母乳コンサルタントの日記

ママさんたちへ、母乳とマッサージ

食品の魔女狩り3

2011-07-05 17:43:16 | インポート

食品の魔女狩り3

出産は、国によって違います。母乳に対する考え方も違います。

私は、その国の文化、民族の長い歴史からくる文化であると思っています。

日本はコメ文化です。現在も大きくは変わっていません。ただ生活習習慣、食事に対する

態度は大きく変わってきています。かって、私の母やその祖母の時代の文化はすこしづつ変わってきていますので、餅米を強調することはなくなるでしょう。

また、私は他の国のママ達の、「母乳を出す食品」に興味をもっていました。

それで、外国船で横浜からドバイまで17日間の船旅で、調査してみたのです。

オーストラリヤ人が大半で、アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、シンガポール人(中国系)の中年と高齢の女性を対象にしました。

私の英語力は中学生程度ですので、多くの回答を正確に聞き出することはできません。

それで、まず、英文でインタビューの趣旨をかきました。

それで、知ったのですが、

結論のみを記します。

回答者約20

すべての回答は

豚肉、鶏肉、魚などの蛋白質とそのスープでした。

牛肉が無かったのが、意外でした。

また、日本と文化はちがいますので、餅類はありません。

牛乳と、アレルギーに注意 とした回答もありました。

以上の調査は、調査の数が少ないですし、私の英語力に問題もありますので、正確な回答にはならないと思いますが、母乳に対する意識の高いことが伺えます。

何時か、各国の大使館に問い合わせてみたいと思っています。

今、日本は不景気ですし、若者は低所得が多いようです。食費の額によって日々の食事の質は変わります。私はHPで、1人の1月の食費と、献立、栄養の内容を試算したのを記しました。理想的な献立は、絵に描いた餅 でいいのでしょうか。若い家庭の食費は少ないはずです。

有難いことに、米は10キロ3千円で購入できます。1回米100g(飯にすると茶碗2)

30円です。空腹はコメのみでもかろうじて満たされるのです。次に蛋白質の魚や、肉、納豆などを購入します。その時の選択として、脂身の多い肉は安いので、ママは買うでしょう。この脂身の多い肉に、うっ滞乳の原因があるように思えます。そして、お八つとして

油で揚げた菓子、マーガリンやバター系の菓子になりますと、母乳の質は確実に悪くなります。原因は おはぎではなく、食費とママたちの食品の選択にあると思っています。


2011-07-04 18:11:49

2011-07-04 18:11:49 | インポート

食品の魔女狩り2

時は、昭和50年代、その産婦人科医師は70代で、入院部屋が10室の産婦人科でした。

先生は母乳保育に熱心な方でした。産院での食事は正に低カロリーを実践していました。

朝食は、おかゆと梅干と小魚の佃煮。昼食はきつねうどん。夕食はおかゆと魚と煮物。当時の多くの産院では、豪華な食事が営業の目玉でしたたら(現在もその延長線にあります)貧しい食事ということで、或る意味の評判になっていました。先生は戦前からの長い経験から、産後は低カロリーこそが母乳促進につながるーとの確信を持たれているのでした。先回のブログで述べましたように、産後は脂肪の多い高カロリーの食事にすると、乳房が張りすぎて、母乳がスムーズに出ないのです。低カロリーなら産婦の皮下脂肪を燃焼させることになり、薄い母乳が生産されるために乳管が自然に開通するとの論理からなのです。

(韓国では、伝統的に産後の産婦の食事に、わかめスープを食しているようです。血液を

きれいにする効果があるーとききました。)

ところが、その産院の評判は・・・

お産の数が激減しました。多くの産婦さんは、豪華な食事を提供する産院での出産を望むのでした。

 

さて、母乳が乳口から赤ちゃんの要求を満たす程生産されますと、乳房は今度はトラブルに見舞われます。

一つは、うっ滞乳と、乳腺炎です。(説明はHPにあります)

二つめは、不足と、過剰です。

卒乳までの長い期間でのトラブルの対処において、食事の質、例えば、おはぎや、チョコの問題が出てくるのだとおもいます。

母乳を出す食事において、禁止する食品は?と問われて

私は原則的に「ありません」としています。

楽しく、おいしく、感謝して食べてください。

ただし、あまり辛いもの、冷たい物、アルコール、暴飲暴食、

そして、動物性脂肪を多く含む牛や、バター類は控えてほしいと説明しています。

まず、授乳の継続です。するとお腹がすきます。

 3度の食事は蛋白質、脂肪、炭水化物、ミネラル、ビタミン類を考慮して食べねばなりません。ここまではママの健康な生命維持に必須なのです。

さて、1㍑もの母乳の生産は食事(食品)からできるのです。ですから

授乳婦は高カロリーになるのです。

厚生省の指導では、ママの日常のカロリーに350Kカロリーを追加しなさいーとあります。

350㌔カロリーとは、お米100gで、飯にするとお茶碗2杯で、2倍強にふえます。

この分をおはぎとか、和菓子にしてみると、生活に楽しさがでてくるのです。

母乳をだすには、食事だけでなく、日々のストレスが大きく影響するようです。ですから

「食べていけません」と禁止の言葉はなるべくしようしないでほしいと思います。ストレスになるからなのです。

私の考察ですが、おはぎ、カレイー、チョコを禁止した背景には、乳房のトラブルのうっ滞乳の対処として、イメージ的に高カロリーの食品を禁止したのでしょう。

良質の母乳の生産は、日々の総括的な全食品、すなわち全ての栄養素と、その時の消費エネルギー(母乳の量も含む)から計算されるのです。

ですから、おはぎが悪ものではなく、おはぎを必要とする時に食べるとよいのです。

健康体のママは3度の食事量だけでは、エネルギーは一般的に不足なのです。3時のお八つときに、おはぎ をどうぞとすすめます。


食品の魔女狩り

2011-07-03 16:26:03 | インポート

食品の魔女狩り

私は母乳を出すコンサルタントをしています。また管理栄養士として、母乳を出す栄養に関心があるのです。

ところで、時々に理解に苦しむ相談があります。

その一例として

授乳婦の食べていけない食品として

餅、カレイーライス、チョコレートと指導されましたが、本当に食べていけないのでしょうか?

餅の代表である おはぎ についてはブログで説明しました。

食べていいのです。

カレーライス もオーケです。 

カレーはレトルト食品です(煮込んだ食品)で、食事の後比較的に早くにブドウ糖になり、母乳になるのです。

栄養素

日本食品成分表

熱量 キロカロリー たんぱく 脂肪 炭水化物

 118       3.3g   7.3g  9.8g

A社 レトルトカレー

 184       4.1   9.2   21.3

これに米が100(飯になると220gで茶碗2杯)を食べますと

カロリーは500㌔カロリー前後になりますので、授乳婦の一食としては、問題はありません。これにサラダや果物を添えるといいと思います。

カレーは、栄養学的に問題はありません。

最後はチョコレートです。

ミルクチョコレート(日本食品成分表)100

熱量       蛋白   脂肪   炭水化物

557㌔カロリー  7.4g   34g   55.4

100円の板チョコは約60gです。15個に細分されていますので、一かけらは

4gです。三かけらでしたら、約12gですので、

66㌔カロリー  0.9   4     6.6

お八つとして、12gぐらいと、温かい飲み物をたつぷり飲みましょう。

グリセミック指数(GI)はレトルト食品より高い、すなわち直ぐにブドウ糖になり

母乳になるのです。甘い砂糖が入っていますので。