母乳コンサルタントの日記

ママさんたちへ、母乳とマッサージ

母乳の不思議 5

2012-04-16 09:55:01 | インポート

 

母乳マッサージの不思議 5<o:p></o:p>

 

母乳の原料は赤い血液ですが、乳腺を通過すると白い甘い母乳に化学変化します。乳腺はミクロン単位のブドウ状の形が、丁度ブドウの房のように集まって(塊まり)います。その一粒ずつが母乳を生産して、乳管に移動します。母乳は必ず乳管中を流れて、乳管は太くなり、乳頭直下(乳頭のくびれから約,1,5㎝下)の乳管洞にプールされます。<o:p></o:p>

 

そこまでが、乳房の役目なのです。そのプールされている乳を吸いだすのは赤ちゃんの役目です。<o:p></o:p>

 

血液が乳汁になるのは、化学変化ですが、そこには触媒が必要であり、その役目を荷なっているのが代表的なホルモンのプロラクチンで、脳の下垂体前葉から直接に血液中に放出されます。プロラクチンは血液と共に乳腺に至り、血液を白くて甘い乳に変えます。<o:p></o:p>

 

ですから、プロラクチンが無くては乳汁の生産は無いのです。<o:p></o:p>

 

(私の30数年の仕事で、立派な乳房のママでしたが、乳房が少しも張らないで、1滴の母乳も出ないのです。何等かの原因でプロラクチン欠如と思われました。1回のみでしたが。)<o:p></o:p>

 

脳の下垂体後葉からは、オキシトシンホルモンが産生されて、血液中に放出されて、プロラクチンと同様に乳腺に至り、筋上皮細胞に働いて乳汁を送り出す働きをします。<o:p></o:p>

 

母乳を作り出すのも、ホルモン、送り出すのもホルモンの力を必要とするのです。<o:p></o:p>

 

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さて、母乳は母体で十分に生産されました。赤ちゃんどうぞ なのですが・・・・。<o:p></o:p>

 

今少し、乳房の複雑な仕組みを説明しなければなりません。<o:p></o:p>

 

赤ちゃんとの接点となる乳頭の生理(働き)についてです。<o:p></o:p>

 

乳頭は特殊な働きがあります。瞬時に硬くなったり、柔らかくなります。<o:p></o:p>

 

赤ちゃんの好みは、柔らかくて、適当に伸びている乳頭です。<o:p></o:p>

 

乳頭を観察してわかるのですが、表情があるのですね。痛そうな膨れた乳頭を赤ちゃんは嫌います。歯茎でかじり、傷をつけます。硬く縮こまっている乳頭は赤ちゃんの舌に<o:p></o:p>

 

納まらないし、乳は流れてきません。乳があふれんばかりに出てくる乳頭は、見るからにおだやかな柔らかい表情をしているのです。<o:p></o:p>

 

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乳頭には知覚神経もきていますが、主に自律神経の影響を受けています。自律神経には交感神経と副交感神経があり、乳をスムーズに出す働きは、副交感神経にあるのです。<o:p></o:p>

 

ママさんを心身共にリラックス状態にあるときに、副交感神経は働き、乳を運ぶ乳管や、乳頭をリラックスさせ、広げ、乳が流れやすくなるのです。<o:p></o:p>

 

(自律神経とは、消化、呼吸、循環などの機能を支配する神経系で、主として平滑筋の運動及び腺の分泌を自律的に支配します。これは交感神経と副交感神経からなっています。)<o:p></o:p>

 

また、乳頭が硬くなったり、柔らかくなったりするのは、乳頭括約筋が働いて縮めたり、伸ばしたりするのです。私の観察では乳頭括約筋の使命は、赤ちゃんの柔らかい舌や唇がふれたときに、待っていました とばかりに乳頭括約筋がゆるんで、乳汁が出てくるのです。<o:p></o:p>

 

その赤ちゃんのサインが無い時には、乳頭は硬くなって、必死に乳汁の出るのを抑えているのです。もう一つ、乳頭括約筋が緩むのは、「B&Bマッサージのstep1」を施術したときです。<o:p></o:p>

 

私が不思議に思うことの一つに、乳頭括約筋は、乳頭から出てくる乳汁の質にも敏感に反応しているのです。ドロドロした変質した乳汁がでてくるときには、乳頭括約筋が閉じて硬くなるのです。<o:p></o:p>

 

次回へ<o:p></o:p>

 


2012-04-06 11:32:07

2012-04-06 11:32:07 | インポート

 

母乳マッサージの不思議 4<o:p></o:p>

 

人類が誕生してから、長い、長い気の遠くなるほどの年月の末に、我々は存在します。乳房はその子孫繁栄の基本にあつたのです、その使命を全うしてきました。<o:p></o:p>

 

元来、乳房は夫や児(授乳)に常に愛されるような機能を持っていたと思われます。ところが、現在、日本では結婚が遅く、出産のピークが30代であるし、児の数も1名~2名であり、授乳の中止もあるなら、乳房への愛は寂しいかぎりです。この孤独感が乳癌や、乳腺症の多発の一因にあるように思えるのですが・・・珍説でしょうか?<o:p></o:p>

 

私の母乳マッサージの資料の中に、<o:p></o:p>

 

昭和60年代のですが、ヨーロッパでは乳癌の発生率は15人に1人と云われていました。<o:p></o:p>

 

(現在の発症率はわかりませんが、)<o:p></o:p>

 

そこで、乳癌の発見は夫の義務とされ、ベットマナーの必要をのべえてありました。癌の初期は、本当に豆粒大ですが、それを見つけてくれるのが、夫の役目とか。<o:p></o:p>

 

「夫のいる女性はいいですね、」30代の女性は笑いました。<o:p></o:p>

 

時は流れ、時代は変わりつつあります。<o:p></o:p>

 

生物のライフ・サイクルのDNAは、誕生から死滅に至る全工程がインプットされているのですが、時々に、突然変異を起こして、退化や、死滅などを繰り返してきました。乳房は長い人類の歴史の中で子孫繁栄の為に、忍耐強く平和を維持してきたと思うのです。<o:p></o:p>

 

時に、不足の事実、乳母制度、貰い乳などのその時々の語り草はありますが、<o:p></o:p>

 

乳房の歴史を変えるような話題はなかったのです、無風でした。<o:p></o:p>

 

今ここで、乳房は歴史の表舞台に登場したようです。反乱を起こしそうにおもうのです。<o:p></o:p>

 

それは、唯一の乳房工場に強力なライバル、人口ミルクの出現と対峙しなければならなくなったからです。<o:p></o:p>

 

「乳房は現代医学の盲点ですね!」或る医師がいみじくも言われたことを覚えています。医者は、乳腺炎や乳がんの治療は可能でも、乳房の多様で、変化の激しい不可解な生理は男性にはわからないのが、現実とおもいます。<o:p></o:p>

 

次回<o:p></o:p>

 

それで、簡単な乳房と母乳の仕組みを述べてみます。<o:p></o:p>

 

私の著書「母乳の修理屋さん」にわかりやすく書いてありますが。<o:p></o:p>

 

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