、祈りの境地もありますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


母乳と私 3

2017-05-14 13:09:27 | 日記

私の2度の出産からも、ずいぶんと違う乳児期となりました。

現在も、悩み多い母乳育児が一般的で、、多くのママ達は私と同様な経験をされていることでしょう。

いっそのこと、母乳などない方がいい 代理のミルクがあるから―と思われるママがいたとしたら・・・・・・。

現在のママ達が本気で母乳を放棄しても代理のミルクがあるので、児は育ちます。

しかしママの乳房はどうなるのでしょう?

乳房での母乳の生産は無いのですから、退化の法則で、乳房での母乳生産の機能は失われていくでしょう。

幾十代か先の女性の乳房は男性化して、母乳を生産できない形骸化したものになることでしょう。

そして、ある時にミルクが無くなったら、赤ちゃんの未来は絶望なのです。

このように、人類の滅亡は、母乳放棄からも考えます。

さて、

私は数パーセントの例外を除いて母乳は出る、と確信しています。

(母乳を出す条件はあります。わたしのHPや、私の著書「母乳の修理屋さん」に記してあります。)

一番のネックは、産後1~3週間の産後初期の乳房に対するあっかい方なのです。

出産直後から飲ませ続けるにあるのですが!

産婦と乳児の健康状態、乳房(乳頭を含む)と赤ちゃんの相性、産院での母乳の指導、また親近者の母乳への理解度など、

産後のママたちには多くの課題をクリアしなければならない直面にとまどうのです。

このように、母乳育児の確立は難しい課題があるのも事実ですが、母乳育児にトライしてほしいと思います。

 

 

 

 

 


母乳と私 2

2017-05-06 12:29:57 | 日記

母乳と私 2

前回は長男と次男の母乳の事を述べました。今回はその2例を分析してみます。

長男が比較的にスムーズに母乳育児に成功できたのは、一つは母乳育児への強い信念があったこと。

2つめは母子同室で出産直後から、赤ちゃんが泣くくたびに授乳を続けたことです。

私の乳房タイプは徐々に乳量を増すタイプですから、ミルクの併用の必要はなかったのです。

(姑の助言を拒否する確信がありませんでしたので・・・・、産後の助言者(助産師や、親近者)の影響をうけることが多いのです。)

 

次男の場合。  敗戦国が、勝者のまばゆいばかりの文化に傾倒するのは、自然の成り行きです。出産、育児がアメリカ式一辺倒になったのです。

出産は近代設備の整った産院であり、新生児は新生児室で保護されるというパタンはこの頃から定着したようです。

ママたちは豪華な食事と快適さを産院で過ごし、赤ちゃんは十分な人工ミルクを与えられますから母子共にハッピーなスタートのはずです。

 

ところで、母乳は?

産院にとって、完全母乳に取り組むことは、手間暇がかかり過ぎて産院としての利益はないのです。

それに反して、ミルク会社の競争原理で、ミルクの無償提供などがあり、、大勢の赤ちゃんに一律にミルクを十分に与えることができます。

どちらに軍配があがりますか? それは、現在も続いています。

母乳の確立には、先の長男の項でのべたように、最初は赤ちゃんの要求に応じて、昼夜を問わずに飲ませ続けなければならないのです。

ママたちは直ぐに出る人、そうでない人の個人差はありますが、基本的には出産直後から飲ませ続けるにあります。