母乳コンサルタントの日記

ママさんたちへ、母乳とマッサージ

母乳コンサルタントとして

2011-10-11 15:13:09 | インポート

コンサルタントとして

いつ頃からでしょう。首を押えての抱き方や、フットボール式の抱き方がママたちに定着したのは・・・。新生児や、一部の赤ちゃんには、この方法が必要の時もありますが、3か月や、56カ月の赤ちゃんまで、この方法は?首をひねりたくなります。

授乳には不自然なポーズなのです。

1年に及ぶ長い期間、1日6~7回で30分の継続の授乳を、そのポーズで快適に授乳できるのでしょうか?

膝の上に台になるマットをおいても、ママの姿勢は前かかみになり、ママは長い間、不自然な姿勢を強いられることになるのです。

授乳で一番楽な姿勢が必要なのです。いわゆる大仏さまポーズです。ママが姿勢を正して、腋を閉じて、肘をお腹の前で折った姿勢、(ママの手の長さが赤ちゃんの授乳向きにできている。)そのママの肘に赤ちゃんの頭が乗っかるなら、横抱きにしてママは片手で赤ちゃんを支えられます。そして、赤ちゃんの口が、ママの乳頭の先端にふれる位置に移動するだけです。ただ赤ちゃんの体重が極端に小さい場合や、ママの乳房や乳頭の形が、赤ちゃんに適応できないことはあります。

十人十色の乳房と、赤ちゃんも十人十色で、その組み合わせは多数なのですから、抱き方で苦労していられることはわかります。

私が不思議に思うのは、授乳経験のある助産師さんも、首をおさえる抱き方で授乳をしたのでしょうか?

授乳は全てのママにとって快適であり、至福の時間であるはずです。

そうでないと、母乳継続が苦痛になります。

人間の誕生以来、授乳の姿勢は何億年もこの姿勢でありました。肘の中に抱きこむのは、子にとって安全であり、ママの手の長さ、肘の位置も授乳に最も適しているのです。

赤ちゃんは、首を手で押さえられて、無理やりにのませられるのを、最も嫌います。

(赤ちゃんを観察してみてください。首や頭をおさえられると、多くは首を振ってイヤイヤをします。)

赤ちゃんは生を受けた時から、自由意思で吸飲する本能をそなえています。

飲まなかったら、死んでしまうのですから。泣くことと、飲むことは、赤ちゃんが生きていく上での最大の自由意思なのです。その意思を尊重しなければならないのです。

助産師さんが、この頃流行の首を押えての飲ませ方を普及させたのは、新生児に授乳させるには、この方法が手っ取り早くて、助産師さんには楽なのでしょう。

私に言わせますと、自分たちの手抜きによる発案でなかろうか?と思うことがあります。

乳頭が短かかつたり、硬かったりして赤ちゃんの口に納まらないことは、新生児のときには多いのですから、助産師さんには最大の知識と知恵と研鑽と謙虚さを求めます。

大仏様ポーズを可能にする条件について、次に記します。